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光を受け継ぎし者 ―追放された光は導かれ再起す―  作者: ネオ他津哉
第二章「彷徨う継承者」編
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第55話「繋がる真実、そして戦いの始まり」

◇ ――――八年前



「くっ、また術師……隠れなきゃ、でも実家は、炎央院は本気なのか……だけど本気で俺が狙われる……か、叔父さんも止められなかったと見るべき……クソ!!」


 これはレイがまだ黎牙だった時の泣かないと誓って数週間後の話で、私はレイが炎央院の邸から追放された時からずっと追跡していた。


 あの日は都内で珍しく雪が降っていたおかげで私の光の蝶を隠すのにちょうど良かった。実は術士相手だと意外とバレやすく追跡に向かない事も多かった。


(頑張って、レイ君……私が見てるから……ずっと見て祈る事しか出来ないけど……それでも)


「ふぅ……やり過ごした、それにしてもタイミング良く離れたな、運が良いだけなのか? それとも……いや、俺に今さら味方なんて……今は安全な場所へ」


 そう言って逃げ出すレイを上空から追いながら私は知っていた。これは里中流美さんが上手く誘導し、なぜかレイが見つかる前にわざと追跡を逸らしていたからだ。


 当時は知らなかったけど実はレイを逃がしていて、私は偶然その動きを知って、それに合わせて光の蝶でレイを上手く誘導していた。


(私が絶対に……死なせない、あなたを絶対に!!)


 それでも危険な時は私は見つからないようにコッソリと聖霊を使い黎牙を助けていた。ただ最初のレイを追跡していた水聖師には力加減を誤って廃人にしてしまい、朱家から隠蔽に苦労したので中国での介入を禁止するとの苦情が来てしまった。


「アイリスよ。継承者様が気になるのは分かる……だがお前自身の修行をするのだ。お前の未熟な術のせいで術師を一人失ったのだぞ? 例えそれが悪しき者であっても同じ『聖霊使い』なのだ……」


 そして私はお爺様に説教されていた。あまりにもレイに集中して自分の修行を怠っていた。だけど私は止めず、お爺様の目を盗み時間の有る時は可能な限り見守り、そして祈り続けた。


 まさかこの祈りがレイに届いていたなんて知らなかったけど届いていたと聞いた時は嬉しかった。


「フランス語か……メルシーボークーくらいしか知らないんだが……取り合えず英語で話すしかないな」


 旅の費用を稼ぐために十五歳だったレイは必死に働いた。親切な人もいたけど基本的には二束三文の給料で騙されて働かされ、英語で話しても聞こえない振りをされたりと陰湿なイジメもされた。


 プライドも高く人種差別も多い、この国ではアジア圏の人間など有色人種は格好の差別の標的となっていた。


「負けるかよ、絶対に負けないし泣かない、泣いてやるもんかよ……俺は……」


 それでも生きると言う意志の元、レイは半分カビの生えたようなパンを投げつけられても泣かずに半年の間、旅費のために必死に頑張った。


 私は何度もお爺様にもパパにもママにも助けたいと泣きながら言った。でも三人に絶対にそれだけは出来ないと言われ、私は自分の無力さを痛感するしかなかった。


「アイリス、継承者様の黎牙さん? その方は今は満足に食事が出来てないのね?」


「うん、レイ君、毎日フラフラになって……こき使われて、私……あんなの見てられないよぉ……」


「じゃあアイリス、今日から私と一緒にお料理を勉強しましょう。来年までは私も本社勤務だからしばらくはロンドンに居られるわ。私のお母さん、お婆ちゃんの特製レシピを教えてあげる。だから彼が来たら美味しいご飯でおもてなしするの」


 そこで私は母さんから料理の、特に和食の作り方を頑張って覚えた。そして料理をしたり色々と覚えながら私は日本での生活で思い出せる事を全て思い出そうと躍起になった。そして私は有る事を思い出す、他ならぬレイに言われた言葉だ。


