<8-4> 私の養生訓-4版 ①スロースクワット②若返り物質
☆2018年11月12日 記
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新・夢の血糖値対策!「桃色筋肉」をつけよう
ガッテン命名“ピントレ”(スロースクワット)
2018年10月3日のNHK ためしてガッテンは、「新・夢の血糖値対策!「桃色筋肉」をつけよう」でした。
血糖値を下げるには、毎日の食事制限と運動がいいってわかっていても、天気が雨だったり酷暑だったりして、 なかなか続けられないのが現実です。
そんな人にぴったりの方法が、今回ガッテンが紹介した“ピントレ”というスロースクワットです。血糖値の高い人は、自宅で、手軽に、続けやすいこの新対策を試みてはどうでしょう。
ちなみに私は、毎日6000歩以上のミニジョギングを心がけています。
☆新・夢の血糖値対策!「桃色筋肉」をつけよう
糖尿病対策として、いま医学界でも大注目されているのが「スクワット」。全身の筋肉の7割を占める下半身の筋肉を動かすことで、エネルギーを効率的に消費できるからです。
また器具を使わず自分の体重だけを負荷とする低強度のスクワットを繰り返し行うと、筋肉の「質」に変化が起こります。人間の筋肉は、持久力に優れ、脂肪を消費しやすい「赤筋」と、瞬発力に優れ、糖を消費しやすい「白筋」で構成されていますが、低強度のスクワットを続けると、なんと白筋が「桃色筋肉」に変化! これは白筋の細胞の中に、ミトコンドリアという器官が増えたことを示しています。ミトコンドリアは脂肪を燃やして、エネルギーを生む能力があります。つまり桃色筋肉は、もともとの糖だけでなく脂肪もダブルで消費できる、糖尿病対策にうってつけのスーパー筋肉なのです。
※「桃色筋肉」は正式な名称ではありません。正式には「2a」や「FTa(Fast Twitch a)」と呼ばれています。
☆ガッテン命名“ピントレ”(スロースクワット)
桃色筋肉をつける方法として、福島県の病院で30年の実績があるスロースクワットをご紹介します。桃色(ピンク色)筋肉を増やすトレーニングなので、名付けて“ピントレ”!
注意!
血圧の高い方、ひざの悪い方は、始める前に医師に相談してください。
足腰に不安がある方、運動が苦手な方は、最後に紹介するイスを使う方法から試してみてください。
痛みが出た場合は、すぐに運動をやめてください。
足を肩幅よりももっと広く開きます
10秒かけて ゆっくり腰を下ろしていきます
【ポイント】
・ひざを痛めないために、膝がつま先と同じ方向を向くように。また膝はつま先より前に出ないようにする。
・息を止めると血圧が上がってしまうため、数を声に出して数えながら行いましょう。
ひざを90度くらいに曲げたら 2秒間キープ そして立ち上がります
2、3をくりかえし10回行います。3~5分の休憩を入れて、また10回。休憩を入れてまた10回の計30回行います。(休憩の代わりに、別の運動を行ってもかまいません) これを1日の運動として、週2~3回行います。まずは3か月を目標に続けてみてください。
足腰に不安がある人や運動が苦手な人は、後ろに安定のいいイスを置き、前にテーブルやイスで支えを作って行うと転倒予防になります。連続10回は難しかった人は、足を大きく開いて負荷を軽くすることで、10回を目指しましょう。
出典:http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20181003/index.html?c=health
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☆2018年11月30日 記
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NHKスペシャル人体”骨”が出す!最高の若返り物質
2018年1月7日放送の「NHKスペシャル 人体 ”骨”が出す!最高の若返り物質」を、2018年11月24日にその再放送を見ました。すごくためになる内容でした。遅ればせながら、ご紹介いたします。
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要約
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骨なんて、単に体を支える棒っきれだと思っていませんか?ところが、骨の中にはたくさんの細胞がうごめき、なんと体全体の“臓器を若くする”ための「特別な物質」を出していることが、最新の研究でわかってきました。
☆骨粗しょう症は高齢者だけの病ではない!
