第38話「明かされる真実と戻らない現実」
「それじゃあ話せ、かぐり? だったか?」
『はっ、私の方は闇が深まり近く事変が起きるとの事、あとは継承者殿の良きようにと、そして巫女を守れとの言でございます』
「ふむ、光聖神から神託が無いのが気になるな……分かった。炎皇神からの言葉、確かに受け取った。我が神にも再度、奏上を試みる」
そう言えば最近は神託も降りて来てない。忙し過ぎて全然気にはしてなかったが異常事態なのだろうか?
『ありがとうございます。四大聖霊神も光聖神からの返答が無きようで継承者様からも是非にと』
「ああ、もっとも光聖神はそもそも完全に復活されて無いからな? 力を戻している最中なのだろう……では引き続き真炎の護衛を頼む。この子は俺にとっても大事な娘のような存在だからな?」
そう言って俺のあぐらの上にすっぽりと座っている真炎の頭をなでなでしていると本当に落ち着く。本人もすっかり定位置なのか安心して腕にじゃれついて来る。
「私、むすめ!! やっぱり黎牙父様ぁ?」
「邪魔なのが付いて無ければすぐにでも養子縁組したいんだけどな~? ごめんな?」
「母様やっぱり邪魔? 消す~?」
相変わらず物騒だからそこはキチンと叱る。少しだけシュンとしたが最後は分かったと納得してくれて安心した。これだけ聞き分けが良ければ将来は残念な大人にならないだろう。
「それで? 私は娘とあなたの茶番をいつまで見てれば良いのかしら?」
「うるせえ、俺には癒しが足りないんだよ!!」
そう言って真炎を抱きしめて離さないで炎乃海を威嚇していたらヴェインが出て来てレイブレードをチラつかせた、仕方ないから真炎を離して横に座らせた。
コイツどんどん凶暴になっているような気が……おまけに勇牙や流美からの視線も痛かったので真面目に話し合いをしようと姿勢を正した。
「すまんなレイよ。そろそろ状況の説明をしてもらえると助かる」
「うっ、分かりました。では改めまして……話し合いを始めましょう」
割と無事だった南邸の奥の間には、俺と真炎以外には叔父さんと勇牙と姉妹そして流美が少し手狭だが着座していた。
俺は簡単な前置きだけをすると光と闇の戦い、そして四大聖霊帝の前にあった本当の歴史、旅路の果てに英国で光位術士になった事、その後は封じられた力を解放され光位術士の最高の地位の光の継承者となり、最後に闇刻術士の討滅のために今は日本で動いている事を簡潔に話した。
「まさか、そんな事が……」
「黎くん、さすがに証拠は? あなたの術だけと言うなら信憑性には乏しいわ」
「母様は頭悪いなぁ、こーせーしん様が居るんだからレイおじさんが正しいのにぃ」
真炎は炎の巫女、本来は光の巫女を支える『四封の巫女』の一人で炎皇神からの神託を定期的に受けていたのだろうしアイリスが動けるなら直接に指導すら受ける弟子みたいな立場だから与えられている情報量が違い過ぎる。
またここでアイリスの事まで話したら混乱はするし黙っていようと考えて巫女の存在も聖霊力が豊富で封印に特化した術師と説明する事にした。
「なるほど、真炎は聖霊力がそこまで……それに特別な封印術か」
「はい。ですので炎乃海姉さんの懸念は杞憂だ」
「そう。取り合えず安心したわ。それと真炎? そろそろ注意しておくけど母様を消す消す言うのは止めなさい。洒落にならないのよ」
「う~、でも母様がレイおじさんを、ついほーしたのが悪いんだもん!!」
場の空気が完全に固まった。今まで誰も彼もが避けていて、または見ない振りをしていた大問題。俺自身も触れないでこのまま過ごそうとしていた俺自身の追放問題を、この娘はぶっ込んで来た。
