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カルテに書けない よもやま話  作者: いのうげんてん
3章 病気だらけの医者
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<23> 五十肩 その2〈カルテが持てません〉

 五十肩で両肩がやられたら、仕事にも支障が出ました。


②入院カルテを2冊以上かかえると、肩が抜けるように痛むのです。(←(^ω^)入院カルテって案外重いのですよ)


 患者さんを診察するのに、聴診器を当てようと腕を伸ばすと、「いたたた!」となるのです。


 患者さんが急変でもして、心臓マッサージが必要になったら大変です。カルテ2冊くらいで肩に響いていたのですから、心臓マッサージなど到底できません。そうなったらどうしようかと、真剣に心配しました。幸いにもこの1年間に、そういう事態は起こらずにすみました。


③病棟には、鉄製の重いドアがあります。それを開け閉めするのも、難しくなりました。それまでは運動のために階段を使っていましたが、自動ドアのエレベーターに乗らざるを得なくなったのです。どうしてもの時には、お尻か足でドアを開けました。


④2008年3月に痛みが1番強くなりました。単身赴任でしたので、1人で服を着なければなりません。両肩がやられると、これまた大仕事なのですよ。


 そこで考えました。針金のハンガーにシャツをセットしてドアノブにつるし、まず両腕を袖に通して、後でハンガーを抜き取るという方法です。このアイデアで、やっと1人でワイシャツや上着を着ることができました。


 ハンガーを抜き取るといえば聞こえはいいですが、自分が床にへたり込むのです。針金のハンガーなので、曲がって自然にはずれてくれます。(←(^ω^)これまた他人が見れば、「あの人何やってんの」ですよね)


⑤ベッドに寝ると肩の痛みで、何度も夜に、目が覚めます。湿布だけでは治まらず、鎮痛剤ロキソニンを服用せざるを得ませんでした。2錠では效かず、1度に3錠服用しました。


 それでも薬が切れると痛みで目が覚め、一晩に3回服用したこともあります。ロキソニンは胃にあまりこない薬で、私は愛用していますが、さすがに一晩にロキソニン9錠ともなると、胃がおかしくなります。胃薬を併用しました。


 そのうちに、両肩のうしろに座布団をあてがい、上向きになって寝ると、痛みがやわらぐことに気づきました。ただ横向きには、うづいてなれません。


 となると、上向きだけの姿勢で一晩中じーっとしていなければならず、今度は背中や腰が痛くなり、熟睡はできませんでした。


⑥困ったのは、通勤に使っている車の運転で、ハンドルを回すのがつらかったことです。単身赴任のため、横浜-春日部の間を週に1往復していました。


 その時はハンドル下方の内側に両手をのっけて(←(^ω^)のっけてという表現がぴったり)、ハンドルを回しました。


 ETCが付いていないので、高速の乗り降りが大変です。


 高速を出るときは、料金所に係員がいますから、窓から少し手を出せば係員が手を伸ばしてくれます。ところが入るときには、自動券売機から通行券を取るのに右腕が上がりません。


 わざわざ迂回して、入口に係員がいるところ(浦和です)を探して、高速にのったのです。



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│いのうげんてん作品      

│               

│①著作『神との対話』との対話

│ 《 あなたの人生を振り返る 》

│②ノンフィクション-いのちの砦  

│ 《 ホスピスを造ろう 》

└───────────────


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