「骨粗しょう症」といえば、閉経後の女性やお年寄りの病気と誤解されがちです。しかし、男性や20代の若者であってもかかる可能性がある病気なんです。
☆衝撃不足が引き起こす「スクレロスチン」の大発生
骨は常に作り替えられていて、大人では3~5年で全身の骨が入れ替わります。新しく強い骨を維持することで、疲労骨折などを防ぐためです。この作り替えを行っているのが、骨の中にいる細胞、骨を壊す「破骨細胞」と骨を作る「骨芽細胞」です。この二種類の細胞の作り替えのバランスが崩れて起きるのが「骨粗しょう症」です。
では細胞たちはどうやってバランスをとっているのか?実は、作り替えのペースを指示する、いわば建設現場監督となる細胞がいます。「骨細胞」です。骨細胞は「メッセージ物質」といわれる特別な物質によって作り替えの指示を出します。スクレロスチンは、骨細胞が出すこのメッセージ物質の一つで「骨を作るのをやめよう!」というちょっと変わった内容のメッセージです。
骨細胞は骨の量が増えすぎないように、スクレロスチンによって、骨を作る「骨芽細胞」の数を減らします。ところがスクレロスチンが出過ぎてしまうと、骨量が減ってしまうのです。
骨細胞には「骨にかかる衝撃を感知する」という働きもあり、衝撃があるかないかによって、新しい骨を作るペースを決めているのです。骨に「衝撃」がかからない生活を続けていると、骨細胞が「スクレロスチン」をたくさん出して、骨芽細胞の数を減らし、骨の建設を休憩させてしまうことが、最新の研究でわかっています。つまり運動をしないで一日の大半を座って生活している現代人は、スクレロスチンが大発生し、知らないうちに骨粗しょう症が進行している可能性があるのです。
☆骨からの“メッセージ物質”が記憶力・免疫力・生殖力などを若く保つ!
アメリカ、コロンビア大学のジェラール・カーセンティ博士は、骨の出すメッセージ物質の専門家です。カーセンティ博士が注目しているのが「骨芽細胞」が出すメッセージ物質「オステオカルシン」。オステオカルシンは骨の中から血管を通じて全身に届けられ、「記憶力」「筋力」さらには「生殖力」まで若く保つ力があることがわかっています。例えばオステオカルシンがないマウスでは、位置を記憶する能力が衰えたり、精子の数が半分近くまで減少してしまうことが実験で確認されています。骨芽細胞といえば、骨を作る細胞。その細胞が、若さを生み出す驚きのパワーを持っていることが、最新の研究で明らかになっているのです。
ドイツ、ウルム大学のハームット・ガイガー博士が注目しているのは、骨芽細胞が出す別のメッセージ物質「オステオポンチン」です。ガイガー博士は、年老いたマウスの骨髄内では「オステオポンチン」の数が少なくなっていることに着目し、老化現象との関わりについて研究しています。そしてオステオポンチンが減少すると、骨髄内で生まれる免疫細胞の量が低下することをつきとめました。免疫細胞の量が減れば、免疫力が下がり、肺炎やがんといった病を引き起こすリスクがあります。
骨細胞に十分な刺激をかけない生活を続けることのリスクは骨量不足だけではなく、骨芽細胞が発するメッセージ物質の減少によって全身老化を進めてしまうことなのです。
アメリカ、ミズーリ大学のパメラ・ヒントン博士は、骨量が少ない、骨粗しょう症予備群の男性38人(20代~50代)に週3回30分、ジャンプ運動と、筋トレを続けてもらい、骨に刺激を与え続けました。すると一年後、38人中36人の骨量が上昇し、さらにスクレロスチンの値が減少していました。骨量は25歳くらいを過ぎると、加齢のために減少していきますが、それでも意識的に運動で骨に刺激を与えると、スクレロスチンの値が下がり、骨量を上げることができるのです。
骨は単なる棒っきれではなく、活動的に動く体を、メッセージ物質によって応援してくれる、そんな仕組みを備えた立派な臓器なのです。
参照:https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_5.html
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これからすると、毎日の生活で骨に刺激を与えること、つまり運動が大切なことが分かります。
当サイトの2018年11月12日 記〈新・夢の血糖値対策!「桃色筋肉」をつけよう ガッテン命名“ピントレ”〉で書いた血糖値を下げるスクワット運動(参照:3章<8-4> 私の養生訓-4版)は、骨への衝撃が少ないと思われます。それに引き換え、私の毎日やってるミニジョギングは、骨への衝撃があってより良いですよね。(←(^ω^)手前味噌か?)
