52モフ目
お読みいただきありがとうございます
こんちゃらごぁす。充電が済んだので、一路東へ進みます。
目指せ第二陣の始まりの街。
メンバーはトト、シンシナティ、ドリー、さくら、カービングの提供でお送りいたします。
何を提供かって? 輸送力と戦闘力ですがなにか。
この国の主要な街は、街道網が整備されているので、王都経由で向かう。楽だし、王都も見たいからね。途中ボスもいるけど、そちらは情報収集済み。ま、順調に行って三日ほどの行程かな。急げばもっと早くつくけど、急ぐ理由もなし。まったり行きましょう。
「ぷう」
そう。まったり。前方にウサギに蹴り上げられるイノシシがいたとしてもまったり。
「ぷぷう」
あ、仕留めた? さあ、解体解体。
≪おめでとうございます。従魔:カービング がレベルアップしました。任意のステータスに2ポイント割り振ってください。≫
フライングナイフ:カービング Lv:2 up
HP:60 up
MP:25 up
STR:12
VIT:10 up
DEX: 8
AGI:12
INT: 8
MIN: 8
さ、進もうかね。
シンシナティの背に揺られて、只今の時刻午後三時を回ったところ。街道が森に入っていくところが確認できたところで一休み、一休み。慌てません。
残念ながら、おやつはないけれど。
道草だけはいっぱいあるから、草食組は、実際に道草食っている。
カービングはそもそもがナイフだから、何も食えない。だからといって一体だけ放置しておくのもなんだから、布で磨いている。
はあぁぁぁぁ
きゅっきゅっきゅっきゅ
はあぁぁぁあ
きゅっきゅっきゅっきゅ
よし、きれいになったかな。
もふもふじゃなくても大事にしましょう。
もふもふしたいところだけど、食事の邪魔はよくない。
むぅ、もふもふ。
カービングを放して手で体を支えようと地面におろせば、
もふり
うむ、この感触は………僕の尻尾だな!
そう。僕にももふもふがあるんだ。
なでーり
くっ、この腰のぞわぞわ感、くせになる!
これは、極めねばなるまいか。このセルフもふもふ道をよぉ。
「先生! 患者の脳波が異常な数値を示しています!」
「何があった!? ゲーム内のモニターは?」
「それがもふもふしています」
「ならいつものことだろう。何がそんなに異常なんだ?」
「それが、自分の尻尾をもふもふしているようで…‥‥‥」
「…‥‥‥そんなのどうすればいいんだ? 鎮静剤入れればいいのか?」
「さあ?」
「とりあえず様子見で。あんまり続くようなら鎮静剤入れつつ、運営さんに連絡入れて止めてもらおう」
「わかりました」
明日も更新します。
クリスマスプレゼント
になればいいなぁ