卒業式なんて休んじゃえ
ホノボノ、してますなぁ。
お題「卒業式」です。
まぁ卒業式を明日に控えたワタクシが衝動的に書いたものですw
「やっほー!もう明日だよ。卒業式♪」
今日もテンションがハイな女友達のリサが声をかけてきた。
はっきり言って、何故何時もテンションがそんななのかはまったく分からない。曇天のちょび雨なのに……
適当に話をあわせていたら、なにやら彼氏からメールが来たとかで小走りでどこかに行ってしまった。
本当に逝ってしまえばいいのに、このリア充め!
なんとなくやるせない気持ちになった。
あぁ、なんで前日なのに雨、なんだろう。
確か、小中学校の卒業式も雨、だったのような気がする。最悪だな……
駐輪場まできてから、思わぬ事実に気がついた。
雨ふってんのに、俺何で帰るつもりだったんだ?
カッパなんてあるわけがない。ダサいし。まぁ気にしないけど。(本当は高いからヤなんだよ。)
仕方なしに、カバンの奥のほうを探ってみる。
なんか、腐ったバナナの皮とグチャグチャになったプリントらしきものが手に当たって、ものすごく不快な気持ちになった。
何かくさいと思ってたらバナナの皮だったのか。バナナ食ったのいつだったけ?
親指と人差し指で摘む様にして路地脇の排水溝に放り投げた。ゴールゥ!
お目当ての、折り畳み傘は……あった。
しかし、バナナの皮のネチャネチャしたヤツ(分かるでしょ?アレ)が付着していて、臭いまでついていた。
キモっ!そして、くっさ……
なんか、もうザァザァ降るしきる雨が見えない振りして「そんなに降ってないじゃんv」とか言ってみた。
ブッチャケ、イタイ子だぁとか内心思ってたよ。
でも、バナナの皮の白いヤツアーンド黒いヤツ付着してる傘とか開きたくないでしょ?普通。少なくとも俺は。
頑張って帰ろうとしたよ。
でも、途中で無理だと思った。だって無理だモン。透けてんよ?すでに。
下着の形まで分かるぜ?
(じゃあ、ナニもか……とか言わないでくれよな。絶対に。サイズとか見ない振りしてろw)
学ランとか(あ、うち学ランなんだよ)濡れると見越して、ビニールに詰めたカバンの中に最初から入れてたからね?そんぐらい、やばい雨だったのさ。ゲリラといってもいいぐらい。
残念ながら、長く降り続けたが……通り雨であって欲しかったよ!コンチクショー!
それで、俺はある喫茶店で雨宿りをすることにしたんだ。
コーヒーを頼んだ。飲み終わり、雨はまだ豪雨のまま。
紅茶頼んだよ。飽きるかなと思って違うのにしたんだ。…………止まない。
アイス頼んだよ。すでに、制服は半乾きぐらいだった。…………いつになったら……いやもう考えないようにしよう。
ケーキ、頼んだ。意外と、美味しかったよ。本当に。……疲労困憊で眠くなってきた。
なんか、いい具合に暖炉があっていい感じの温さだったんだよなぁ。
もう、寝て待とう!そう思ったんだ。
迷惑になるかなと、少し気にかけて店内を見回したんだけど店員さんすらその時はいなかった。
じゃあ、いいか。って思うじゃん?思っちゃったんだよ!
いやぁ、気持ちよかったね。気持ちよかった。
気づいたら、どこか知らないところで寝かされてました。制服のままでしたけどね。
起きて思ったのは、「すげぇ、このベット寝心地サイコb」ってこと。
本当に良かったんだよ。高級ってことですよね。
窓があったから、カーテンの隙間から覗くとお空は真っ暗。
マジかよ、っておもいましたね。
でもまぁ、所詮楽天家の俺ですよ。
動くの面倒だからベットの上でゴロゴロしてたら、また眠くなったのですよ。
本当に高3の男か?って疑われそうなくらい危機感ないけど。俺ってそんな男です。
でも、ちゃんと貴重品確認したよ?近くにビニール袋に詰められた我がカバンを見つけてたんでね。
ちゃんと、現金・カード入ってましたよ?おkですよね。
じゃあ、おやすみなさーい♪
再び、起きたらお昼の1時。
カーテンの隙間からは、お日様が覗いてました。眩しかったです。
そして、その明かりで分かったのですが……なにやら隣で寝ている人物いまして。
しかも、男でした。なかなかの髪質でしたぞw
でも、やっぱり楽天家。
もう、卒業式も終わってるだろうし。なにやら、寒気がするのです。
ブルリと体を震わして、再び高級ベットにもぐりこみました。
隣の人の体温がバッチグゥーでしたね(古いからこそいいんですよ!)
結局、そこは喫茶店の3階だったそうな。
そして、喫茶店に入り浸る俺の姿が目撃されるようになりましたとさ。
ホノボノしていただけたら、満足です。
物足りない方のため、アンド自己満足のために、続編書くかもしれないです。




