<21-1> 癖(くせ) その3 自律訓練法
25年の長きにわたり私を悩まし続けた癖を、たったの2カ月で治したこの「自律訓練法」を、ここに紹介いたします。(←(^ω^)もったいぶったいい方)
「自律訓練法」は、大まかにいうと、全身をリラックスさせて、自己暗示をかける方法といえます。
「もうあなたはそういうことに悩みませんよ」と、自分で自分に言い聞かせるのです。
そして、その悩みから解放されている自分の姿を、頭の中にイメージするのです。
私が実際に行った自律訓練法を、思い出しながら書いてみます。時間が少し経ったので、うろ覚えなことをご了承ください。きちんとしたことを知りたい方は、教科書より実用書を読まれることをおすすめします。
1.まず寝る前に行います。(行う時刻の指定はありませんが、寝る前が1番都合がいいですね)ベッドの上で、灯は消すか、気にならないほどの明るさにします。
2.静かに腹式呼吸(へそを膨らませたり、へこませたりする)を1~2分します。1回の呼吸で、5秒くらいかけて息を吸い、数秒止めて、7秒くらいかけて吐きます。(吸うときは鼻から、吐くときは口から。口笛を吹くように口をすぼめると長く息を吐けます。)
3.気持ちが落ち着いたところで、手足に力を入れて、りきみます。5秒ほどりきんだら力をすっと抜きます。そして10秒ほど休みます。これを3回繰り返します。
3は、はぶいている本もありますが、私はやりました。りきむのは、筋肉の緊張をとるためです。
4.顔、首、手、胸、腹、足の順に、力を抜いていきます。(顔のときは、気持ちを顔に向けて、「顔の力が抜けていきます、ああ大変心地よい」と、念じながら実際に顔の力を抜きます。そして順に首、手というように、下の方に移動していきます。)
5.深い海にゆっくり沈んでいきます。「大変落ち着いて、心地がよい」と、自分に暗示をかけます。
私は海中は窒息しそうで、イヤなので、「空の雲の上に浮かんでいます。大変心地がよい」と念じました。
6.大きく静かに深呼吸しながら、「(吸いながら)元気を吸って、(吐きながら)弱気を吐き出す」と念じます。1分くらい続けます。
7.深呼吸をしながら、自分の希望する事柄をイメージし、それを頭の中で念じます。念じる時間は、自分で「もういい」と思えるくらいでいいと思います。私は3分くらいでしたかね。
私の場合は、癖が消えている自分の顔を思い浮かべ、「これでもう大丈夫だ、癖はしなくても気にならない」と、繰りかえし自己暗示しました。
この時頭にうかベるイメージは、そんなにはっきりしたイメージではなかったと思います。余りはっきりさせようとすると、頭がさえてしまいますからね。
そして、最後に覚醒します。
8.「5つ数えると、気持ち良く目覚めます」と頭の中でいって、数を5から0までゆっくり(1つに1~2秒間づつ)数えます。
9.5……4……3……2……1……、0で、パチッと指をならして、目覚めます。
全過程で15分くらいだったと思います。
覚醒しないでそのまま眠ってしまったこともありますが、大事にはいたりませんでした。翌朝ちゃんと目が覚めました。
詳細は専門書(特に実用書)を読んでくださいね。
自分1人ではうまくいかない時は、専門家が指導しているところもあります。そこに相談してみるのも良いと思います。もちろんこの場合は有料です。「自律訓練法」をインターネットで探せばたくさんヒットすると思いますよ。
2014年4月17日のNHKクローズアップ現代で、「レジリエンス(復元力)」について放送していました。
番組によると、心理学者などの研究が進み、楽観性を持つ人や、過去に挫折から立ち直った経験を多く持つ人ほど、心が折れにくい事が明らかになってきたとのことです。
心が折れないためには、一喜一優しない、前向きに考える、楽観的になるなどその対策を上げていましたが、そうなりたくてもなれないために、みんな困っているのではないでしょうかね。
25年間治そうと思っても出来なかったんですからね。(←(^ω^)この人、またいってるよ)
この「自律訓練法」は、その対策の1つになると私は確信しています。困っている人はだまされたと思って、根気よくやってみてください。(←(^ω^)私はだましません)
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