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炒飯

作者: 昼嫉妬

炒飯を作る。卵を買う。靴を履く。出かける。私は倣って出かける。久しく見なかったその顔は自信に溢れ、かつての親友であった私とは反比例するように生きていることが証明された。私は彼に全てを話す。家族がいたことも、彼を羨んでしまったことも。彼は私の小さな背中を、冷やすように逆撫でる。行きつけていた喫茶店に布の1枚が擦れる音が響く。彼は娘の学校からの電話に応じ、席を外す。私は彼を少し窮屈そうにも見えた。気を利かせ、コーヒーとケーキを買う。彼は急いでいるようで、コーヒーを少し口に含み、お金を置いてドアノブでベルを鳴らした。彼が最期に娘に会えることを願う。

私はまた炒飯を作る。

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