『ひなちゃんの方が、お淑やかで女の子らしいし、綺麗な髪の毛してるもんね~?』


 そうだ、ヒナちゃんみたいに落ち着いて、お淑やかで綺麗な女の子になる。髪の毛の色は変わって目の色も変わったけど、それでも私は少しでもレイが来るまでに変わりたいと思った。


「私、お淑やかで綺麗な女の子になる!!」


「あらあら、継承者様はそう言う大人な女の子がお好きなの?」


「そう言ってた!! だからママ、私を大人でお淑やかな女の子にして!!」


 そこから私はマナーの勉強や言葉遣いの矯正や礼儀作法などを必死に覚え、レイ君いいえ、黎牙様との再会のために、一人称を「私」から「わたくし」に、常に丁寧な物腰で落ち着いたヒナちゃんのような大和撫子のような女性になるよう心掛けた。それが彼の好みのタイプだと思ったからだ。


――――現在


「はぁ、あれは照れ隠しで本当はあなたの素の方が好みなんですよ? レイさんは」


『う、うん。再会した時に綺麗って言ってくれて嬉しかった。それに昔みたいに私を泣き止ませようと必死なのもそのままで、だから私、余計に泣いちゃって……その後ね、私がピンチの時に来てくれて頭撫でててくれて、そこから素を出しても大丈夫になったんだ!!』


「はぁ……それで? 私は恋にも敗れた挙句、今度は親友と想い人の惚気話を聞いてあげればいいのですか?」


 そこでアイちゃんは全力でレイさんとの思い出話ばかりしていて、それに気付くと目の前の親友は焦っていたが幸せそのものだった。


 正直に言うと少し黒い感情が湧いたが、それをグッと我慢して堪えた私は偉いと思う。新婚の親友に惚気られる未婚女性は辛いものだと今日学びました。


「ふぅ……では貴方が彼を諦められるわけが無いのが今ので、よ~く分かりましたね? なら、とっとと戻って来なさい!! 仕方ないので、それまでは私が他の女共から守って差し上げますわ!!」


『ヒナちゃん……うん。あ、本当に限……界――――後は、お願っ――――』


 でも夢はそこまでで今度こそ切れてしまった。そこで私は目を覚ます。今のは夢なのかそれと神託なのか分からない。


 とにかく妹が起きたらサラさんと連絡を取り可能ならヴィクターさんにも今の話をすべきだと思うと私は動き出した。


(任せて下さい。ヒナちゃん。レイさんと貴女のために協力します。私も私自身の未来に向けて動きたいので……お互いに頑張りましょう!!)


 しかし動き出していたのは私達だけでは無く闇の勢力も同じだった。この日から光位術士だけでは無く、私も含めた術師ですら闇刻術士との戦いに投入される緊急事態となり、さらに厄介な事件が起きてしまった。


 それは日本側との一切の連絡が付かず通信が途絶してしまったのだ。まるでアイリスの、アイちゃんの嫌な予感が当たったかのような事が起きてしまったのだ。





 あれから四阿あずまやで話をした後に明け方に楓は戻って行ったので俺は手持ち無沙汰になり部屋に戻って木刀を持ち出すと庭で素振りをしていた。やはり落ち着く、そう思って素振りをしていたら一瞬、気配を感じ取った。


「これは……勇牙か?」


 俺は最近忘れかけていた弟の気配を感じた。そしてその近くにもう一人、誰だろうか聖霊力の波動が弱く分かり辛い。


 俺は少しの悪戯心で驚かせてやろうとシャイン・ミラージュを展開してその場所まで向かった。しかしそこで見たのは予想外の光景だった。


「勇くん!!」


「クリスティーン!! こんな朝早くからなんて……ダメだよ、誰かに見つかったら、どうするんだ……」


「だって私達、お昼はこの恰好で会えないでしょ? サラシって苦しいんだよ? それに勇くん私の胸好きでしょ? この間も、ふふっ」


 俺は弟が金髪美女と抱き合っている場面を目撃していた。そりゃ俺のアイリスも銀髪で可愛いけど……って、この子は、もしかしてクリス君なのか!?


