911. 『ひなた組55』~オフパート 彩芽ちゃん???~
911. 『ひなた組55』~オフパート 彩芽ちゃん???~
長かった『ひなた組55』は、最後の企画とサプライズ企画を残すのみとなる。今、オレは配信を終えた彩芽ちゃんと玲奈ちゃんと共に最後の企画を待っている。ちなみに、月城さんは最後のサプライズ企画のためにスタジオに行っている。
もちろん最後の企画は『迷える子羊に慈悲を。シスターいのりのお悩み相談室』。毎回、誰が呼ばれるか分からないから、この時間が1番緊張するよな。まぁ……今年は平穏に過ごしたはずだよな?
一応、何かあったかな……あけおめのジグソーパズルのときのメルトちゃんのやつ、いのりさんに成り済まして好き勝手やったやつ、あかくまバレンタインを含む。あとは、あるとちゃんやあるココの歌を歌ったやつ……考えるのはやめよう。
「颯太さんどうかしましたか?」
「え?いや、何か呼ばれることあったかなって思ってさ。玲奈ちゃんは大丈夫?」
「私は……呼ばれますかね?少しだけはっちゃけてかなとw」
「確かにね。呼ばれそうだね」
「玲奈ちゃんより……颯太さんが呼ばれた方がいいです……はい」
「なんでそんなこと言うの彩芽ちゃんは……」
隣にいる彩芽ちゃんは、オレをジトっとした目で見上げてくる。いや、そんな可愛い顔で見ないで欲しいんだが。
「さっきも……配信で、『あるましろ』とか言ってましたし……」
「あれは、オレと衣音ちゃんの配信芸でしょw」
「実際、颯太さんって衣音ちゃんと打ち合わせしたりしてるんですか?」
「打ち合わせしたことはないよ。あれは、衣音ちゃんが流れに乗ってるだけだね。今年は、さっきみたいにお願いしたり、肯定したり、少しだけやり取りが変わってるかもしれない」
「私も……あれがいいです……」
「そうなの彩芽ちゃん?じゃあやる?でもそれだと、『ましのん』てぇてぇが薄れちゃわない?実際『あるましろ』てぇてぇとか、リスナーにほぼ言われたことないからね?」
オレが彩芽ちゃんにそう言うと、彩芽ちゃんは一瞬、きょとんとした表情を浮かべた。そして、すぐに少し膨れながら言った。
「じゃあ……いいです……」
「彩芽さんと颯太さんは十分てぇてぇですよ!『ましのん』みたいなカップリングに私もなりたいですもん!」
「玲奈ちゃんは萌ちゃんとの『メルフィア』でってこと?」
「萌ちゃんとは違うかもw他のカップリング……『かのソフィ』とかどうですか彩芽さん?同期だし、仲良しな姉妹っぽいじゃないですか!」
「玲奈ちゃんは、陽キャすぎて……私が……消えちゃうw」
「なんでですかw」
そんなやり取りをしていると、オレのスマホが震える。そして、そこにはいのりさんから『最初は、ましろ先輩をお呼びしますので準備をお願いします』と書かれていた。
スマホ画面に表示された冷酷な通告に、オレは思わず素っ頓狂な声を上げた。平穏な一年(?)を過ごしたはずなのに、なぜオレが一番手なんだ!?
「え……オレ!?なんで!?なんかしたっけ!?」
「颯太さん。呼ばれたんですか?そっか~……楽しみですねw」
彩芽ちゃんの瞳がキラキラと輝く。まるで、待ち望んでいた獲物が罠にかかったのを見た、ハンターの目だ。その満面の笑みに、オレの頭の中で一つの疑念が確信に変わる。
「なんで彩芽ちゃんは嬉しそうなの?あ。これ、彩芽ちゃんでしょ!絶対そうだ!桃瀬さんにメール送ったでしょ!」
「ちっ違いますよ……私じゃないです……メールなんか送ってないですよ」
「ほら颯太さん。時間ありませんよ?ここに座ってください」
「座るけどさ……本当に彩芽ちゃんじゃないの?」
「違いますって。本当に私は、いのり先輩に何も送ってないです。でも……懺悔するべきだと思っている人が……いるってことですよね?頑張ってくださいw」
と、なぜか最初に呼ばれることになったオレ。一体何を懺悔するのだろうか……
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