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第100話 女子三人 ショウの好み 

「つ、強いですね…圧倒的なまでに…」


今シロとリディは約束通りのオセロで対決中、何回やってもシロの勝ちだ。


「あ、あの…私本当に攻撃以外よわよわなんですよ、あの女神のバッタモンのせいで…」

サキエルだな…知力が少しあれなのはそのせいか…。

別にお馬鹿さんという訳では無いのだけれど聡明には見えないもんね。


「因みにさ、リディはどんな魔法が使えるの?重力魔法と爆発魔法だけ?」


「え、そんな事ないですよ。叫んだ魔法が発動するので…」

そうなの?なんか僕に向かって死ねとか言ってなかった?


「防御魔法以外は大体使えます。大体死ねか消え失せろで勝っちゃうんですけど…ショウ君以外には…」

ショウ君?なんかちょっと照れくさいなその呼び方。


「なるほどなぁ…まああんまり使っちゃダメだよ、そんな物騒な魔法」


「ん、ショウ君がそう言うならそうする。無闇に使わない…」

なんかホワホワした空間が出来上がってしまった…


「ちょっとショウ!近い!」

シロに言われて気がつけばリディは僕にもたれ掛かって幸せそうに目を閉じていた。おっと気が付かなかったなぁ!失敬失敬!


「新しい遊び増えたんでしょ?ちょっと見て回ろうよ!ヒマだし!」

そうだな、ホノカ最近良いとこないし、何か得意なもん見つかると良いな。


それじゃあ行くかと全員で移動。

まず見て頂きたいのはこれです。衣装室にすごい数の服があるんですよ。


「おおぉ!ショウはどんな服が好き!?」

「ショウ君の好みの服着る…」

「私は動きやすくて可愛いのが良いなぁ!」


僕が好きな服?似合えば良いんじゃない?ここで性癖を暴露すると絶対ロクな事にならない。


「ショウはミニスカートが好き、リディ、一緒に選ぼう」


「い、良いですね。お友達と服を選ぶのなんて初めてです。ワクワクします」


「私も混ぜてよー」

なんだかんだ仲良くなったんだよね。

僕を取り合って争わないでぇ!って言わずに済みそうだよ。いや本当、マジマジ。


僕は外に出て三人が出てくるのを待つ。うーん、彼女が更衣室から出てくるのを待っている男ってこんな気分なのかな…人生楽しみやがって…。


程なくして三人が衣装部屋から出てきた。

おっと良いぞ!顔に出ないように褒めるんだ僕!ニヤニヤはいけない!絶対にだ。


リディとシロは…制服?セーラー服にカーディガン、萌え袖ってやつなのか?しかしスカートも短すぎる…あぁ…頭の処理が追いつかない!可愛い!青春をやり直せる!!


「えっと…あの…それはとても可愛いと思います。僕は好きですよ、その感じ。」

脳の処理が追いつかないのでとりあえず褒めておこう、別に良いやもう、気持ち悪い感じになっても。


「ほ、褒められちゃいました…ショウ君この服好きだって、シロの言った通り…」

「ショウはスカートが短ければ大体好き、だけどあくまで見えそうで見えないのが好き」

僕の取り扱い説明書とか売ってんの?僕も読みたいんだけど。


ホノカは…大きめのパーカーだけ??何それ下どうなってるの?


「これすごく動きやすいわよ!あとこの帽子も気に入ったの!見て!可愛いでしょ!」

フードを被ると確かに似合う、鎌とか持って戦いそう。


「ホノカも可愛いと思うよ、その下どうなってんの?」


「下?これワンピースでしょ?ワンピースの下にスカート履いたらおかしいじゃないの。」

よーし、黙っておこうっと!それはワンピース!決まり決まり!


服を着替えた三人、さてどこで遊ぼうか。サバイバルゲームってメンバーでも…


花見、改良版ナイトプール、ボルダリングに改良版水族館、UFOキャッチャーあたりはまだシロとホノカは見てないかな?

リディはまだ全部見てないし。


とりあえずUFOキャッチャー行くか。なんかぬいぐるみとか好きそうだしみんな。

新しいゲームあるんだよねと全員で移動。


なんかぬいぐるみの種類増えてね?客の趣向によって増減すんの?


「か、可愛い…なにあのモフモフ…」

「箱からどうやって取り出すの?あのピンクのヤツ触りたい」

「あの黒いのも可愛い!きっと良い枕になるわね!」


枕ねぇ…前に枕にとんでもない金使った竜がいたな…


取り方を説明し、それぞれ好きな景品と奮闘している。

驚いたのがリディも金を持っていた事だ。人助けをして貰ったのを貯めていたらしい、やっぱり良いやつなんだよな結局。


ここで意外にもホノカがセンスを見せた。

「これ取る時の快感がたまらないわね!もっと取っちゃうよー!」

どうやって持って帰る気?既に20個近いぬいぐるみ取ってるじゃん…


「ホノカ、これもお願い」

「あ、あの、これも取って欲しい」

ホノカに金払ってぬいぐるみを買う施設じゃないか。良いのかみんなそれで!


「なんかこの人形も取ったんだけど何に使うの?」

あ!それ僕が好きなヤツ!


「それは自分の人形が作れるんだよ、試しにボタン押してみると良いよ。」

三人はそれぞれボタンを押し、見事にその…見事なフィギュアが出来上がった!


「そ、そういえば僕その人形集めてその…思い出!そう!思い出の一場面を作ってたんだよ!つまりそれを寄越せという事!」

なりふり構ってられっかよ!集めてみるとコレクションしたくなっちゃうんだよ!


「なんか必死ね…良いわよ、少し恥ずかしいけどあげるわよ。いつも助けて貰ってるし。」


「ショウが私の人形を…ふふ。」


「ショウ君が望むならあげます。別に減る物でも無いので。」

あれ?良いの?まあ良いなら良いけど、ラッキー。


「まあショウの視線は分かりやすいからね」

「うん、気が付かない方が異常」

「ま、まあ男の子ですからね…」


気をつけます…。


しかしこのままではぬいぐるみだらけの地下室になってしまう。


爺さんように考えてたあれ出すか!僕も一人で遊べるしみんなとならより楽しいだろう。


メダルゲーム!コイン落としだ!



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