 確かに男にしては華奢だったし、体力も低い、それは持病だとか生まれつきとか色々言っていたけど男装していたのか。


「勇くんは年上ってやっぱり苦手なの?」


「そ、そんな事は……無いよ」


 バーナビーが次男なのに嫡子だった理由はクリス君、じゃなくてクリスティーンさんが女だったのが原因だったのか。じゃあ何で男装させていたのか? そして今も続けているのは、どうしてか?


 最初から女として人前に出ていれば……って勇牙!! お前、明らかに押し切られそうになっているぞ、それに勇牙の奴まんざらでもない顔してるな、てか普通に顔がニヤけてる。


「そ、そう言うのはダメだって……この間のは事故で、それに僕には……」


「やっぱり私じゃ、ダメ……かな? 許嫁の炎乃華さんみたいに引っ張ってくれるような子が良いと思って迫ってみたんだけど?」


「いや、むしろ僕は、この間みたいに頼ってくれるクリスティーンが好き、かな」


 おいおいおい、これは炎央院家の次期嫡子が寝取られそうな現場を見せられているんじゃなかろうか……彼女の男装も含めて色々と今までの怪しい動きの結果、繋がって来たが、まさかの新しいお家騒動の始まりなのか?


(そう言えばクソ親父も寝取って問題を起こして俺が生まれた……と聞いた。ど、どうすれば良いんだ!? 親父は寝取って、弟は寝取られそうになってる!!)


 こう言う時は真っ先にツッコミに出て来そうなヴェインが今日に限って出て来ないのも問題だ。あいつ、何だかんだで役に立ってたんだなと納得している間にも二人は情熱的なキスをって、勇牙!! お前からキスしてんじゃねえか!! しかも慣れてる……コイツ、初めてじゃないぞ!!


(あんな真面目な弟の、キス顔なんて見とうなかった……お兄ちゃんは泣きたい)


 あまりのショックで俺はその場を後にしてしまった。その後、少し気になってスカイに盗聴させたら二人の男女の情熱的な声が漏れて、最後は嬌声まで聞こえたので慌ててスカイに切るように言って俺は部屋の中で悶々としていた。


「あぁ……死にたい。好奇心は猫をも殺すと言うが、この場合は出歯亀なのか? あぁ……なんてこった!!」


「あ、あのぉ、レイ様? どうされたのですか?」


「はっ!? 美那斗か……悪い、朝から色々あってな……どうした?」


「はい、エレノア隊長から新しい部隊編成と、それと至急話したい事が有るとの事で私の部屋でお待ち頂いてます。何でも隊長の部屋では話せないとか」


「そうか、助かるよ。じゃあ一緒に行こう!!」


 朝から弟の色んな意味でセンシティブな姿を目にして俺はそれを見なかった事にして振り切るために仕事に全力を注ぐことにした。いや、現実逃避した。だがそんな程度、吹き飛ぶ事態が起きてしまった。





「英国と通信が途絶!? 本当ですか!?」


「ああ、PLDSでもそうだが通常のネットワークやWebでの通信も不可能だ」


「ならなぜ大騒ぎになってないんですか? さすがに……この規模は」


「混乱が伝わってない理由は不明だが英国サイドで戦いが激化しているのは確定だ。PLDSを見てくれ」


「これはコードSSSランクの発令……だと」


 コードSSSランクの指令は過去にも先にも一度だけしかなかった。それは英国でのダークフレイの神降ろしの戦いのみ。すなわちアイリスを失った戦いだけだ。今、英国ではそれと同等の事が起きていると言う事になる。


