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カルテに書けない よもやま話  作者: いのうげんてん
3章 病気だらけの医者
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<15> 上気道炎 その2 ニンジンジュース

 私はもともと冷え症ぎみで、大変な寒がりです。それでいて夏は暑がりなので、まるで「変温動物」だと女房にはからかわれています。


 冬の布団などは、普通の人の1.5倍ほど厚めに着て、真冬には靴下も履いて寝るほどの寒がりなのです。(←(^ω^)結婚前は電気毛布の愛用者でしたが、あっさりと取られてしまいました。トホホ)


 冬場は、ラクダのモモヒキを履いて、ベンチコートのいでたちで通勤する有り様でした。車通勤で、ですよ。同僚に笑われました。


 仕事場(病院)はもちろん暖房が入っていましたが、白衣の下にチョッキを着て、それでも寒いときは、カーディガンを羽織って診療していたのです。(←(^ω^)患者さんより病的だね)


 結婚したら無情にもそれらは剥ぎ取られ、冷え症の体質改善に、いろいろ取り組んだのです。といっても主治医は女房で、私は患者としてでございます。(←(^ω^)面目ない)


 試行錯誤を重ねて、行き着いたわが家の食事メニューをご紹介します。


 毎日の朝食には、ニンジンジュースとりんごジュースを混ぜた、ミックスジュースを飲んでいます。


 このジュースは、石原前東京都知事が朝食にとっていることで、話題になりましたね。


 メニューを考案した人は、同姓の石原結實という医師で、その石原式プチ断食を、わが家の朝食に取り入れたのです。(⇒豆知識)


 ニンジンとりんごのミックスジュースは、体を温め免疫力をアップするというのが、石原式食事療法の基本理論です。


 石原式のオリジナルでは、ミックスジュースだけを飲むのですが、私は血糖値が少々高めなので、シリアル(穀類を加工して簡単に食べられるようにしたもの。例えばコーンフレーク)に混ぜて、糖分の吸収を遅らせるように工夫してみたのです。


 シリアルにミックスジュースをかけると、ジュースがシリアルに吸収されます。当然のことながら、糖分の吸収がゆっくりとなるのです。


 実際に血糖値を測ってみると、ミックスジュースのみでは、1時間後の血糖値は140~150になりますが、シリアルを混ぜた場合には、120台と低めになるのです。


 ということで、シリアルにミックスジュースをかけて食べるのが、私の毎日の朝食です。


挿絵(By みてみん) 


 シリアルの中でも、ミューズリといって、穀物にナッツや乾燥果実を混ぜたものを利用しています。シリアルとミックスジュースは、私にとっては味がマッチしていて大変おいしく食べられるのです。(←(^ω^)好き嫌いの多い私でも、3年以上続いているのですよ)


 それに加えて、石原式メニューのショウガ紅茶を飲んでいます。紅茶の中に、粉末のショウガを入れて飲むのです。身体が温まって、寒さに強くなります。(⇒分量は豆知識②を参照してください)


 一度私の娘(20代)に石原式朝食を試食してもらったら、お腹が空いて仕事にならないといっていました。私の場合、年が行っていてしかも机上の仕事なので、これだけの朝食で午前中は十分お腹はもちます。


 石原式の朝食を、3年ばかり続けてみますと、体重は3kgほど減り、さらに生来の寒がりもだいぶ改善したのです。


 体温は、きちんとしたデータはありませんが、以前は35.8℃くらいだったものが、最近は36℃の前半にあります。


 さらには私の生活態度、すなわち冬場の寒がり方、着衣や掛け布団の枚数などを見ても、数年前とは大違いと女房はいうのです。自分ではなかなか気付きませんが、他人から見ると、その差がよく分かるようなのです。


 総じていうと、布団1枚、着衣1枚ほど減ったといったところです。


 万が一風邪をひいたときには、「その1」で書いたように、うがいをよくして、マスクをつけます。


 そして漢方薬の「麻黄湯」を私は愛用しています。風邪の患者さんにも処方しています。


 麻黄湯は、感染症の専門医にいわせるとインフルエンザにも有効で、タミフル並みの効果を持っているといいます。それを実証した医学論文もあるのです。


 外来で麻黄湯を処方してもらって(というより自分で処方して)、常備薬として、家にも医局にも、カバンの中にも入れておいて、少し体調がおかしいと思ったときにはそれをすぐ服用することにしているのです。


 麻黄湯は解熱作用は強くありません。熱があってつらいときは、それにロキソニンを併用します。


 今では、真冬でもラクダのモモヒキなどは、履いておりませんよ。(←(^ω^)どうだい)


* 豆知識


①石原式朝食抜き健康法 http://inedia.jp/ishihara.html


 朝食ニンジンりんご汁、黒糖ショウガ紅茶

 昼食ソバ

 夕食ご飯、味噌汁、納豆、豆腐、魚介類


 ニンジンりんごジュースには、人間に必要なビタミン、ミネラルがすべて含まれています。漢方的に見ても、外観が赤いニンジンは体を温める陽性食品です。


 りんごには、ビタミンA、B群、C、吸収されやすい糖分、種々の酵素、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、豊富なミネラル、食物繊維のペクチン、腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖、活性酸素を除去するポリフェノールなどが含まれています。


 ニンジンが野菜の王様とすれば、りんごは果物の王様といえるでしょう。


 ショウガの辛味成分であるジンゲロン、ジンゲロールには強力な保温作用があります。


 紅茶には、代謝を促進して体を温めるテアフラビンという赤い色素が含まれています。


 体が冷えると血行が悪くなり、細胞の代謝が低下します。体温が1℃低下すると、基礎代謝は12%低下し、免疫力は37%低下し、体内酵素の働きは50%低下します。


②私の「ニンジンりんごジュース+シリアル」の1食当たりの分量


 ニンジンジュース 220ml

 りんごジュース 80ml

 シリアル(ミューズリ) 大さじ山盛り6杯


☆2016年1月現在、上記に加えて

 ヨ-グルト 大さじ山盛り4杯

 メイプルシロップ 大さじ1杯

 シナモン 小さじ3分の1杯


 これをスープ皿に混ぜて盛りつけ、スプーンで食べます(上図)。(←(^ω^)箸では食べにくいよ。当たり前)


③私のショウガ紅茶


 ショウガは、生ショウガをおろし金ですりおろしてもいいのですが、手間がかかるのと、線維がいっぱいで飲みにくいので、粉末ショウガを購入して、紅茶の中に入れます。ただ粉末のショウガは、値が少し張ります。



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