不思議な気持ち・・・
#5
いつもと変わらぬ投稿。人ごみのなか、いろんな足音の中私は学校へ行く。友達にあうため。授業を受けるため。海翔先生に、、、あうため・・・
ガーーーーッ!
イスのひく音が鳴る。
「起立・注目・れい・着席」
いつもと変わらぬ号令。
でも今日は、、、私の人生を変える日・・・
先生「おはよう!今日はちょっと紹介したい人が居る。」
皆「え。。。だれだれ?転校生だったりして・・」
ザワザワ教室が唸る
先生「しずかにしろーーー!」
その一言でピたッ教室は静まり返る。
先生「実はだな。内宮先生のお母様が今日急に体の具合を悪くなされて、今手術をしているそうだ。でだな、内宮先生は当然しばらくはお母様の元を離れられないから、その間数学を教えてくれる先生を紹介するぞ」
瑠璃「え。。。。」
なつき「アオイ・・・」
私は急に、なみだが出てきた。どうして?目から水だよね?そんな泣くくらい辛くないよ?
でもなみだが出た。
「海翔先生・・・」私はそう呟いた。
そのあとの先生の話なんて聞いていられない。もう数学なんてどうでもよくなった。
少し海翔先生にあえないだけなのに、こんなに辛くなるなんて・・・
わからないくらい辛くなった。普通フラレタ人にはあいたくなくなるのが普通なのに。。。
由愛「アオイ・・・・?泣いてるの?」
ユメはそういって私を抱きしめてくれた。
なつき「ダイジョウブだよ?戻ってくるよきっと」
なつきはそういって私の頭をなでてくれた。
わたしは泣きながら思った。なんでこんなに涙が出てくるの・・と。
その後はもう泣きっぱなしだ。授業も、友達との会話も、耳にはすべて入らなかった。
瑠璃「ただいま・・・」
父「おぅお帰り!!今日母さん同窓会だから父さんごはん作るぞ!」
父はサラリーマン。ふつうの平社員。
瑠璃「うん・・・」
もう父のはなしも耳には入らない。私は部屋にこもった。
次の日・・・・
私は次の日もココロでは泣いていた。でも休むわけにも行かない。休みたかったが、その理由を父や母に話すことなどできない。
先生「おはよう!実はだな。。。。内宮先生のお母様が。。。。昨日の夜。。。お亡くなりになられたそうだ。。。。」
瑠璃「。。。。。。そんな」
先生「内宮先生のショックがどれくらいで終るかによるけど、一週間後くらいには戻ってくると思うぞ」
瑠璃「よかった。。。」
なつき「よかった?」
瑠璃「だって。。。すぐ戻ってくるんでしょ・・」
なつき「よかったってことはないでしょ?」
瑠璃「なんで・・?」
なつき「だって。。。人が一人亡くなったんだよ?きっと海翔先生も悲しんでる。それをよかったって・・・」
瑠璃「―・・・」
なつき「まぁいいや!アオイはそれだけ先生が好きなんだよね」
私はなんにもいえなかった。自分の都合しか考えてない自分に腹が立った。
一週間後・・・
ガラガラガラ・・・
ドアの開く音にあわせてみんなの顔はドアの方向を向く。
そう。海翔先生が帰ってきた。
海翔先生はいつもとは違う足跡をたてて前に立った。
海翔「ご心配かけました。母のことはとりあえず落ち着きました。これからまた数学頑張りましょう。」
でもその顔はあきらかにげっそりしていた。
そして放課後。。私はとっても気になって海翔先生の元へ向かった。。。
続く・・・