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本文
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NHKスペシャル 人体 ”骨”が出す!最高の若返り物質
更新日 2018年1月7日
骨なんて、単に体を支える棒っきれだと思っていませんか?ところが、骨の中にはたくさんの細胞がうごめき、なんと体全体の“臓器を若くする”ための「特別な物質」を出していることが、最新の研究でわかってきました。2018年1月7日放送のNHKスペシャル「人体」第三集・骨では、W司会の山中伸弥さん、タモリさんに加え、女優・木村佳乃さん、タレント・石田明さん(ノンスタイル)と藤井隆さんで、“骨”が持つ驚きのパワーに迫りました。
☆骨粗しょう症は高齢者だけの病ではない!
「骨粗しょう症」といえば、閉経後の女性やお年寄りの病気と誤解されがちです。しかし、男性や20代の若者であってもかかる可能性がある病気なんです。今回番組で取材したのは、自転車選手として全米選手権でも準優勝したブレイク・コールドウェルさん、33歳。日常生活での軽い転倒で大腿骨を骨折し、念のためにと受けた骨量検査で、重度の骨粗しょう症が発覚しました。25歳で80歳代の骨量しかありませんでした。なぜ健康な若者が骨量減少に陥ったのか?その理由として考えられるのが、「スクレロスチン」という「骨の細胞が出す物質」の異常発生です。コールドウェルさんの主治医、ポール・ミラー医師は「骨粗しょう症は高齢者だけの病気ではありません。若く健康なのに骨粗しょう症を発症する患者も多く、その場合、スクレロスチンの大発生が原因となっている可能性が高いのです。」と語っています。
☆衝撃不足が引き起こす「スクレロスチン」の大発生
「スクレロスチン」の正体を知るために、まず私たちの骨の作り替えの仕組みについて簡単にご説明しましょう。骨は常に作り替えられていて、大人では3~5年で全身の骨が入れ替わります。新しく強い骨を維持することで、疲労骨折などを防ぐためです。この作り替えを行っているのが、骨の中にいる細胞、骨を壊す「破骨細胞」と骨を作る「骨芽細胞」です。この二種類の細胞の作り替えのバランスが崩れて起きるのが「骨粗しょう症」です。
では細胞たちはどうやってバランスをとっているのか?実は、作り替えのペースを指示する、いわば建設現場監督となる細胞がいます。「骨細胞」です。骨細胞は「メッセージ物質」といわれる特別な物質によって作り替えの指示を出します。その内容は「骨を作ろう!」「骨を壊そう!」など。スクレロスチンは、骨細胞が出すこのメッセージ物質の一つで「骨を作るのをやめよう!」というちょっと変わった内容のメッセージです。骨細胞は骨の量が増えすぎないように、スクレロスチンによって、骨を作る「骨芽細胞」の数を減らします。ところがスクレロスチンが出過ぎてしまうと、骨量が減ってしまうのです。
なぜそんな異常事態が起きるのか。実は骨細胞には「骨にかかる衝撃を感知する」という働きもあり、衝撃があるかないかによって、新しい骨を作るペースを決めているのです。骨に「衝撃」がかからない生活を続けていると、骨細胞が「スクレロスチン」をたくさん出して、骨芽細胞の数を減らし、骨の建設を休憩させてしまうことが、最新の研究でわかっています。つまり運動をしないで一日の大半を座って生活している現代人は、スクレロスチンが大発生し、知らないうちに骨粗しょう症が進行している可能性があるのです。
☆骨からの“メッセージ物質”が記憶力・免疫力・生殖力などを若く保つ!