「ふむ、そうだな真炎の言うことは正に真理だ。黎牙、もし可能なら――――」
「それには及びません。叔父さんには格別の御恩があったので応じた。令一殿にはとてつもない借りが出来たので些事と判断し受け入れました。だが他は別だ」
そう言って俺は姉妹と流美を睨むと視線を反らした。子供っぽいとは自分でも思う。ここで表向きだけでも許すのは決して間違ってないし、俺はこれでも社会人だ。そう言う事態にも何度か英国で遭遇はしていたし頭を下げた事もあった。
「命を狙われた人間は臆病になるんだよ。殺そうとした人間や、ましてや俺を見捨てた人間を信じろ? 反省したから助けろ? 笑わせる復讐されないだけでも感謝して欲しいものだ」
「兄さん……」
「勇牙、今だから言うが俺はお前にとてつもない劣等感を感じていた。恨んでいた事もあったんだ。でもお前はいつも俺を庇ってくれたな。素直に受け取れずに済まなかった。これだけは言いたかったんだ……」
勇牙、完璧な嫡子として育てられた本物の炎央院の嫡子。俺から全てを奪った要因と言っても過言じゃないが、同時に最後まで俺を庇ってくれた数少ない家中での味方でもあった俺のコンプレックスの対象。
「僕だって、どこかで兄さんをバカにしてたんだよ。兄さんは僕が守って支えてあげるって高慢な事を考えてたんだ。それが兄さんを傷つけてたのに気付いたのは居なくなって数年後だった。だから、謝る必要なんて、無いんだよ。兄さん」
「そう、か……なら勇牙。これで手打ちだ……炎乃華と流美もお前の近親者と言う事で今後は対応する。それで良いな?」
そう、弟の関係者、弟の従者としてなら二人を受け入れてやると、そう考えれば少しだけ気も楽になるし普通に話す事も出来る。これが今回の落としどころだと俺は勇牙を見ると、弟は少し考えた後に毅然とした顔で言い切った。
「それなんだけど……兄さん。責任は取るべきだと思うんだ。確かに炎乃華は許嫁だけど傷物にしたのなら、大事にしてあげて欲しいんだ!! 流美も!!」
そう言えばコイツ騙されていたんだ。ど~すんだよこの状況、もちろん俺は二人に手なんて出してない全部そこに座っている従姉の奸計でそのような誤情報が出てしまったのだ。
ついでに当主側にもそんな話が流れていたから炎乃華と流美まで俺の相手になんて話になっていたようだ。
「あぁ……それか、おい炎乃海姉さんよ……説明と釈明をしっかり頼むわ」
「はぁ、分かったわよ。あれは貴方を黎くんと本気で戦わせて潰し合わせるために私が付いた嘘よ。悪かったわね。謝るわ~ゴメンナサイネ~」
「え? あ、え~っと……炎乃海さん、まさか、騙したんですか!?」
お~お~初々しい反応だ。大事な幼馴染や従者が寝取られたかとでも思ってたんだろうな、少し頼りないが大事な弟なんだ。兄に許嫁が寝取られたなんてトラウマを植え付ける訳には行かない。トラウマは俺だけで充分だ。
「炎乃海、お前、またそんな事を!!」
「はいはい、反省してま~す」
反省の欠片も無い元許嫁にイラっとしたので隣に座っている少女に話しかけていた。ちょうどいい教育になると思ったからだ。反面教師と言う素晴らしい教材にな。
「良いかい真炎ちゃん? お爺様に叱られるような、母様みたいになっちゃダメだからな? いいね?」
「は~い、レイおじさん!! 真炎はダメな大人にならないように頑張る!」
良い子だ。こうやって洗脳……じゃなくて教育を施していけば炎央院のダメな教育を上書き出来る……はず。
「それを言われると……結構堪えるものね、ほんと……」
「今まで後ろ指刺されない生き方して来ないからそうなんだよ。今後は真炎ちゃんの親らしく少しは真っ当に生きろ」
