アイアンサティスファイ
女:「嫌っ!!やめて…やめて下さい!」
男a:「へへっ…こりゃ良いぜ!人気の無い所で待ち伏せしてたらこんな良い女が来るとはなあ…」
男b:「兄貴ぃ~こいつはこの村1の良い女ですぜ!!」
a:「さあて、これからどうしてやろうかなぁ?一通り遊び終わった後に人買いにでも売っ払っちまおうかぁ?」
バキィッ!
b:「兄貴ぃ!!何かいますぜ!」
a:「誰だ!!誰かいるのか!?」
?:「にぃゃ~ん」
b:「何だ…兄貴ネコですぜ!」
a:「あぁ…何だネコか…って、騙されねぇぞ!!下手な鳴きまねしやがって!!誰だ!出てきやがれ!!」
?:「チッ…何だよバレちまったか…」
そう言いながら木の影に隠れていたやつは正体を現した
?:「出来ればスマートに片付けたかったんだけどなあ」
b:「あ、兄貴ぃ…」
a:「ゾネス…こいつは一体…何だ…?」
?:「何だよ言われたから出てきてやったのに
お呼びじゃなかった雰囲気だな?」
ゆっくり歩きながら悪者との距離をどんどん縮めていく謎の存在
a:「おぉ!?おい…そ、それ以上…それ以上近付くんじゃねえ!!
近付いたら撃つぞ!!」
?:「やってみろよ…お前、そんな物でこの俺が倒せるとでも思っているのか?」
a:「へっ…へへっ!こいつは…こいつはなぁ、あのグレートアイデンティティでさえ倒した俺の愛用の銃だ!お前なんか簡単に始末できるさ」
?:「グレートアイデンティティ…へえ、お前なかなかやるじゃねえか!
だが残念だったな…ひよわなアイツらと違ってオレらは比べ物にならないくらい強いぜ」
正体不明の黒い存在は更にグイグイ近付いていった
a:「お…本当に撃つぞ!!うっ…うわぁーっ!!」
パーァアンッ!!
悪者が引き金を引いた時にはもう決着は着いていた
骨ごと悪者の頭を握り潰し、地面には血が滴っていた
?:「へへっ…まるでザクロみたいにハジケたなぁ♪
全くモロイやつだぜ…」
b:「あ…あぁ…な、何!?…何が…」
?:「てめぇはどうすんだ?やるのか?」
b:「い、いい…いいえ…めっ…滅相もございません!!」
?:「何だ…やらねぇのか?
チッ!しかたねえな…遊び足りねえが、無駄に殺すなって命令だからな…
おい、お前」
b:「はっ!はい!!」
?:「お前は今から森を抜けてレゾナスの町まで向かえ
そうしなければ今からお前は…」
b:「すっ…すぐに向かいます!!失礼致します!!
?:「まあ、別に急ぐ必要はねえよ…って、速ぇな…アイツオレらより速ぇんじゃねえか?」
女:「あ…あぁ、あの…」
?:「無事で何よりだ!!じゃオレはもう行くぜ!!」
女:「あぁ…」
女が声をかける暇もなくその黒い存在はどこかへ行ってしまった
女は確信は無いが言い伝えを思い出し、その黒い存在をアイアンサティスファイに違いないと思った
__________________________
?:「私達はここでお終いだ
だが人類が滅びることはない…
彼らが…グレートアイデンティティとアイアンサティスファイ達がきっと
私達を後生へと導いてくれるハズだ…」
グレンドルフラルフ:「ぬぉ!?
…またか、またあの夢だ…」
グレンドルフラルフは遠くから少女が森を抜け出すまでを見送ったあと、いつの間にか寝てしまっていた
グ:「しっかし、本当かね?
あの化け物共が俺達人間の救世主だ?
にわかには信じられねえな…」