父との初訓練-1
先日は中学時代の友人に焼肉奢ってもらってたら更新できませんでしたすいません!(美味しかったです)
多分日付回って二時ぐらいにもう1話投稿します!もし寝てなかったら暇つぶしにでも読んでいただけると僕が喜びます!
一条先生も同行して、以前父の訓練を見学した階へ向かう。父と葵の腕にはブレスレットがつけられていた。
『そういえば、今日の訓練って何をするのかナ?』
一条先生も具体的な訓練内容については知らなかったらしく、移動中に父に聞く。一条先生の疑問を聞いた父も、そういえば言っていなかったとばかりに説明を始める。
『…はじめなので、簡単な異能力の扱い方と、武器の扱いを教えようかと思っています』
異能力の使い方?異能の使い方じゃあないのか。そういえば、この世界の人間がどうやって戦っているのか詳しくは知らないな…。もしかしたら僕が力を使って色々なことができるように、異能力をそのまま扱う術もあるのかもしれないな。
『そっか、良かったヨ。それなら私のプレゼントも無駄にならなそうだネ』
『…結局、コレはなんなんですか?』
一条先生の言葉に、父が腕につけたブレスレットを見せつけながら聞いても、一条先生は適当にはぐらかしてくる。
『使ってみてのお楽しみってヤツだネ〜』
『…そうですか』
一条先生の反応に会話を諦めた父は、その後の移動中も黙ったまま訓練室へ向かった。訓練室へ着くと、父が戦闘訓練に使用していた仮想訓練室へ入っていく。
『それじゃあ私はモニタールームで見学させてもらうネ。ソレが使えそうな時になったら声をかけるからネ』
『…わかりました』
短く言葉を交わすと、一条先生は同じ階の別の部屋に手を振りながら入って行った。父は少し納得のいっていない表情だったが、すぐに切り替えて葵の方に向き直る。
『それでは、まず異能力の扱いについて教えていこうか』
『はい、おとうさん』
父は前に見た戦闘訓練の時のように表情を真剣なものに変えて言った。浮き足立っていた葵も、父に釣られてか少し緊張感のある返事をする。
『まずは、お父さんが見本を見せるからよく見ていなさい』
父はそう言って葵の方に腕を向ける。少しすると、父の腕に水色のオーラのようなものが纏わりつき始める。初めは線のような形だったオーラは、だんだんと太くなっていき、最後は父の腕を覆い尽くした。
『これが異能力と言うものだ。どのような形が扱いやすいかは個人差があるが、基本的に誰もが持っている力だ』
『…すごい、これぼくにもあるの?』
『あぁそうだ。葵は覚えていないかもしれないけど、葵はこの力で蒼を助けたんだ』
『…そうなの?』
父の話を聞いて、葵は蒼に目を向ける。蒼は葵と目を合わせて、そうだと言うように『グル』と小さく鳴いて体を擦り寄せる。
『ともかく、この力は葵も持っているものだ。』
『…ぼくにも』
葵は自分の力を確かめるように、広げた両手を見つめる。葵が生まれてすぐから、僕は葵の力をかなり使ってきた。そのせいか葵はなんとなく父の言う異能力が、自分の体をめぐっていることを感じ取れているようだった。
『まずは異能力を感じ取るところから始めるか』
そう言った父に、葵は不思議そうな表情をしながら口を開く。
『かんじとる…って、このからだでポカポカしてるのじゃないの?』
『…!そうか…なら葵、これはわかるか?』
葵の言葉に驚いた様子を見せた父は、葵の手を取って自分の異能力を流し込む。父の葵の手に触れた瞬間、葵がバッと父の顔を驚いた表情で見上げる。
『なんか、つめたいのがはいってきた!』
『…そうか』
葵の様子に、本当に異能力を認識できていることを確認した父は驚いた様子をしながらも次のステップに話を進める。
『葵、なら自分の異能力を動かすことはできるか?』
父の言葉を聞いて、葵は自分が感じた力を動かそうとして力み始める。
『ん〜っ!はぁ…どうだろ?動いたかな?』
葵が力んでいる間、父は葵の手を取って確認していたけれど異能力が動いた様子はなかった。葵の回路は僕が慣らしておいてあるから、葵が異能力を動かせないのは単純に意識的に動かす感覚がわからないだけなんだろう。
『…お父さんが手伝うから、真似してみなさい』
『…うん』
父はそう言って先程葵が異能力を認識できているのか確認した時のように、葵の手から自分の異能力を流し込む。葵は目を瞑って集中して、父の異能力が自分の体で動く感覚を真似して自分の異能力を動かそうとする。
『…!』
『おとうさん!できた!?』
父の真似を始めてみれば、すぐに葵の異能力は葵の意思で動き始める。自分の異能力を通じて葵の異能力を感じ取った父と、手応えを感じた葵の視線が合う。
『あ、あぁ…できているな』
『やったぁ!できた!』
無邪気にはしゃぐ葵の頭を撫でながら、少し困惑の混ざった複雑な表情をする父。おそらく、僕というアドバンテージがあったから習得が普通よりも早かったんだろう。
『……葵は天才かもしれないな』
『?』
葵がはしゃいでいて聞けなかった言葉を、僕はしっかりと聞いていたのだった。
熾天使さんのせいで加速する親バカ
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作者プロフィールにあるTwitterから次話投稿したタイミングでツイートしているので気が向いたらどうぞ…