「はぁ、私としても耳が痛い話だ。父としても祖父としてもな……黎牙」
叔父さんにもダメージが入ってしまった。さすがの炎乃海も少しは反省したようだし少しの間は黙っているだろう。この人に会話の腰を折られるのは厄介だから聞き役に徹しておいてもらいたいのが本音だ。
◇
「あのぉ……黎牙兄さん、良いですかぁ~?」
次になぜか地の底から響くような声を上げて来たのは従姉妹の妹の方で一応は俺の元弟子だが目が据わっていた。後ろの流美を見るが首を横に振っていた。
「リフォーム代と、土聖師三人分の給金、それと正門修理費……さらに雑費。いくら政府からの特別補助費と妖魔や悪鬼の討伐の特別予算が出ても……これじゃ当主や祐介たち十選師が暴れていた時と予算の減り方が大差無いんですよ!!」
「そいつは大変だなぁ……ま、これから頑張れ未来の税理士さん」
「このままじゃ炎央院家が破産するんですっ!! そもそも黎牙兄さんが壁とか正門とかバカスカ壊さなければこうならなかったんです!!」
あ~、それは確かに正直な事を言うと私怨で元実家をぶっ潰してやるぜと意気込んで好き放題暴れたのは認めよう。ついでに炎乃華が何か壊す度に悲鳴を上げるから、それを見て楽しんでいた事も否定はしないさ。
「ま、その話は追々して行こう……叔父さんともキチンと予算については話す」
「ダメ、絶対にダメです!! お支払い出来ないなら……」
「なら? どうするって言うんだよ――――「わっ、私と……私と仲直りして下さい!! そ、それならチャラにしてあげ……させて頂きます」
「は? そこまで落ちたか、だがある意味で金銭で解決しようと交渉する行動力は違う意味で見直したぞ炎乃華?」
頑張ってるじゃないか。着実に成長はしているようだが……そもそも俺が居なくなった後は叔父さんの指導があっただろうに立ち回りが下手過ぎる。
やはり力で何とかしていたのか、それとも陰ながら助けていた人間が居たか。予想は付いているがな。
「じゃ、じゃあ、これで――――「普通ならな。これはさっき炎乃海姉さんにも聞いた事だ。八年前の俺の追放時、それと火影丸を手に入れてから何があったか話せ」
「そ、それは……」
「金なら俺が全額出しても構わない、俺が知りたいのは八年前の真実だ。流美は裏で中途半端に色々やっていた。炎乃海姉さんは、ほぼ予想通り真っ黒だった。だが、お前だけは分からない。話せ、何があった?」
見ると勇牙が俺を見て来る。意味が分からないと言った顔だ。ある意味でコイツが頼りなかったせいも有るのだろうが炎乃華のダメだった事は相談をしなかった事、この一点に尽きる。俺が頼りなかったのなら勇牙に、それがダメなら衛刃叔父さんにも頼れたのにしなかった。
「で、でも……私は――――「炎央院楓果……俺の母だな? 何を言われた? 最後のチャンスだ、話してくれ炎乃華」
「………………兄さんが、当主に相応しくなるには……周りが厳しく、しなきゃ嫡子の、力が……目覚めないって……私が、黎牙兄さんと一緒に、居たらダメだって……私みたいな女が火影丸に選ばれたから……黎牙、兄さんが……落ちぶれたって」
「はぁ、俺がそんな事を一言でも言ったか……」
「だって!! 伯母様が、数年後には兄さんが帰って来るって、火影丸をそれまで私が預かるようにって、今回の追放は表向きで当主の力を得るための仕方ない事だって……だから誰にも言うなって……」
なるほどな、確かに当時11歳の少女を騙すなど俺の母親だった人間なら造作も無かっただろう。だが、それでも普通この年になっても気付かないとか有り得るか? そもそも俺が表向きは死んでんだぞ?
