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第15話 女神 ソフトクリーム

ある日の朝


「ショウ!なんか変な人がいるにゃん!」

タマに顔をペチペチされて起きる。


「変な人?外に?」


「違うにゃん!ご飯の部屋にゃん!」

僕が招かないと入れないこの地下室に?どうやって?

僕が寝室から出ると見た事がある金髪がビールを飲んでいた。


「何してんすか…」

コイツは僕をこの世界に転生させた女だ。

僕が一生懸命お金を貯めてようやく理想のマイホームができる寸前で殺した女。

なんでも大事な書類に飲み物溢したとか。


「あ!ショウさん!お邪魔してます!しっかしこのお酒美味しいですねぇ!ずっと飲みたくて見てたんですけど我慢出来なくて有給取ってきちゃいました♪」


「あの、あなた誰なんですか?自己紹介とかもされてないし」


「え?してませんでしたっけ?私は女神ですよ。女神のサキエルです!」

やっぱり神だったのか、なんの神?何かできるの君?


「あの、ずっと聞きたかったんだけど僕は何をすれば良いの?魔王とか倒すの?」


「いや別に普通に生きてていいですよ?倒したいならどうぞって感じです」

そうっすか…この際色々聞いておこう、なんかまた来そうではあるが。


「このユニークスキルのランクアップ条件って何なの?急に選べるモノ増えたりするけど」


「それはレベルと幸せポイントと設置した物の数ですね。合算値なのでどれかが飛躍的に伸びたら解放されたりします」

なるほど、だからレベル上がった時に急に品数は増えたのか。


「あとなにかスキルについて説明してない事ない?」


「うーん…そうですね、使わなくなった物は長押ししたら返還できます。ポイントは半分戻ってきますよ。あと長押しで合成もできます。使った事ないですよね?」

長押し?まずそんな操作があるのが初耳だが?


「合成はないな、なんか想像はつくけど」


「想像通りだと思いますよ。プールとお風呂で温水プールとか、そんな感じです。」

なんかザックリしてるな、そのうち何か試してみよう。


「あとはアップデートですね、大砲とかはアップデートしたみたいですけど、他の物もしてみても良いかも知れないですね。ランクアップで解放されたりするので。」


なるほど…確かにランクアップできるけど何が増えるかが書いてない、ちょっとしたギャンブル要素がある。

「試しにドリンクバーと部屋の広さをアップデートしてみるか」


「いいんじゃないですかー」

サキエルはビールに夢中だ…ツマミもないのに良くもまぁ…


アイスクリームアップデートには30ポイントが必要。

部屋の広さは…8ポイント?安いな…最初だからか?

まあ安いもんだ、僕はアップデートを実行した。


部屋は1、5倍ほど拡張された。最近大勢来たりすると手狭だと思ってたんだよね。

アップデートされたドリンクバーを見に行くと見慣れた機械が!ソフトクリームだ!当たりじゃん!


「ショウ、それなににゃん?美味しいにゃん?」

今まで黙って会話を聞いていたタマだったがこの謎の機械には興味津々だ。


「これはソフトクリームだ。こうやって…」

僕はレバーを手前に引きソフトクリームを作って見せる。


「お?なんか見た事ないにゃん、甘いミルクの香りがするにゃん」

タマは一気にガブリと噛みついた。


「おほー、これは…最高にゃん!滑らかで甘くて…最高にゃん!!!」

どんどんおかわりをするタマ、数分後お腹が冷えたにゃんとトイレに駆け込んだ。


「これは美味しいですねぇ…ほっぺが落ちそうです…」

サキエル何歳?なんか言い回しが古臭いんだけど。


「あと忘れていましたが…」

サキエルがアイスを食べながら喋り出す。


「部屋の拡張には全スキルポイントを消費します」

は?今なんて言った?とりあえずアイス置けよ。


「いや8ポイントだろ?ちゃんと確認したぞ?」


「ん?8ですか、ああ間違っちゃった!それ∞です。インフィニティ!無限です!!地下室スキルがレベルアップすると拡張できますが、溜まってるポイント全部使います!なので使い切ってから拡張しましょうね♪」

600ポイント近くあったんだぞ…


「ねぇサキエル、僕は部屋の広さとドリンクバーを拡張しようって声に出したと思うんだけど、聞いてなかった?良いんじゃないですかーとか言ってたよな?」


サキエルはソフトクリームをおかわりしながら振り向き…

「え?今なにか言いました?」


度し難い!!帰ってくれないかなぁ!!




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― 新着の感想 ―
ほっぺ(た)が落ちるって古い言い回しなんだ。ちなみに、今風に言うとどんな感じなのかな?
∞を8と間違えるのは主人公はちょっと賢さのバランスがおかしいかも
こ、この女神(#^ω^)
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