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【ガチ恋プリンセス】これがVtuberのおしごと~後輩はガチで陰キャでコミュ障。。。『ましのん』コンビでトップVtuberを目指します!  作者: 夕姫


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30. 後輩ちゃんは『頑張れる』らしいです

 30. 後輩ちゃんは『頑張れる』らしいです




 そして金曜日。今日は少し遅れたが3期生ハーフアニバーサリー企画の収録があるので、鈴町さんと共に事務所に向かうことにしている。横を歩いている鈴町さんはいつものようにガチガチに緊張していた。


「あ、あの……今日って……誰が来るんでしたっけ……」


「今日の企画は『迷える子羊に慈悲を。シスターいのりのお悩み相談室~祝3期生特別Ver~』収録にはFmすたーらいぶ2期生の『輝聖いのり』さんと3期生の『葉桐ソフィア』ちゃん、あと同じく3期生の『朽木ココア』さんが参加する予定だな」


『迷える子羊に慈悲を。シスターいのりのお悩み相談室』はFmすたーらいぶ内でも人気企画で毎月ライバーを呼んで、近況や配信からの懺悔などを聞いてあげるというものだ。


 輝聖いのり。Fmすたーらいぶ2期生で外見は金髪で修道服を着ている女性。見た目は清楚系で、口調も丁寧で物腰も柔らかく、声も綺麗で透き通っている。センシティブな発言にはとても厳しく、口が酸っぱくなるほど注意してくる。Fmすたーらいぶの良心。コンセプトは「Fmすたーらいぶ内の悩みを全て救う聖母様」らしい。得意な配信は綺麗な声から生み出される歌枠である。


 朽木ココア。Fmすたーらいぶの3期生で鈴町さんの同期。外見はオレンジ髪のおさげで魔女っ子の格好をしている。趣味は可愛いものを集めることで、特に猫が大好き。明るい性格で天然。時々抜けているところがありリスナーからも弄られキャラとして愛されている。コンセプトは「最強の魔法使いになるために人間界に来た魔女っ子」。得意な配信はゲーム配信でホラーゲーム全般とか謎解きなど。


「な、なんで……そんなに大勢……胃痛が……あぅ……」


「大勢ってほどでもないし、明日のましのん配信も4人だぞ?」


「い、いや……ましろん先輩がいるなら……まだ……うわぁ……帰りたい……」


「大丈夫だって。それにもう事務所に着いたからな。ほら行くぞ。時間なくなるから」


 オレは怯える鈴町さんの手を引きながら、事務所に入っていく。とりあえず収録スタジオに向かわないといけない。スタッフさんに案内されてオレと鈴町さんは収録部屋に入る。そこにはすでに他の出演者の方々が集まっていた。


「あ。こんにちは颯太さん。かのんちゃん」


「れ……ソフィアちゃんこんにちは」


「こ……こんにちは……」


「ん?かのんちゃん……颯太さんと仲良いんだね手つないで」


 その言葉を聞いてオレは鈴町さんの手を離す。しまった……ここまで連れてくるのに繋いだままだった……鈴町さんは顔を真っ赤にしてオレを見つめていた。そんなに恥ずかしかったのか……そりゃ恥ずかしいか。


「初めまして。輝聖いのりです。よろしくお願いしますね」


「は、はい……こここちらこそ。あの……その……お会いできて光栄でしゅ……」


 最後の最後で噛むなよ……しかも顔まで赤くなってるし。すると今度は隣にいる女の子が話しかけてきた。


「やーん。久しぶりかのんちゃん!相変わらずコミュ障全開だね!あ、私は朽木ココアだよ。覚えてる?」


「は、はい……お、覚えてますよ……」


「もぉ~敬語なんていいよ。私たち同期なんだし」


 そう言ってココアさんは鈴町さんに抱き着いてきた。それを見ていた、いのりさんが……コホンッ と咳払いをする。それを聞いたココアさんは慌てて離れると、いのりさんがココアさんを睨みつける。裏でも厳しいのか……いのりさんは。


 そして収録スタジオの準備が出来たので、オレは鈴町さんを送り出す。


「じゃあ頑張ってな。かのんちゃん。オレは事務所で仕事してるから、終わる頃にまた来るよ」


「あの……まし……マネージャーさん……その……収録見てて貰えませんか?」


「え?」


「……一緒なら……頑張れるんです……だ……ダメですか?」


 鈴町さんはモジモジしながら小さな声でそう言ってきた。その姿はまるで小動物みたいで、とても可愛らしく思えた。


 まぁそれで鈴町さんが頑張れると言うなら喜んで収録を見るけど。というより、オレとしても同じFmすたーらいぶの後輩ライバーのことを見学できるから悪い話じゃない。むしろ好都合でもある。オレもコラボしたことないからな。


「分かった。オレも一緒にいるよ」


「は、はい……ありがとう……ございます」


 そして収録が始まる。鈴町さんは『双葉かのん』として一生懸命に収録をしていた。時折、オレの方を見ながら。


 収録後、鈴町さんは疲れ果てた様子だった。やはり大勢のライバーさんの前で話すのは緊張するのだろう。オレが声をかけようと近づこうとすると、玲奈ちゃんが声をかけてくる。


「颯太さん。ちょっといいですか?」


「え?」


 そしてオレは玲奈ちゃんに連れられて別の部屋に連れて行かれた。

『面白い!』

『続きが気になるな』


そう思ったら広告の下の⭐に評価をお願いします。面白くなければ⭐1つ、普通なら⭐3つ、面白ければ⭐5つ、正直な気持ちでいいのでご協力お願いします。


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