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光を受け継ぎし者 ―追放された光は導かれ再起す―  作者: ネオ他津哉
第二章「彷徨う継承者」編
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第48話「交錯する想いの行方」



「まだまだ甘い!! ホノカ!! その程度の力で継承者様に付いてこれると思うなよっ!!」


「はいっ!! 次、お願いしますっ!!」


 本邸ではエレノアさんによる各家の術師の『調律』が行われていた。英国の本社の炎聖師など四大聖霊の術師は皆、この『調律』を受けて闇刻術士と最低限の戦いが出来るようにはなっている。


 だがそれは逃げるため、または防衛する事が基本であって直接戦闘をするためでは無い。


「ま、だから単体で奥伝まで至ってる人間に『調律』を施したらどうなるかは気になってたんだ」


「なるほどな……私はこの体で、もはや奥伝は発揮出来ないのだが……それでも受けて大丈夫なのか?」


「ええ、こっちは初心者コースみたいなものですから大丈夫です」


 そう言って集まったメンバーは衛刃叔父さん以外は炎乃海姉さんと流美、そしてクリス君だった。そして残りのメンバーはエレノアさんと部下の光位術士にお願いしていたのだが俊熙ジュンシーが結界の報告のために来て休憩しているのがマズかった。


「中々ですね!? さすがは継承者の血の繋がった父親殿ですね!?」


「ワシは何としても黎牙に勝たねばならん!! そのためには誰にでも教えを乞うわ!! 頼むぞ中国の客人よ!!」


 元々が脳筋なクソ親父と感情の振れ幅が激しい彼がぶつかるのは必定だった。既に二回も敗北しているのに立ち上がって来るクソ親父相手に俊熙も焦っているようだ。


「レイアローを二発まで耐える炎聖師……闇刻術士の攻撃も単体で受けられそうで怖いな……アレックス老や父上に聞いていた以上に日本は不思議な国のようだ」


 そんな特殊な奥伝を覚えている連中とは違って俺が教えるのは奥伝も覚えていない割と平均的な術師だ。


 もっとも衛刃叔父さんは足の怪我が原因なだけで術師としては強さはクソ親父と並ぶ、流美は実戦に不向きなだけで索敵などに長けていて、炎乃海姉さんは奥伝に至っていないが基本技能は高く何でも出来る。


 ただ聖霊力が低いので万能型と言うよりも器用貧乏になっている。そして一番の問題が……。


「はぁ、はぁ、はぁ……やはり基礎体力が……ふぅ……」


「そうだな……クリス君は体力が……病弱で家から出なかったのは仕方ないが、これからは嫡子になるんだから頑張らないとな?」


 そう言って倒れ込んでいたのは自動的に岩壁家の嫡子に自動的になってしまったクリス君だ。相変わらず華奢で背も少し低めだ体格の面でも次男バーナビーに比べて劣っている。だから長男なのに嫡子から外されていたのだろう。


「大丈夫!! クリステっ……クリス!!」


「勇牙? お前、エレノアさんの調律はどうした?」


「うん。僕はさっき無事にお墨付きを貰えたよ。簡単な封印術とそれから結界術も教えてもらえて少しは上達出来たみたいなんだ!!」


 それは良かった。だが弟よ、なぜ俺とクリス君の間に割り込むような真似をするんだ? 俺は少し悲しくなったぞ。やはり再会の時にぶん殴り過ぎたのだろうか?


「兄さん、僕の鍛錬は今日は完了みたいだし、体力作りなら僕……いや、俺がクリス……さんに付き合うよ!!」


「えっ? あ、ああ……それなら、良いけどクリス君は良いのか?」


「はい。このままだと足引っ張ってしまいますし、勇くんもそう言ってくれるなら」


 勇くん……だと、本当に仲良しになったようだ。だが岩壁家との友諠を深めておくのは勇牙にとってプラスにしかならない。


 特に他の三家と違ってあの家とは先々代から付き合いは疎遠だったから将来の嫡子同士が仲良くなるのは良い事だ。ただ距離が少し近過ぎる気がするのが気のせいだろうか?


「じゃあ、勇牙、クリス君の事は任せたぞ!!」


「うん!! ありがとう兄さん!! 行こうクリステ――」


 クリス君の手を引きながら遠ざかって行く二人なのだが、途中から揃って小声になって聞こえなくなってしまった。大丈夫なんだろうか?


