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変わる日常と変わらない関係

作者: もち

この作品は私が一番最初に書いた作品なので

いたらないとこしかありません。

2000字以内なのでよかったらスキマ時間に

見てくださると嬉しいです。


今日は高校最後の卒業式。

私、佐藤由紀は今日でこの学校を卒業する。



「ねぇ、由紀。校長先生の話長くない?」



そう隣で声を掛けてきたのは高校から仲良くなった松村夏美だった。



「マジでそれ、でも今日で終わりだからいいじゃん?最後だし!笑」

「それもそうだね笑」



そんな会話をしていたら担任に睨まれ、

お互い目を合わせ笑い、校長先生の話を聞いた。





そして、式が全て終わり…自由時間になった。



「いやぁ、やっぱ卒業式長いっ!」

「わかるわ〜」

「てか、この後なんもないらしいし帰る?」

「そうだね」



他の子達が話してる中、私たち二人は

先に荷物をもって下校する。



「てか、大学も別とか寂しいよなぁ」

「それ、いつも一緒にいたから違和感しかない笑」

「それな笑」



そして、今まであったことを話した。

趣味の話、提出ギリギリの課題、行事ごと…カラオケ行ったり、遠出したり……高校3年間は本当に楽しかった。



だから、夏美と離れるのが不安だった。

けど、目指してるものがお互い違うから別の道へと進むことになった。



「やっぱ、夏美と離れるのやだなぁ笑」

「わかる〜!私も由紀と離れるの怖い笑」



そんな時、夏美が一通の手紙を渡してきた。



「これ、帰ったら読んで!」

「え、手紙?」

「そ!今読まれると恥ずいから絶対帰ってから読んでね」

「うん、わかった。てか、私手紙なんて用意してないよ!?」

「別にいいよ笑 私が渡したかっただけだから」

「え?ダジャレ??」

「なわけあるか!笑」



そんなふうにまた笑い合う。



(この時間がいつまでも続ければな……)



そう思ってしまうのはこの関係が居心地がいいからなのだろう。



そしてまた二人で話しながら帰る。















自宅にて─








「ただいま〜」



玄関の扉を閉め、急いで自分の部屋に行く。

私は部屋に入り、夏美から貰った手紙を読んだ。



「由紀へ。由紀と初めて話したのは確か趣味の話だったよね?あの時本当は話せる人いてめっちゃ嬉しかったんだ!マイナー作品だから見てる人少なくて、友達の多い由紀が知ってたの本当に驚いた笑 それにね、私由紀と出会う前は学校がつまらなかったんだ。けど、由紀と会えてものすっごく高校生活たのしかったんだ!由紀に会えて本っ当に嬉しかった!出会ってくれてありがとう!大学は別でも絶対会う日作って会おうね!またね、ずっと大好きだよ」





私は気づいたら涙が溢れていた。

本当は友達なんて多くない。上手く合わせてただけだった。そんな時、夏美が私と同じ趣味もってて嬉しくて話しかけただけだった。



私も会えてよかったって言いたい……!

私も好きだよって……!



私は気づいたらスマホを手に取り、夏美にメッセージを送った。



「夏美、手紙見た。私も夏美に会えて本当によかったよ。私も大好き!絶対会う日作ろ!約束!」

「さっそく見てくてたの?!嬉しい、ありがとう!うん、約束!」




そんな約束をした高校3年生の冬。





大学2年の今。

私と夏美の関係は変わらない。月に1度会う日を作ってそこで近況報告なんかをしている




「でさ〜。もう課題が大変で……」

「それはお疲れ様だね」

「由紀も手伝ってよー」

「私そっち系は専門外だから無理でーす」

「かなしっ」



そしてまた笑い合う。

この関係がいつまでも続きますように…




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― 新着の感想 ―
すらすら読めて、結末がすごくいい感じで終わってていい作品です! 特に、出だしが特別感もなく卒業式というイベントなんだなぁと思ってたところに「手紙」というキーワードが新鮮です。今の世の中「すぐに話す(W…
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