表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
熾天使さんは傍観者  作者: 位名月
英雄の誕生
25/139

はじめての検査-2

何とか更新です。

 『それじゃあ蒼クンの検査を始めようかネ』


 そう言って一条先生は蒼を抱き上げて装置についたベッドに乗せる。唐突に抱き上げられて『グゥ?!』と声をあげている蒼にペタペタとコードが伸びた何かを貼り付けていく一条先生。


 『蒼クンは外見の大きさと重さが釣り合ってないネ?仮想体でもある程度外見相応の重量になるハズなんだけどネ』


 一条先生は、ベッドに乗せた蒼の体を興味深そうにペタペタと触ってぶつぶつと呟き出すが、一つ手を叩き笑顔を浮かべて『まぁ調べてみればわかることだネ!』と言うと装置の操作パネルの方に駆け足で移動する。


 操作を始めた一条先生は、先程までとは打って変わって真剣な表情でパネルを叩く。たまに虚空を見つめてタイピングをするような動作をしているけど、両親も綾香ちゃんさんも何も気にしていないので恐らくこの世界の僕が知らない技術の何かなんだろう。


 5分ほど黙って一条先生のパントマイムを眺めているうちに、葵は眠くなってしまったようで静かに寝息を立て始めていた。


 『ヨシ、これで蒼クンの第一項目は埋まったかナ。じゃあ次は葵クン…おっと寝てしまったみたいだネ』


 『すみません、起こした方がいいですかね?』


 『いやぁ起こさなくていいヨ、寝ていても検査に支障はないからネ』


 そうして一条先生は、母に葵をベッドに寝かせるように言って蒼と同じように何かをペタペタ貼り付けて操作パネルに向かう。


 先程の様に真剣な表情になった一条先生は、1分もしないうちにその表情が驚愕に染まる。目を見開きながら操作パネルと虚空に向かってかなり前傾姿勢になって集中している。


 …もしかして、僕の力まで認識できる検査なのか?


 だとしたらちょっとまずいかもしれないな。流石にまだ葵が幼稚園にも行っていない段階で世間に天使バレは今後の葵の人生を狂わせるかもしれない。そもそも葵が僕の存在に気づいていないのにこんなところでバレるわけにはいかない。


 …いざとなったら僕が直接出て、記憶操作しちゃえば良いか。


 そもそも検査で僕の力を確認できているかもわからないんだ。記憶操作なら後からいくらでもできるし、とりあえず検査が終わるまで静観してみようかな。


 少しすれば一条先生も落ち着きを取り戻して、時折考え込むような仕草を見せながら虚空に向かってタイピングしていく。そして10分ほど経ち、


 『うん、お待たせしたネ。葵クンの第一項目もこれで終わりだヨ』


 『ありがとうございます。それで、結果はどうでしたか?』


 『まぁまぁ、そんなに慌てないでヨ。検査が全て終わったら葵クンも起こして説明しようカ。』


 不安そうな表情で聞く母に、一条先生は笑顔で答える。


 『説明は本人に、が私のポリシーだからネ』


 …そうして検査は、葵が眠っている間に2つ3つと進んでいった。検査のたびに一条先生は驚いては冷静さを取り戻してを繰り返していたけど、特に検査装置が壊れたりするみたいな異常は起こらずに検査は終わった。


 検査が終わり、初めに入った診察室のような部屋に戻ると一条先生は葵を起こすように言う。母に起こされて眠そうに目を擦る葵と蒼に向かって一条先生は話し始める。


 『それじゃあ、検査結果を伝えるネ』


Tips:一条先生は世界でもトップクラスの天才研究者兼、仮想体と異能専門のお医者さん


大変申し訳ないのですが、1日で終わるはずの仕事が明日も行くことになって朝バカ早くてマジで眠いので短いですが許してください。あとで見返してアレだったら直します。


前回に引き続き閲覧、ブックマークして頂けた方、誠にありがとうございます。

また、評価やいいねをつけて頂いた方も本当にありがとうございます。


作者プロフィールにあるTwitterから次話投稿したタイミングでツイートしているので気が向いたらどうぞ…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