「う~ん。まさか……ね」


「どうした? 炎乃海姉さん?」


「いいえ。それよりも『調律』だけど私でも分かるくらいに力が上がってるし、これなら私たちだけじゃなくて家の者全員に教えた方が効率は良いんじゃない?」


 何か含むところがあった炎乃海姉さんだったが、それよりも気になる事を言っていたので俺はすぐに頭を切り替える。


「二つの意味で難しいと思う。まずは姉さんのようにある程度の実力者に教えないと決戦まで効果が出ないと言う点。もう一つは俺の気分じゃねえって事だ」


「え? だって、私や流美は……」


「二人は家族みたいなもんだし特別に赦したみたいな感じは有るだけ、クソ親父や一門は赦してねえ、後はあちらさんも俺には教えて欲しく無さそうだしな?」


 見るとこちらを伺っていた炎聖師が一斉に散って行った。認めたくないのだろう。


 今さら強くなった人間など、クソ親父みたいに力に忠実な人間なら俺に敬意を払うが普通の術師には無理だろう。そもそも、あんなに割り切る事が出来るクソ親父が特殊なだけだ。


「それって……私達は特別……ってこと?」


「ああ。だけど手は抜かないから厳しくはするよ? 昔は散々やられたからな? さて、腰に力入れて!! 体全体に聖霊力を回す感じで、行ける?」


 肩をバシバシ叩いてそのまま俺の聖霊力を軽く流す。やはり親族だからあまり聖霊力の反発は無い。アイリスとは完璧に拒絶反応は無かったが、ここまで反発が無いのは中々珍しい。


「きゃっ!? もう分かってるわよ……うん。でも悪く、無いわね……あなたに指導してもらうのも……」


「そうそう。じゃあ30分はそのままで居てくれ。次は流美か……」


 そう言って俺は流美と叔父さんの指導をしながら今朝PLDSの通信でサラ義母さんとした話を思い出していた。



 ◇



「え? ひなちゃんから伝言?」


「ええ、氷奈美さんが貴方へってね。『過去を思い出さなきゃ許さない』だ、そうよ? それと私からは実家へ行ってみて。ちょっとしたサプライズが有るから」


「サプライズ……ですか?」


「そうそ、あと一応は私の親だから大丈夫だけど父さん、あなたにとっては義理の祖父の頼寿は結構気難しいから気を付けてね~!! ユーリママは大丈夫だろうけど。じゃあ最後に素材は間も無く加工が終わるわ。絶対にアイリスは助けるから、吉報を待ってなさい? じゃあね!!」


 それだけ一方的に言うと通信を切られてしまった。サラ義母さんの実家……確か高野家、普通の家だって話だったけど、それ以上詳しくは聞いた事が無かった。そんな事を昨晩から今朝まで考えながらトレーニングメニューを組んだりしていた。


「あれはどう言う意味なんだろ?」


「あっ……黎牙様っ……その、少し強い、ですぅ……」


「ん? 悪い大丈夫か? 流美?」


 俺の聖霊力を軽く流していたが炎乃海姉さんほど耐性も無かったようで流美は少し酔いが回ってしまったみたいだ。俺は経験が無いが流美に聞いたところ車酔いみたいな感じになるそうだ。


「じゃあ少し休んでろ、下手に光位術をかけたら余計に悪化しそうだしな」


 そうして流美を休ませていると入れ違いに炎乃海姉さんが術の構築に付いての提案が有るらしく色々と相談を受けた。懐かしい、昔まだ仲が良かった頃はこうしてお互いに術について話合ったりした。


「なるほど、でも私の聖霊力じゃ、この辺りに無理が出るわね……」


「大丈夫。俺の聖霊力の流したの受け入れられたから少しづつ俺のを炎乃海姉さんに入れて行くから、そうすれば術の構築時や結界構成時には問題無いよ」


 その後も話し合いを続けて気付けば日が傾き始めていた。朝の九時から鍛錬を続けて昼の休憩を挟んだりしていたので一日があっと言う間に過ぎていた。



 ◇



 俺の私室に結界を張りエレノアさんと二人で今日の成果を話し合う。中国組の二人は明日は主力部隊と一緒に北へ向かってもらう事になった。


 今のところ表向きには北海道や東北に異常は無いが闇刻聖霊が蔓延っているのが問題だ。


「継承者様、本日は初日でしたが驚異的ですね? ご実家、祖国は」


「エレノアさんも感じました? やっぱ各四家の奥伝持ちの強さは異様ですよね?」


「はい。まずは水の清一、さすがは継承者様の弟子を名乗るだけあって頭一つ抜けていますね。それに風の噂では妹君が二人とも英国で修行しているとか?」


 それに肯定するとどうやら二人も英国でそれなりに話題になっているらしい。特に清花さんはとんでも無い方向に行ってしまったとか、詳しい内容は本国に三ヶ月は帰ってないエレノアさんは知らないとの事だった。やはり俺が直接連絡するしかなさそうだ。


