表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/101

第六十三話「父親の影」

 瀬那は、はっと目を見開くと、目の前の敵からの攻撃に受け身を取る。


(嫌なこと思い出しちまった……)


 瀬那が突如昔の記憶を思い出したのには理由わけがあった。


「くっ……! その姿……」


 敵が自らの父親の姿をしていたのだ。


「今見るだけでも反吐が出るぜ……」


 瀬那は結界を張り、態勢を整えると、その結界を打ち壊してそのまま敵に刀を打ち込む。

 敵はひらりとその攻撃を避けると、同じく刀て瀬那に斬りかかる。


「ったく、気持ち悪い幻想見せてくれるぜ……」


 瀬那は父親の姿をした敵を目の前に、昔の記憶を呼び覚まされ、攻撃が鈍っていた。

 と同時に、冷静さを保とうとはしているが、父親への恨みで頭に血が上っていた。




『様子を見に行く暇などない』



『お父様っ! お母様がっ!』




 子供ながらに父親にすがりたい気持ちを跳ねのけられた記憶が、瀬那の正常な判断を阻む。


「あの……時……あんたがそばにいれば、母さんは……」


 瀬那の刀に敵の刀が襲い掛かる。


「死なずに済んだかもしれないっ!!」


 結界を張り、刀ごと押し戻す瀬那。

 敵は大きく態勢を崩し、膝をついて一瞬動きが止まる。


 瀬那はその後も思いをぶつけながら、攻撃を仕掛ける。

 その攻撃はいつもより荒く、力任せなものだった。


「……」


 敵は何も言葉を発しない。


「その澄ました顔が気に食わねえ!!」


 瀬那が父親にためらいなく刀を振りかざすと、その刀は敵の刃によってはじかれる。


「──っ!」


 瀬那が地面に飛ばされた刀を素早く拾い上げ、その勢いを殺すことなく刃を敵に向ける。


 力は全く均衡を保ち、決着がつかないままときが過ぎていく──

いつも読んでいただきましてありがとうございます<m(__)m>



この文章の下↓↓↓のほうにこの作品を評価するボタンがあります。


見えづらいですが、、、


また評価に加え、感想やレビュー(推薦文)も書いていただいて問題ございません!

むしろあなたのお声を聴けることが嬉しいです(*^^*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