「あっきれた……炎乃華、まさか楓果伯母様の事を信用していたの? あそこまで露骨に黎くんを切り捨てたがってたの気付かなかったの? ま、私は利用出来そうだから傍観して乗っかったんだけどね?」
「オイ、それはそれで普通にクズの所業だからな……あんたに限って言えば言うだけ無駄だろうけどな……はぁ」
この女は徹頭徹尾、俺を切り捨てる気満々だったらしい。昔は良くしてくれて可愛がってくれた過去の思い出が今、完全に頭の中で砕け散った。情けないが先ほどまでは俺の中には未練があったらしい。そんな事を思っていると横から痛烈なヤジが入った。
「クズクズ~!! 母様のクズ~!! ビッチィ~!!」
「ああっ!! 黎くん!! 真炎がまた汚い言葉を覚えたじゃない!! どうしてくれるのよ!!」
いや、最後の言葉は俺が教えたのでは無いのだが……真炎、お前どこで覚えたんだ悪い言葉だぞ。なぜか一同の視線が俺に突き刺さる。
「お、俺じゃない、そもそも真炎とは会って半日、前に会った時は親戚だと知らなかったんだ!! 俺は無実だ!! そうだよね真炎ちゃん?」
「うん!! 前の父様、え~っと、祐介《《さん》》が母様がビッチだって言ってた~」
その瞬間、炎乃華はキョトンとした顔をして、流美と勇牙は固まり、衛刃叔父さんは頭を抱えていた。どうやら性知識ゼロの炎乃華ちゃん(十九歳)はピンと来なかったらしい。そして俺は笑いを堪える事が出来なかった。
「ぷっ、クククッ。そ、そうか……祐介が、ま~、何と言いますか炎乃海姉さん、子は親の鏡と言うからな……これからは言葉遣いも、教育をキチンと……ぷっ」
「へぇ……そう、少しだけ席を外すわ……失礼」
そうして表情が能面のようになった炎乃海姉さんだが、廊下に出て数秒後には怒号が響き渡っていた。あれじゃ意味ねえだろ。隠す気有るのだろうか?
案外とアホだったんだなと、さすがは炎央院の系譜と納得してしまう……待て俺にもこの血が流れているんじゃないのか?
『ええ、では送る女は週一から月一に変えておいて、そう、後はテキトーに人体実験しても構わないわ、じゃあ、よろしく』
ちなみに今の発言は廊下で自分の配下に出していた指示の一部の会話をスカイが盗聴したものだ。真炎には聞かせられないし、後で叔父さんにだけ報告しておこう。そして何事も無かったように、むしろ若干スッキリした顔で奴は戻って来た。
「さてと、すっかり話が飛んでいたが結局は炎乃華は俺の……血縁上の母親に謀られていたと言いたいのか?」
「そのぉ、黎牙兄さんが帰って来なくて抗議はしたんだけど……勇牙にバレたらと思って……それに兄さんが死んじゃったと思ったから」
どうやら俺の読み通り騙されていたか、しかも薄々と自覚は有ったが自分では何をすべきか判断出来なかったと……ダメダメだな。
「ちょっと待ってよ!! 兄さん!! 炎乃華も、母さんは兄さんに厳しかった!! だけど、それでも実の母親がそんな事するはずない!!」
「勇牙、お前は現実を知るべきだ。甘過ぎる……それで叔父さん? 証拠揃ってるから俺を呼んだんですよね? あの女の処遇を手土産に俺を懐柔するつもりで?」
ある意味で脳天気な弟を無視したまま今日ここに呼び出した叔父の真意を問い詰める。ここで本心を話さないなら叔父さんと言えど容赦はしないと思っていたが、それは杞憂だったようだ。
「言い方が悪いな黎牙。義姉上には罪を認めてもらった上で、つつがなく御隠居して頂こうとしただけだ。そして君の帰参を迎え入れる際にはお祝いの言葉を述べて頂き速やかに本邸から出て行って頂く。そのための南邸の修復なのだ」
権力の象徴でもある炎央院の家、その中でも本邸は別格だ。俺は一番古くて機能性が悪くて住み辛いと思っていたのだが、この家の人間は違うようで本邸に住むのが一種のステータスとなっている。
