1/52
エピローグ
別のサイトから引っ越して来ました。
もう読んでいただいた方もおられるかもしれませんが、改めて読み返しながら誤字脱字の編集、多少文章の付け加えをしながら進めて行きます。
宜しくお願いします。
KAEDEの妄想WORLDへようこそ。
「…嫌です」
「もう決まったことだ」
「…パパ…どうしてこんなこと…」
わなわなと震える唇を噛みしめからだの横で手を握りしめた。
「お前には良い条件だろう?」
「何がです?!」
「これ以上に無い話だ」
「パパ!」
「以上だ」
そう言って席を立つパパ。
こうなるともう話はして貰えない。
リビングを出て書斎へ向かうパパの背中を見送り
パタン…
と言う音と共にその場に泣き崩れた。
「茉愛沙〈まあさ〉…」
そっと私の肩に手を置き気遣うように声をかけてくれたのはママ。
「どうして…急にあんなことを…」
「ごめんなさい。急…ではないのよ。少し前から私は聞いていたの」
「そんな!」
「止めようとしたのよ。あなたの意見も聞かずに良くないって…」