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第20章 アルテミスの素顔

突如現れたアルテミスと名乗り仮面を被った謎の人物。


「あの人強いわ」

「ルーナさん、僕らもナイト君に加勢しましょう」

だが、ナイトはこう言った。

「何をしているのですか!ここは僕に任せて、早くカーワ村へ」

「で、でも……」

「仲間を置いては行けないとは、噂どおりあまい女ね」

と、アルテミスが言った。

「ルーナさん、ここはナイト君を信じて行きましょう」

ルーナには悩む時間なんてなかった。

「分かったわ。ナイト君を信じるわ」

ルーナがそう言うと、アルテミスはこう言った。

「土方総司を、一人で戦いに行かせなければ、死ぬ事もなかったろうにね」

その言葉にリュウもルーナもナイトを置いていく事が出来なくなった。

「しょうがね~早いとこ片つけるか」

ナイトは柄に右手を沿え、アルテミスの間合いに入ろうとした。

「抜刀術か」

アルテミスがそう言った。

当然この世界に抜刀術は伝わっていない。

だからリュウもルーナも知らない。

「ばっとうじゅつ?」

リュウの問いに、ミストが答えた。

「何でも土方さんの国で生まれた。武術らしいです。鞘に収めた状態で相手の間合いに入り、そして神速で刀を抜いて相手に一撃を与える技らしいです。居合い術とも言うそうです」

「土方さんの世界の技を何でアイツは知っているんだ?」

「私に知らない事なんてないわ」

アルテミスは薄ら笑いし、そう答えた。

「他にもいろいろ知っているわ。坊やの刀が、刃引きの刀ということも」

6人の手下を倒した時は素手で倒したため、ナイトの刀が刃引きの刀だと判るはずもないのに、何故アルテミスは知っているのか。

4人には当然分からなかった。

「アンタが何者なのかなんて、僕にはどうでもいいことさ」

そう言ってナイトはアルテミスの間合いに入った。

「(抜くか)」

だが、ナイトは抜刀せず、アルテミスの頭上よりも高く飛び、一回転をし、かかと落としをした。

そして見事にアルテミスの頭部に決まった。

「ぐっ……」

さらにもう片方の足でアルテミスを蹴り飛ばした。

バキッ!

と音とがした瞬間、アルテミスは3メートルくらいふっ飛んだ。

そしてアルテミスの仮面が割れた。

そのアルテミスの顔を見て、4人は驚いた。

「わ、私!?」

なんと、アルテミスの素顔はルーナに瓜二つであった。

「なかなか強いわね。坊や。でも着地した時に君の両足を凍らせてもらったわ」

「しまった」

「ナイト君」

「ごめんね。坊や。訳ありで君には少し痛い目にあってもらうわ」

そう言って手から電撃を放った。

「うぎゃ~」

「ナイト君、この~」

リュウがアルテミスに攻撃を仕掛けた。

「今のあなたじゃ、魔の四天王どころか、私にも勝てないわ」

そう言って、今度はリュウに電撃を放った。

「うわ~」

「リュウ君」

「今度は貴女にプレゼントするわ」

そう言って、今度はルーナに放った。

「きゃ~」

「どうやらバトルソルジャーを殺さないと、ダメみたいね」

「ルーナさん!」

リュウが叫んだ。

「貴女の首を切り落としてあげるわ」

その言葉を聞いたリュウに異変が起きた。

「ハアハア……あ、頭が……痛い……」

「リュウ君!」

「(もう少しかしら……)覚悟は出来たかしら、バトルソルジャー」

その時、リュウがアルテミスに電撃を放った。

「ウッ……かなり強い電撃だわ……(でもこれで少しは記憶が……)」

「リュウ君が雷系の魔法を使うなんて……」


リュウは今まで自然を操る魔法は炎の魔法くらいしか使っていない。

そんな彼が雷系の魔法を使うとは……

彼に一体何が起きたのか?

そしてアルテミスは何を考えているのだろうか。






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