そこから追い出し、急ごしらえの南邸に押し込む。プライドの高いあの女には耐え難い苦痛を与え、反省を促し後悔させる。なるほど、叔父さんらしい優しい制裁だな。
「それはそれは……ですが甘いのは叔父さんも一緒かと、あの脳筋まで説得など無意味ですよ? どうせ途中で一蹴されて戦闘に入ったのでしょう?」
「獅子身中の虫は義姉上だけだからな、下手にへそを曲げてもらわれても困るから事前に話を通そうとしたのだが……」
甘いな、敵なら完全なる排除を……とは思うが今の今まで目の前の姉妹や流美に対して最後の一線で甘くしている俺が言えた義理じゃない。それにこれは炎央院の話なのだから俺が積極的に関わるのも違う。
「待って下さい!! 兄さんも叔父さんも……母さんが、いえ母上は僕たちにあんなに優しくしてくれたじゃないですか!?」
「お前にはな? 正確には俺が十歳までは優しかったな、炎乃海姉さんと一緒で、でしたよね?」
「そこで私に振るの止めてもらえるかしら? なぁに? また謝った方がいいの?」
「別に、あなたからの謝罪など貰うだけ無駄です。むしろ普段通りでお願いする」
この人が殊勝なところなんて見れるのだろうか、小さい頃から見た事が無いな。そう言えば真炎も活発的な子だ……お淑やかに教育した方が良いんじゃないだろうか。親になるとこう言う悩みも有るんだな。
「あ、あのぉ……それで黎牙兄さん、私は……そのぉ」
「なんだ?」
「その、許して……もらえますか?」
見た目は反省しているようだ。それに八年前の事で当時は小学生で性悪のクソ女に騙されていたと言う事も理解は出来る。
その後は本人なりに頑張っていたのも認めてやろう。この家の為になりたいのも本気だろうと見て取れた。
「それは……」
「それは?」
「……無理だな。お前に以前言ったな? 家中の真の敵を見極めろと……そして今回は、そこの性悪の姉にも負けた、つまり二度も間違えた」
ヒッと息を飲む炎乃華の反応は昔見た覚えが有る。何度も剣の型を間違えた時に少し叱った時と同じだ。だが、そこでまたしても俺の横で騒ぎ出したのは可愛い小さなレディーだった。
「や~い性悪ぅ~!! 母様の性悪ぅ~!!」
「真炎っ……あなた、本当に性格が歪んでいるわね!! 里中の血が忌々しい!!」
「鏡見ろ、そして少しでも自分を省みろよ。真炎の悪態なんて可愛いもんだからな? それと真炎は母様と違って大人のレディーだから静かにしような~?」
そう言って頭を撫でるとチョコンと俺の膝の上に座って抱き着いて来た。そして頭に乗っていた鳳凰がスッと避けると、もっと撫でてくれと言わんばかりに頭を押し付けて来た。
「うん!! 真炎は母様と違って立派なれでぃだから!!」
「ううっ、あそこは黎牙兄さんの膝の上、昔は私の場所だったのに……」
俺に抱き着いて膝の上に座る真炎に対して何を言っているのやら、お前は来年には二十歳になるのだからと呆れて見ていると勇牙の顔が曇っている。流美を見ると目線で何かを訴えているが気にしなくても良さそうだ。
「炎乃華叔母さんの場所? そんなのどこにも無いよ~? レイおじさんは真炎のものだもん!!」
「そんなぁ……ちゃんと謝ってるのに……私だって、昔みたいに」
「ふっ、ま、今後の努力に期待だな……では叔父さん、いいえ、炎央院衛刃殿。一応は真実を教えて頂きましたので協力は惜しみません。ですが私は家には戻らず関係者として、つまり真炎の護衛でと言うのなら今後も炎央院家との、お付き合いを考えております。ご返答は?」
誤字報告などあれば是非ともよろしくお願い致します。
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