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奇異染手  作者: 河童執事
8/12

休みました。

休憩・休息は大事です。

さて、探し回ってるカラス天狗今回はどうなるのやら。

「あ~、腹が減ってきたな~」

どこからか、いい香りがしてきた。

「なんか、いい匂いがする。あっちの方かな」

匂いがする方に着いてみると、食事が並んでいた。

「なんだオレのために並べてくれたみたいになっているじゃないか!」

思わず食べそうになるが考える。

「いや待て。今までの法則だと、この近くにいると盗み食いとか食い逃げ扱いされそうだな」


後ろから声をかけられる。

「食べます?」

突然、声をかけられて驚くカラス天狗。

「いや、違う。オレは勝手に食べようとは…ん?!」

「何を驚いているんです」

「なんだ、河童か。驚かすなよ」

「ま、会話は食事がしながらで。どうぞ。どうぞ」

喜んで食事を進める河童。

「それにしても河童。本当にいいのか?」

「いいですよ。今まで自分だけで食べていたので、久しぶりに自分以外と一緒に食べれるので嬉しいです」

「いや、村外れとはいえ一緒に食べる仲間はいただろう?…あっ!」

そういえば、半妖ということで他の河童仲間から嫌われているのを思い出した。気まずく思うカラス天狗。

「いや。気にしなくていいんですよ。大丈夫ですから」

「あぁ、ごめん。河童」

「それはそうと、今まで気になっていたのですが私には沙悟浄という名前があるので名前で呼んで下さい」

「えっ!名前で」

「そうです」

「沙悟浄と」

「はい」

「お前、変な性格してんな」

「そうですか」

「ま、いいか」

今まで、あったことの無い性格で躊躇するカラス天狗。

「そういうカラス天狗さんの、お名前は?」

「オ、オレか?オレは…」

名前を言おうとした時に遮るように言葉が入ってくる。


「おや、二人でお食事ですか?仲が良くなったようでよかったですね。」

「お、お前は!」

「あ、あなたは」

「妖狐!」

「妖狐さん」

驚くカラス天狗と普通の沙悟浄。

「お久しぶりです」

「良くオレの前に出てくる気になったな」

「別に、あなたに悪い事をしたと思って無いので出てきますよ」

「このー!」

戦っても勝てないのが解っているので怒りを堪えるカラス天狗。なだめる沙悟浄。

「まあまあ、抑えて抑えて。それでどうしてここに?」

「旅の話を聞いて、自分も見聞を広める為に旅に出ようと決めて歩いていたら、あなた達が見えたので声をかけさせていただきました」

「へぇー、そうですか。あ、何か食べる物を持ってきますね」

「あっ、お構い無く。自分の食べるくらいは持っていますので、ところで何を話していたんですか?」

めんどくさそうに話すカラス天狗。

「河童がいつまでも河童と呼ぶなと言ってきて名前を聞いて」

「で、カラス天狗さんに名前を聞いてた所なんです」

「なるほど、そうでしたか。話の腰を折ってしまったようですね。私の事は気にせずに続きをどうぞ」

「なんか話づらいな。オレの名は…」


突然少し離れた所から声がする

「おぉ、お前達元気だったか?」

振り返ると猫又がいて近づいてくる。

姿を見て安心するカラス天狗と沙悟浄。

「逃げきれていたのか猫又」

「無事でよかったです。猫又さん」

「お前達も無事でよかったな。特にカラス天狗?」

「あんな思いはもうしたくないな」

妖狐が河童に聞く

「あの者は、どういうご関係ですか?」

「あ、紹介しないといけませんね。猫又さんは…」

「俺は、こいつらと苦楽を共にした仲間だ!」

自分から紹介しはじめる猫又。

呆れるカラス天狗。

「仲間って、強制的に訓練させて、一緒に逃げただけだろう」

「それでだけで十分だろう」

「あ、そうですか」

不思議がる妖狐に答える沙悟浄

「何があったんです?」

「それはですね…」


話はつきませんが今回はここまで。次回に続く。






















皆、集めてみた…?

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