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奇異染手  作者: 河童執事
9/12

少し休みました。

休むって何分くらいでしょう?

カラス天狗、妖狐、猫又、沙悟浄が食事中。

沙悟浄の説明を聞く妖狐

「…ということがあったんですよ」

「そうだったんですかそれは大変でしたね」

「えぇ、みんな無事でよかったです」

カラス天狗、猫又が会話に入る。

「そうなんだよ。最後オレだけ追いかけられて大変だったんだよ」

「俺の特訓のおかげだな」

「それは違うっていうのは言える。でも、この辺では見ない奴だったな」

「あぁ、見ない奴だったな」

妖狐が質問する。

「具体的にどういう妖怪だったんですか?」

答える猫又。

「とにかく大きい奴で、えぇとそう、あんな奴…!?」

周りを見回して指をさす。驚く猫又、カラス天狗、沙悟浄。感心する妖狐

「にゃっ!」

「かぁ!」

「あぁ!」

「へぇ~」


指を差した方向には前に会った大きな虎の妖怪が。

「みつけた~」

「みつけられたー!」

「待てー!」

逃げ出す三匹と着いていく一匹、追いかける虎

「どうしましょう?」

意見を求める沙悟浄。

「オレはとっとと空へ逃げさせてもらう」

飛びだってしまうカラス天狗。

「とにかく隠れる所を探さないと」

辺りを走りながら見回す猫又。

「…」

考えながら走る妖狐。

「うまそうなのは空に逃げたか。まぁいい他の三匹を倒してからだな」

目標を決めて追いかける虎。


考えていた妖狐が話し出す。

「逃げずに追い払いません?」

「俺は無理だと思うが」

「私も、そう思いますが」

「だって、ただ大きいだけですよ?」

その言葉を聞いて改めて一瞬振り向く二匹。

「いやいや、あの迫力」

「やっぱ無理ですよ」

「大丈夫ですよ。猫又さんは普段から鍛えてる体術があるんですし、河童さんには大天狗を追い払った力があるんですから」

再び一瞬振り向く二匹。

「俺、大丈夫かな?」

「私も、お役にたてるんですか?」

「皆でやれば追い払えます。とりあえず物陰に隠れて作戦会議ですね」

「そうだな」

「そうしま…あっ!」

走ってる最中転ぶ沙悟浄。


空で様子を見ていたカラス天狗。

「あっ!何やってんだ沙悟浄の奴。あいつら速く逃げろよ…あー、もう。捕まえられら目覚め悪いし、怖いが行くしかないか」

怯えながらも向かって行く。

沙悟浄の目の前にたつ大きな虎。

「追い付いたぞ。まずは、お前からいただきます」

「あ、あ、あわわ」

「待て!こっちを見ろ!」

「お!うまそうな奴」

「くらえ!普通の砂!」

「あっ!目に…痛たた。見えん!」

「逃げるぞ。沙悟浄」

「ありがとうございます」

逃げる先猫又が手招きする。

「こっちだ。こっち!」

二匹は手招きされた方に行く。


息をきらせながらしゃべるカラス天狗

「あー、怖かった!それにしても逃げてないんだ?」

淡々と説明する妖狐。

「逃げるより追い払った方が早いと思いまして」

「えっ!?なんで?」

「ただ大きいだけで、後は僕達とさほど変わらないです」

「えぇ!そうは思えないが」

「大丈夫ですって、勿論あなたも協力してくれますよね」

「なんでオレが?」

「嫌でもいいですよ。その代わり、今まであなたが誤解を受けた事。河童を殴った暴行罪、猫又の物を盗んだ窃盗罪、子供を連れってた誘拐罪、この事を本当にあった事の様に言って上司に報告してもいいんですよ」

「やめて!それはやめて!後々大変なことになるからやめて!」

「では、ご協力お願い致しますね」

「うん、するする。何をしたらいいの?」

妖狐は猫又、沙悟浄の方を見て。

「お二方、頼もしい助っ人も入ったことなので皆で頑張りましょう」

「おー!」

「おー!」

「お~」

最後に泣きそうな顔で返事をし、皆で追い返し作戦決行です。













協力するって大事だよね。

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