骨の建設が滞り、骨粗しょう症になると骨折しやすくなります。たとえば大腿骨を骨折すると、歩行の自由を奪われ、寝たきりになってしまう高齢者も多くいます。しかし骨量減少で本当に怖いのは骨折ではありません。「若さを生み出すメッセージ物質」が途絶えてしまうことだと研究者たちは指摘しています。
アメリカ、コロンビア大学のジェラール・カーセンティ博士は、骨の出すメッセージ物質の専門家です。カーセンティ博士が注目しているのが「骨芽細胞」が出すメッセージ物質「オステオカルシン」。オステオカルシンは骨の中から血管を通じて全身に届けられ、「記憶力」「筋力」さらには「生殖力」まで若く保つ力があることがわかっています。例えばオステオカルシンがないマウスでは、位置を記憶する能力が衰えたり、精子の数が半分近くまで減少してしまうことが実験で確認されています。骨芽細胞といえば、骨を作る細胞。その細胞が、若さを生み出す驚きのパワーを持っていることが、最新の研究で明らかになっているのです。
ドイツ、ウルム大学のハームット・ガイガー博士が注目しているのは、骨芽細胞が出す別のメッセージ物質「オステオポンチン」です。ガイガー博士は、年老いたマウスの骨髄内では「オステオポンチン」の数が少なくなっていることに着目し、老化現象との関わりについて研究しています。そしてオステオポンチンが減少すると、骨髄内で生まれる免疫細胞の量が低下することをつきとめました。免疫細胞の量が減れば、免疫力が下がり、肺炎やがんといった病を引き起こすリスクがあります。オステオポンチンは骨芽細胞だけではなく、ほかの細胞からも出され、環境が変わると逆に老化を進めてしまうという研究もあります。ガイガー博士は「オステオポンチンは新しい研究分野。老化による免疫力の低下のメカニズムを説明する物質として注目している。」と語っています。
骨細胞に十分な刺激をかけない生活を続けることのリスクは骨量不足だけではなく、骨芽細胞が発するメッセージ物質の減少によって全身老化を進めてしまうことなのです。
☆メッセージ物質「スクレロスチン」をコントロールして若さを生み出す!
骨芽細胞を活性化し、骨量減少を食い止める方法として、今、大手製薬会社はメッセージ物質「スクレロスチン」のコントロールに注目しています。スクレロスチンを人工的に抑制する、骨粗しょう症治療薬の開発です。しかし薬に頼らず、運動によってもスクレロスチンの値をコントロールできることがわかっています。アメリカ、ミズーリ大学のパメラ・ヒントン博士は、骨量が少ない、骨粗しょう症予備群の男性38人(20代~50代)に週3回30分、ジャンプ運動と、筋トレを続けてもらい、骨に刺激を与え続けました。(図)すると一年後、38人中36人の骨量が上昇し、さらにスクレロスチンの値が減少していました。骨量は25歳くらいを過ぎると、加齢のために減少していきますが、それでも意識的に運動で骨に刺激を与えると、スクレロスチンの値が下がり、骨量を上げることができるのです。骨芽細胞が活性化すれば、若さを生み出すメッセージ物質のパワーで、体全体の機能を若く健康に保つ事も期待できます。骨は単なる棒っきれではなく、活動的に動く体を、メッセージ物質によって応援してくれる、そんな仕組みを備えた立派な臓器なのです。
ミズーリ-大学ヒントン博士が指導するジャンプ運動。1日30分週3回の衝撃運動で骨が蘇る!
参照:https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_5.html
〈つづく〉
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│いのうげんてん作品
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│①著作『神との対話』との対話
│ 《 あなたの人生を振り返る 》《 自分の真実を取り戻す 》
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│②ノンフィクション-いのちの砦
│ 《 ホスピスを造ろう 》
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│③人生の意味論
│ 《 人生の意味について考えます 》
│
│④Summary of Conversations with God
│ 『神との対話』との対話 英訳版
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