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少年と死者の森  作者: 柊 里駆
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アランの手紙

今回はアランがカイに手渡した手紙です。短いので2話同時投稿にしました。読んで頂けたら幸いです。

ハロルドへ




最後に君に手紙を出してから何年が過ぎたのかな。


君は元気でいるだろうか。


ご家族は元気ですか?


僕は今、死者の森にいます。


僕も元気です、と言えないのが何とも辛いのだけど。


実は僕はもう死んでいるらしいのです。


死んだ時の記憶もあります。


痛みも覚えています。


君には僕が何を言っているのかわからないと思う。


君は僕が狂ってしまったか、いたずらかと思うだろうね。


説明したいこと、話したいこと沢山あるけど時間がない。


だから単刀直入に言います。


君にお願いがある。


僕はこの死者の森で、


黒斑病の特効薬を仕上げ、瘴気を消す方法を考え付いた。


それらの研究書類を


この死者の森の中の


クレスタン国とサウランド国の中間にある


ボロボロの山小屋の床板の下に隠したんだ。


それを回収して世間に発表してほしい。


僕の名義でも北部ギルドの名義でもどちらでも構わない。


僕は僕の名前を世界に広めたいわけじゃないからね。


ただ、世界中で黒斑病や瘴気で苦しむ人を


助けたいだけなんだ。


山小屋に着けば僕の説が正しいと


きっとわかってもらえると思う。


くれぐれもクレスタン王国の人間には渡さないで欲しい。


また高値で薬や研究成果を取引されては困るからね。


カイという少年にこの手紙を託します。


彼はとても聡い子供です。


僕は彼の中に沢山の可能性を感じます。


だからハロルド


できればカイを学校に通わせてやってほしい。


本当は僕が彼の面倒を見てあげたいけれど


もう僕にはそれは叶わない。


さあ、もう時間だ。


君と君のご家族が幸せでいられるように


そしてこの世界の人々が


平和で安全で幸せに暮らせる日々が来ることを祈ります。


ああ、もうすぐレイアに逢える。


僕は今とっても幸せです。


君に出逢えたこと


この世界で生きられたこと


僕はとても神に感謝しています。


ありがとう。




アランより





今回はアランがハロルドに送った手紙の内容のお話です。幽霊のアランが書いたものです。短いので今回は2話同時投稿にしました。これからもよろしくお願いいたします。

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