「次に風と土ですが、ジュリアス氏は平凡ですね。だから純粋な強化が可能かと、風の家は女性二人は中々の潜在能力持ちかと」


 俺がまず日本で戦ったのが琴音だったが力を測る前に倒したので気付かなかったが今日エレノアさんとの戦いを見て決して弱いわけでは無いのを確認していた。


 楓も術の研究者と言う意味で頼もしさを感じていたが強さもそれなりにあったらしい。


「あとは家の炎乃華と勇牙と…………クソ親父は、どうでした?」


「まずはお父上ですが特異中の特異とだけしか……耐久力だけなら私の部下に比肩します。何よりあなたの攻撃に耐えているのが……」


 そう、日本に来て驚いたのは色々あった、一番は八年前の追放劇の真の黒幕が実の母で共犯が元許嫁で従妹は利用され父が思った以上にバカだったと言う真実が分かった事なのだが、戦闘面では真炎と言う従姉の娘の存在以上に驚いたのがクソ親父だった。


「私は以前にもアレックス老に講義を受けていた事があったのですが、日本はガラパゴス化が凄いと伺いました、つまり……」


「親父は突然変異だと? でもそれが自然かな?」


「はい。炎皇神の加護が真炎さん、炎の巫女に付いている以上、過剰な加護は無いはずです。なので……」


「親父のアレは独力でああなったと考える方が……ああっ!! 戦力としては良いのに腹立つなぁ……」


 そうなのだ、俺は八年前ボロボロになってこの家から追い出され一年後アイリスと出逢い、それからはトントン拍子で成長して行った。何の苦労も無しに成長したわけじゃないのにと、つい思ってしまう。


「ふっ、今の顔、アイリス様が見てたら大笑いしてたでしょうね?」


「それは言わないで下さいよ……ほんとに居なくなっても俺の心は……」


 そんな事を話して俺達はさらに話し合いを続ける。途中に何度か流美がお茶を持って来たりしたが、会話に入ることも無くすぐに礼をして出る。


 なんか本当に当主になった気分だと思いながらエレノアさんと日が変わる前まで話し合った。



 ◇



 まだまだ足りないと思い私は火影丸を素振りしていた。素振りしていたら何も考えないで済むと黎牙兄さんが言っていたので真似をする。


 あの人に憧れを持ったのが幼少期ならあの人に恋をしたのは追放の少し前で、気付いたのは黎牙兄さんが死んだと聞かされた時だった。だから今度はあの人のようになりたいと思った。


「ふっ、97、98、99……100!!」


 百本ワンセットの素振りを終えると本邸の庭の風が気持ちいい……風? そう思って風の流れを見ると居たのは琴音だった。


「琴音? どうしたの? 南邸に居たんじゃ?」


「まあね。でも上の二人が涼風家の事を話してて私はまだ入れてもらえなくてね。暇してたのよ。そこであなたの聖霊力を見つけたの」


「ふ~ん、そっか……鍛錬でもする?」


 軽く火影丸を構えると向こうも神器を用意していたので二人で久々に模擬戦をした。前は圧勝だったのに今は五分五分の戦いで二勝二敗で互いに聖霊力が尽き庭の芝生の上に倒れ込んでいた。


「ふぅ、思った……以上に、戦えるのね、対策もバッチリなのに」


「やっぱり調律って凄いよね、さすが黎牙兄さんだよ!!」


「それだけじゃないよ。今回の戦いで炎乃華と戦えたのは楓姉ぇの対策が有ったからなんだよね」


 そこで琴音が語ったのは黎牙に倒され北海道に戻った後に楓に炎術師対策を教えて貰ったと言う事だ。


「だから私の技が通用しなかったんだ……」


「ええ、その炎術師対策って黎牙さん、いえレイさんの考案したものだって楓姉ぇに聞いた……つまり炎乃華のアドバンテージは無くなった……ってどうしたの?」


「はぁ……本当に私は何してたんだろうなって……」


 つまり自分が優秀な術師として目されていたのは黎牙兄さんのサポートが有ったからだと改めて自覚させられた。


 思えば楓果伯母様に騙された時も、炎乃海姉さんに上手く誘導された時も全部自分で考え行動しなかったからだ。


「一応さ家の父さんが……その、裏の主犯みたいな感じだしさ、ごめん」


「うん。でもさ黎牙兄さんそこは意外と怒って無かったみたいなんだ」


「え? だって自分を罠にはめた人間だよ?」


 そうなのだ北海道で異変が起こる前に黎牙兄さんにしつこく聞いて仕方なく話してもらった事によると楓果伯母様に捨てられた事も先代の迅人様にもそこまで恨んでおらず、内部崩壊の手際は見事だと言った程だった。


「えっと、でもさ……じゃあ何に怒ってるの? いつもイラっとしてるじゃない? 今日なんかはだいぶ穏やかそうだったけど」


「最初は自分でも分からないって言ってたんだけど、流美と話してるの聞いちゃったんだ。私がコロッと騙されたのが一番気に食わないって」


「それって、どう言う意味?」


「うん。私ね黎牙兄さんに家での権力争いに巻き込まれないように色々と教えて貰ってたんだ。その中には甘言や虚言、権謀術数? 様々な手段が有るけど必ず私の味方が居るからその人たちを信じろって……」


