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第四十八話「疾走」

 蓮人は夜の森を駆けていた。

 瀬那と結月が戦っている間、蓮人は宮廷に敵の襲来とその詳細を伝えるために戻っていた。

 

 守り人の中で一番足が速く身軽なのは蓮人である。

 このことから結月と瀬那、蓮人は瞬時に蓮人を宮廷へ戻るように判断をした。


「はぁ……はぁ……」


 療養明けのイグを使った全力疾走は蓮人の体力を削る。


 やがて、宮廷が見えてきた。

 明かりの灯る最上階、朔のいる執務室を目指す。


 蓮人は宮廷の中の廊下を走り抜け、執務室前まできた。

 すると、執務室から複数人の声がした。

 蓮人は構わずに扉を勢いよく開ける。


「朔様っ!!」


 中には朔だけではなく、凛と実桜の姿もあった。


「蓮人、状況はどうなっていますか?」


 凛が問う。おそらくもう気配から状況をある程度把握していると思われた。

 朔、実桜もその言葉の返答を待つように蓮人を見つめる。


「結月、瀬那が敵と交戦中です。敵は朔様の姿をした魔夜と名乗る妖魔。朔様の魂に傷をつけた際の成分を使った【分身体】だと言っていました」


 その言葉に凛が反応を示す。


「朔様の姿をした妖魔……やっかいですね。朔様、実桜か私のどちらかが向かおうと思いますが、いかがでしょうか?」



「────俺が行く」


 その場にいた守り人は全員驚き、また制止しようとした。


「朔様!! それはなりません、朔様だけは宮廷でいていただきます」


 朔はその返答を聞くと一蹴した。


「俺は俺の分身体を倒す」


「違います! 朔様は結月さんがご心配なのでしょう?! お気持ちはわかりますがここは宮廷で……」


 朔はその言葉を最後まで聞かずに琥珀に飛び乗ると、窓から外に出てしまった。


 出て行った朔を凛はつぶやく。


「……頑固なんだから……」


いつも読んでいただきましてありがとうございます<m(__)m>



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見えづらいですが、、、


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