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奇異染手  作者: 河童執事
11/12

皆で追い払ってみました。

全員無事に追い払えるか?

さあ、猫又と大虎がにらみ合いをしています。

動きだす大虎。

「がおー!」

殴りかかってくる大虎に避ける猫又。

「当たったら、痛そうだな」

「痛いだけで済めばいいがな」

「じゃあ、こっちも行くぜ。そりゃ!」

猫又は飛び蹴りをした。見つめる大虎。

「ふん、避けられるわ!」

「え!?」

避ける大虎。避けられて驚く猫又。

「もう一回…、あっ!まずい」

避けられてた先で着地し体勢を立て直しようとしたが小石を踏んで崩す。見逃さない大虎。

「これで、一匹静かになるな」

殴りかかる大虎。そこに声が飛んでくる。

「お皿手裏剣おさらしゅりけん!」

沙悟浄の頭の皿が強烈な光りを放ち、大虎の目を眩ませたのでした!

「おわ!眩しい!」

大虎が目が見えない内に逃げる。


二匹が居なくなり、目が見えるようになった前には妖狐。

「あぁ、眩しかった…。なんだお前?」

「猫ばっかり、相手で飽きたかと思って出てみました」

「ほう。今度は、お前が相手してくれるのか?」

「お手柔らかに」

睨み付ける大虎、澄まし顔の妖狐。

「さっきのとは違って簡単に潰せそうだな」

突っ込んでくる大虎。

かわして身構える妖狐。

「潰されたくはありませんね。妖気弾!」

突っ込んでくる大虎に見事命中。

「妖術…だと!」

「お気に召しましたか?」

「妖術を使えるとは思ってなかったんで驚きはしたが、このくらいの威力なら問題ないな」

「なら、連続でならどうですか?」

妖気弾をくらいながら大虎が突っ込んでくる。

「ははは!威力が無いんだから何発撃っても無駄!」

「それでは、威力上げます」

「そう言われては避けるか」

焦る妖狐。大虎が避けながら襲いかかってくる。

「予想より強いようですね」

「ありがとうよ。お礼に良いものをやるよ」

「それは、いただけませんね」

大虎の攻撃を避ける妖狐。

「威力を上げての連射!」

「そのくらいの速さの連射なら避けられる」

「そうですか。次は、どうですかね」

「どうでる?」

そして妖狐が一言大声をあげる。

「いきますよー」

「なんだ急に?」

不思議がる大虎。すると妖狐は先ほどと同じ攻撃をする。

「えい!」

「なんだ。大声出して驚かしただけかい!」


妖狐が撃った妖気弾の進行方向に沙悟浄が現れる。

「秘技・他力本丸ひぎ・たりきほんがん

秘技・他力本丸とは相手の妖気弾の軌道を変えて、放った相手にそのまま返すカウンターの技!

つまり、自分の力は使わないで勝つ。まさに他力本願な技なのです。

ですが今回は放った相手、妖狐さんに返した方向に大虎がいるのです。もう、おわかりですね。

「うがー!」

見事に大虎に命中。喜ぶ沙悟浄。

「やったー!当たった!」

睨む大虎。

「てめぇ、やりやがったな」

すぐ隠れる沙悟浄。

「きゃあー」

大虎に声をかける妖狐。

「いいんですか?そっち見てるとこっちから攻撃してしまいますよ?」

猫又が現れる。

「俺も、攻撃出来るけど」

悔しがる大虎。

「ちっ!やめだ。分が悪すぎる。…お前ら覚えてろよ~。」

どこかに去ってゆく大虎。


大喜びの沙悟浄。猫又。妖狐。

「やりました!皆さん!」

「やあ、素直に去ってくれたな。俺の闘いの記録もひとつ更新したな」

「ええ、見事に追い払えました」

複雑な顔をしてるカラス天狗。不思議がる沙悟浄。

「どうしました?」

「いや、最後猫又の後に出ていこうとしたら、大虎が先に去ってしまって、なんか…こう…素直に喜べない感が…」

「まあまあ、気にするなって」

「そうです。そうです」

和ませる猫又と妖狐。

「それも、そうだな」

気を取り戻すカラス天狗。

「では、さっきの続きをしましょう」

沙悟浄が道具を戻して皆を誘う。集合して続き始める全員。

めでたし。めでたし。






ん!…めでたし?

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