「エレノアさん、帰国は可能ですかっ!?」


「現在、衛刃殿に確認を、聖霊を通して申請して答え待ちだ。だから君にも来てもらいたいと思って呼び出したのだが……」


 珍しく歯切れが悪い彼女の様子を見るに恐らくは厳しいのだろう。どう対策を取るべきか考える間も無く俺達は衛刃叔父さんの準備が終わったと聞いて、そのまま部屋に向かう事になった。





 部屋に入ると衛刃叔父さん、さらに早馬さんと清一あとはジュリアスさんも居て現在の四大家の実質トップが居て、さらに炎乃海姉さんと真炎も控えていた。


「叔父さん状況は?」


「現在は深刻な通信障害と政府が発表を出している。もう民間にも偽情報は流しているから間も無くダミー情報が流されるだろう」


 状況を改めて聞くとPLDSの関係で俺達は英国だけとしか連絡が取れないと思っていたが、しかし実際のところ孤立したのはこちらの方で通信が繋がらないのは日本全土から世界に対してだと言う事だ。


「本当にこの国は国家権力が味方だと助かるな……それで?」


「うむ。レイそしてエレノア殿、まずはこれを見て欲しい。炎乃海?」


 そう言って既に秘書モードの炎乃海姉さんがPCで叔父さんの後ろのディスプレイに動画を流した。


「今から20分前の都内郊外の某所だ。エレノア殿の部下から奴らの本拠地と目されていた会社の、とある工場なのだが……」


 その動画ではPASONOの日本のとある工場が吹き飛ぶ様子が映し出されていた。そこから闇刻聖霊とさらに、その聖霊力の爆発に触発された妖魔と悪鬼が無数に出現していく、そして中心には人影が数十人確認された。


「被害は!?」


「付近の民家に少しだ……」


 それだけですぐに出陣する事が決まった。俺達が準備に入ると既に朱家の兄妹もこちらに向かっていると言う。


 今回は主力は彼らだ。北海道と関西に置いて来たと言う部隊二十名は待機しているらしいが、それでもまだ二十名以上居て、さらに先日には追加で三十名の部隊も合流している。


 さらに俺やエレノアさんと副長に代わり補充要員で美那斗を入れ英国サイド光位術士は六人、これがメイン主力となる。


「では打ち合わせ通りに、それと術師の中でも特殊な人員は俺の直属にします。衛刃叔父さん、ジュリアスさんと早馬さんで各術師の指揮を頼みます。俺と奥伝を使えるメンバーには来て貰う。混成チームになるけど基本は俺の下って扱いで」


「あの、師匠!! 俺は!?」


「清一、お前は俺の下だ。指揮なんて苦手だろ?」


「はいっ!! こう言う時に氷奈美が居てくれりゃ助かるんですけどね……」


 そう言って苦笑しながら10分程度のミーティングは終わり即座に動く事になった。既に一部では被害が出ているとも報告が来ていた。





「状況は話した通りだ。英国からの援軍は望めないが代わりに中国の頼もしき援軍が来てくれた。彼らと共に戦う、しかし勘違いしないで欲しい……主力は彼らだ。日本の術師諸君は妖魔や悪鬼の処理を頼みたい」


