表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カルテに書けない よもやま話  作者: いのうげんてん
3章 病気だらけの医者
70/329

<12> うす毛 その3

 これからがまたまた面白いのです。


 育毛の夢やぶれて、あきらめかけていた時のことです。


 わが家の女房殿は、結婚して間もない頃からずっと、医者ではないのに医者の私以上に、健康や栄養などにやたらとくわしいのです。


 まるで私は彼女の患者のよう。


 わが家の健康面は彼女に完全に仕切られているのです。(←(^ω^)家では女房に、病院ではナースに頭が上がりません。よくこれで医者をやってこれたものだね。どうだい)


 そんな女房がしばらくして、ビワの葉に興味を持ちだしました。


 女房はビワの本を買って読むと(⇒豆知識)、ビワ茶、ビワ酒など、色々なものを自分で作り出したのです。


 毎度のことで、私もその実験台に相成りました。


 ビワ茶、ビワ酒を食事といっしょに飲むのですが、他にサプリメントを一杯取っているので、その効果のほどはよく分かりません。かといって、具合の悪いことは特別ありませんので、言われるままそれを続けていました。


 ある日、女房が虫に刺されて赤く腫れ上がった腕に、このビワ茶を塗布してみたのです。するとものの5分もしないうちにその発赤が、きれいにひいたのです。


 驚いて報告に来ました。


「またまた、大げさな」


 私は笑って聞いておりました。


 それからというもの、やけどをした時に塗布したり、虫刺されに、切り傷に塗布したりと、まるで新興宗教にでも取り憑かれたかのように、何事にもビワを使うのです。


 ついには、私めはビワ風呂に入る羽目に相成りました。(←(^ω^)女房は新興宗教の信者ではありません。正統なクリスチャンですので申し添えます)


 さらにそれに輪をかけて、生来強固な便秘の持ち主(女房)が、ビワ茶を飲むようになってから、毎朝、トイレに駆け込むほどに便通が良くなったのです。


 これは何かあるなと私は思いました。


 昔、ホスピス診療をやっていた頃、入院中の末期がん患者さんが、「ビワの葉を使っていいか」と相談に来ることがしばしばありました。それで、ビワが病気の治療に使われていることくらいは知っていました。


 私は「どうぞ、どうぞ」と許可していましたが、末期がんであることもあってか、それで効果があったという感触はありませんでした。


 腕の皮膚に良いなら、頭皮にもいいんじゃないかと、うす毛の私はふと思いついたのです。(←(^ω^)この人、いつまでもうす毛にこだわるね)


 昨年(2012年)11月からだめもとで、頭皮を指でマッサージしてから、1日朝夕2回、前頭部から頭頂部にかけて薄く塗布してみました。


 頭皮のマッサージは、畑を耕すために大切なもので、頭皮の血行を改善するのです。


 私のマッサージ法は、両手の人さし指、中指、薬指の3本を、3センチくらい開けて左右から頭にあて、力を入れて頭皮をはさみます。すると当然、間の頭皮が盛り上がります。左右の3本の指を互い違いに動かして、4~5回、揉むのです。


 それを前頭部から頭頂部まで、畑を耕すように、順に移動していくのです。(←(^ω^)言葉で説明するのって大変だねえ。YouTubeにでもアップすれば、すぐ分かるのにね。でも、こんなのアップしたら、またまた変なおじさんになっちゃうよね)


 それから半年して、何と、産毛のようなへたった頭髪が太くなって、脳天にそそり立つようになったのです。鏡を見てもそこに、2~3センチくらいの毛が、所々そそり立っているのです。


 まるで植林したハゲ山のようです。


 いちるの望みが持てて、これからが楽しみになりました。


追記)


 それから3年。うぶ毛はたよりなさそうに長くなり、地肌は隠れるほどになっています。(←(^ω^)めでたし、めでたし)


 ページに写真を載せる方法を知ったので、恥ずかしながらそれを登載しますね。(←(^ω^)おお恥ずかし……)


挿絵(By みてみん) 


 今では、それにセンブリ液(←(^ω^)市販のもの)を加えて、頭皮に塗布しています。


 私の経験では、育毛剤の効果は、3カ月使って全くない場合は、希望が薄いといえます。6カ月して全くない場合は、効果なしと判定して、止めた方がいいでしょう。お金がもったいないですね。


* 豆知識


 『ビワの葉 自然療法』 望月 研著 東城百合子監修 池田書店 2011年発行 1365円


 わが家のビワ療法は、葉を煎じたり、焼酎漬けにしたりして行っています。


 ビワの使用は、自己責任でお願いしますね。


〈つづく〉


┌───────────────

│いのうげんてん作品      

│               

│①カルテに書けない よもやま話

│ 

│②著作『神との対話』との対話

│ 《 あなたの人生を振り返る 》

│ 

│③ノンフィクション-いのちの砦  

│ 《 ホスピスを造ろう 》

└───────────────

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