表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

第1話

悪役令嬢なんて初めて書いてみました!

乙女ゲームもやったことがないので、意見があればぜひ参考にさせてください!!

「じゃあお兄ちゃんお願いね〜」


「あぁ……」


「行ってきまーす」


本当にお願いね! と妹が念を押して言ってくる。


ガチャりという扉が閉まる音を立てながら、妹が出かけて行った。


「さて…やるか」


俺はテレビにゲーム機を繋いで、ゲームを開く。


「あいつ人使い荒いからな〜」


そんな愚痴を1人こぼしているとゲームの画面が開いた。


「あっ、開いた」


テレビの画面には、可愛らしい文字でこう書かれていた。


アナザー・ラブ 俗に言う乙女ゲームだ。


勘違いしないで欲しいが、俺に乙女ゲームをする趣味は無い。


先程妹が遊びに行くから、進めておいてくれと押し付けていったのだ。


「乙女ゲームなんて初めてやるな〜」


初めてのプレイということで、若干テンションが上がっているのは、ご愛嬌。


「あいつのためにも頑張りますか!」


そう言って俺はゲーム開始ボタンを押した。


「へぇ〜乙女ゲームって絵が綺麗だな」


プロローグが始まり、そのグラフィックの綺麗さに思わず声が出た。


「なになに…主人公の女の子は、異世界に行ってしまって、そこで男達と逆ハーを……」


何故休日に俺が逆ハーをしなければならないのだ……と思ったが、妹にやると言ったからには、やらざるを得ない。


「ふむふむなるほど」


大勢の人は、プロローグを見るのだろうが、俺は興味が無いため、ネットで攻略情報を見ることにした。


「第1王子のレオナルド・フォン・ノワール、第2王子のギルベルト・フォン・ノワール、騎士のジュール・ブレイディ、その他イケメン多数………」


レオナルド・フォン・ノワール・・・ノワール王国の第1王子で眉目秀麗。金髪蒼眼のイケメン。正義感が強くてThe王子。


ギルベルト・フォン・ノワール・・・ノワール王国の第2王子で、眉目秀麗。銀髪蒼眼のイケメン。サボり癖があり、たまに王城を抜け出すこともある。


ジュール・ブレイディ・・・ノワール王国の貴族の三男。子供の頃から騎士に憧れており、曲がったことが大嫌い。赤髪赤眼のワイルドイケメン。


「イケメン見てると虚しくなるな……」


俺はさらに攻略情報を見ていく。


「主人公の友達とか、その他の女キャラクターも全員可愛いな〜やる気出てきた!」


黒髪の清楚系美少女や、金髪の小悪魔系美少女。白髪の小動物みたいな美少女や、クールでかっこいい美少女。


乙女ゲームと言っても、やはりゲームと言うだけあって周りのキャラクターの顔がどれも良い。


「男キャラクターも執事のレイとか意外と好きだな〜」


チカチカと画面が光っているので、見てみると、読み込みが完了していた。


「じゃあやるか」


俺はコントローラーを握ってテレビの中のイケメンと向き合った。



3日後


結局すぐに終わるなんてことはなく、3日丸々使ってゲームを終わらせることが出来た。


「ここまで時間がかかるとは思わなかった……」


目の下にはクマができていて、頭はボーっとしている。


「まさか悪役令嬢があんなに厄介だなんて…」


ゲームの中で何かあるたびに出てくる彼女のことを思い出し軽く震える。


「でも、なんか嫌いにはなれないんだよなー」


どこか憎めない。そんな空気が彼女から出ている様な気がした。


「それに男キャラで気に入っていたレイがまさかの悪役令嬢の執事で、悪役令嬢のせいで共犯にされたり、魔物に殺されたりしてたな……」


そう、レイは画面の端や、話の裏側で魔物に殺されたり、奴隷になったり等悲惨な人生を送っていた。


「結局どうやってもレイは救えなかったしな」


なんとも言えない気持ちが残っている。



「ふぁ〜あぁ……眠たいな、寝よう…」


眠たいので寝ようと思ったが、その前にトイレに行こうと立ち上がる。


その瞬間目眩がして突如目の前が真っ白になる。


(あっヤバい)


思った時には遅く、俺は頭を強打して気を失った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