 衛刃叔父さんの発言にブーイングが上がるが俺が素早く光位術で黙らせる。炎央院の家の者は力で示して体を痛めつけないと理解出来ない。だから力を示した。


「手緩いです衛刃殿。脳筋には躾が必要です」


「くっ、何を!!」


「いくら元嫡子とは言え――――」


 そう言った瞬間に炎央院の術師二名をグリムチェインで縛り上げて横に転がすと、そのまま伸ばしたレイブレードを喉元に突きつけた。


「下位術師は黙っていろ。お前らは一般人に被害が出ないように妖魔と悪鬼をいつも通り倒していればいいと言ったんだ理解したか?」


 ちなみにその後、進んで俺の前で膝を付いた炎乃海姉さんと炎乃華姉妹さらに勇牙を見て完全に自信を喪失した炎央院関係の門下は静かになった。


「では、光の継承者レイ=ユウクレイドル様の宣誓をお願い致します」


「分かりました。光の継承者、レイ=ユウクレイドルの名において皆に宣誓する。闇を刻みし者たちの浄化を行う!! 皆に力を!!」


 そしてエレノアさんの言に従い俺は声を発する。光位術士には俺の鬨の声である程度の強化が可能となる。前にも水森家や、もっと前だとエディンバラでの戦いで使ったものだ。


 分かりやすく言えば歩くバフ効果を持つのが継承者と巫女だ。なので実は効果は半分しか無いのだ。二人揃って完全な効果が発揮されると理解して欲しい。


「えっ!? これは……」


「あの戦い以来の宣誓……素晴らしいな相変わらず、力が湧いて来る!!」


 初めて効果を付与される美那斗に比べどこか懐かしく思ったエレノアさんや他の術士の反応の違いは面白かった。


 しかし驚いたのそこから先もだった。これは本来は光位術士にしか効果が無いのだがなぜか他にも反応している術師がいた。


「これって……何なの? 光ってる?」


「やっぱり~巫女の付与と似てる~!!」


 見ると俺の直掩に付ける術師と一部の術師達にも俺の宣誓の効果が出ていた。光位術士ほどでは無いが能力が向上しているようだ。


「真炎もやはり能力の付与が出来るのか?」


「うん。だけどまだやるなって言われてるんだ~」


 まだ、か……やはり幼いから力が安定しないと言う事か、取り合えず俺の選んだ選抜メンバーは殆どが俺の宣誓の加護を受けていた。


「これは……疑似的な光位術士と見られているのか?」


 しかし驚いたのは本来なら待機組と考えていたクリス君、いやクリスティーンさん? も、なぜか俺の力に反応していた事だ。確かに聖霊力はそこそこ有ったけど術者としては微妙なラインだった。迷った挙句に一応は連れて行く事にすると勇牙は凄い喜んでいた。コイツ……帰って来たら説教してやる。


「では各員、出陣してくれ!!」


 叔父さんの宣言で各員が動き出す。今回は各術師のしかも四大家が率いる日本においては史上初の作戦になる。


 西日本や北は令一氏の水森家と朱家の部隊と協力してもらっている現地の術師達が見張っているので、そちらに人員を割く事はせずに闇刻術士達との戦いに入る事が出来る。


「ではレイ、俺達は先に行く!! 戦場で先に待つ!!」


「了解。俊熙ジュンシー凜風リンファ!! 必ずまた会おう!!」


「ええ、継承者様も……私達が先に倒しても恨まないでね? じゃあ!!」


 それだけ言葉を交わすと二人は部下達と合流してバスに乗り込むと先に出立した。そして今回、俺達が乗るのは警察がよく利用する護送車に似たバスで、よく見るとそれは俺が『草薙の霊根』を輸送する際に水森家から羽田に向かう際に使ったものに似ていた。ただし今回のバスは炎央院家が所有するものだ。


「全員乗り込んだか!? 真炎と炎乃華は居るか?」


「いるよ~!!」


 乗り込んだメンバーを確認すると男は俺と清一と勇牙、女性陣は炎聖師が炎乃華と炎乃海姉さんと真炎親子と流美、風聖師が楓と琴音、土聖師がクリス君(クリスティーン嬢)そしてエレノアさんの部隊に美那斗を加えた15名となった。


 そして俺達の後ろのバスには指揮車として動いてもらうので衛刃叔父さんと護衛としてクソ親父が同乗している。こっちに付いて来ると煩かったが戦力的に親父と叔父さんはコンビを組ませた方が有用だと判断した。


 そして聖霊術で改造されたバスは現場にわずか数十分で到着した。しかしそこは地獄、既に戦場だった。

誤字報告などあれば是非ともよろしくお願い致します。


ブクマ・評価なども有ればお待ちしています。

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