 つまり裏を返せば黎牙兄さんは自分だけは最後まで味方だって言ってくれてた。それを私は大人の言い分や力の有無だけで兄さんを冷遇し見捨てた。


「それって結局は信じてくれなかった事に怒ってるんじゃないの?」


「う、うん。そうかも……それにね再会した後も私は自分の気持ちばかりで黎牙兄さんの気持ちなんて考えて無かったんだ……やっぱり最低だよ」


 後悔してもし切れない。お父様の言う通り動けば、炎乃海姉さんに上手く使われずに独自に動いていれば今とは違った結果だったのかも知れない。


「でも結果的に良かったんじゃない? 炎乃海さんと協力して真炎ちゃんのお陰で家には残ってもらってるんだしさ、もういっそ夜這いでもかけちゃえば?」


「なっ、琴音!? よ、夜這いなんて言葉知ってたの!?」


「あ~、うん。私、近い内にお見合いだからって世話役の人に教えて貰ってたのよ……」


「で、でも黎牙兄さんの場合は凄い強い結界張ってるし、あと小姑みたいな聖霊帝様が常に守ってるからさ……」


 その後も十代少女たちの明後日の方向の恋愛話、ガールズトークは場所を炎乃華の部屋に移して続いて行った。



 ◇



 やはり、そう言う事なのか……ここ最近は黎牙様は昔ほどでは無いにしてもだいぶ心を許して下さっているように感じる。あの方は最後は甘い方だ。あの炎乃海様すら許されてしまった。


 器が大きいのか大局を見据えているのか、自分なら出来ない事だ。それが光の継承者と言う特別になった黎牙様なのだと誇りに思うも、自分には既にその資格すら無いと思い出す。


「先ほどのエレノア様との話……やはり、そう言う事なのですね」


 時折見せる愁いを帯びた表情。それに何度かお茶を持って行く直前まで話していたアイリスと言う女性の話。あの女性がどれだけ黎牙様の心の支えになっているかを思い知らされた。


「でも、あの方はもう……黎牙様は無くしてばかり……なら今度こそ私が……」


 そう言って頭を振って今の考えを打ち消す。自分は従者だ、あの方の従者として今度こそ付き従うそのために何でもしようと思っているのに自分の弱い女の部分が出てしまう。


「何を、言っているのやら……私にはそんな資格、最初から無かったのに……」


「あ、いたいた流美お姉さ~ん。た~す~け~て~!!」


 茶髪に近い赤髪をなびかせ走って来るのは気付けば当家最強となった現当主の孫で私も最近までは送迎やお世話をしていた炎央院真炎様だ。天真爛漫で最近は家中でもっとも黎牙様に近く羨ましいと思っていた方でもある。


「真炎さま!? どうされましたか?」


「うん、母様が大変なの……」


 何でも話を聞くと炎乃海様は結界の修復の練習と構築をしながら急に思いつきで珍しく手料理なんか作ったらしいのだが、完成したのがゲテモノ料理のようなもので全力で逃げて来たらしい。


「炎乃海様がお料理を!? とにかく厨房へ、西邸のものは黎牙様が吹き飛ばしたはずですし……南邸ですか?」


「うん……なんかレイおじさんには知られたく無いみたいだから」


 確かにこれ以上迷惑をかけたら家中でのお立場も有りますから黎牙様には知られたく無いのでしょう。


「はぁ……畏まりました。では参りましょう。真炎様はお腹は大丈夫ですか?」


「食べる前に逃げたからお腹すいた~」


「はい、では何か簡単なお夜食を作りましょう……」


 このまま黎牙様の事を思い悩んでいても仕方ないし、ここは一時とは言え主だった人間の様子でも見に行く事にしようと決めて真炎様を見る。


 黎牙様の信用を得るのも大事だがまずは目の前の事をしなくてはいけない。それに南邸なら黎牙様の様子も見れるかもしれない。


「流美お姉さん早く~」


「はい。参りましょう真炎様……」


 そして二人で南邸まで行くと既に異臭がしていた。非常に嫌な予感がしているが扉を開けざるを得ない。


「失礼致します……あの、炎乃海さま?」


「あっ、流美……そのぉ、味見してみない?」


 着物なのに割烹着では無くエプロン姿なのに割と様になっている目の前の赤髪の女性を見て頭を抱えたくなった。理由は彼女が両手に持っている鍋だった。中身は暗黒物質にしか見えず、この後に炎乃海の料理の面倒を見る羽目になってしまった。

誤字報告などあれば是非ともよろしくお願い致します。


ブクマ・評価なども有ればお待ちしています。

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