プーコ&モフ編:「最強の癒しは、無言」
プーコは、今日もマコトの足元にいる。
モフは、さらにその上。
もふもふ、もふもふ。
「……お前ら」
マコトが座ると、当然のように寄ってくる。
プーコが、マコトの足に頭を乗せる。
(疲れた?)
マコトは、プーコの頭を撫でる。
「……ちょっとね」
(なら、休め)
プーコは、目を閉じる。
その姿が、とても穏やかだ。
モフが、マコトの膝に乗る。
「もふぅ……」
マコトは、モフを優しく抱きしめる。
「……ありがとう」
撫でる。鳴く。
それだけ。
言葉は、いらない。
ただ、そこにいるだけで、癒される。
プーコの温もり。モフの柔らかさ。
それが、マコトの心を、癒していく。
「……お前ら、ずるいな」
(ぶもー当然だ)
「もふぅ……」
マコトは、笑った。
本当に心から、笑った。
プーコは、マイペースに横になる。
モフは、マコトの膝の上で丸くなる。
二匹とも、完全にリラックスしている。
「お前ら、ここが自分の場所だと思ってるだろ」
(ぶもー当然)
「もふぅ……」
マコトは、苦笑する。
だが、嫌ではなかった。
むしろ、とても、心地よかった。
◇
ベルゼビュートが遠くから見て、呟いた。
「……ズルい存在だな」
セレナが笑う。
「嫉妬?」
「……少し」
ベルゼビュートは、素直に認めた。
「あの二匹は、マコトの心を簡単に掴む」
「言葉も、駆け引きも、いらない」
「ただ、そこにいるだけで、マコトが笑う」
セレナが、頷く。
「それが、癒しの力ね」
エルナは、そっと近くに腰を下ろす。
「……私も、マコトさんを癒したい」
ミルファは反対側から抱きつく。
「私もにゃ!」
リーネが、ため息をつく。
「……もう、みんな好き勝手ね」
だが、彼女も、マコトの隣に座る。
アイシアが、遠くから呟く。
「……賑やかだな」
マコトは、完全に埋もれた。
プーコが足元。
モフが膝。
ミルファが右。
エルナが左。
リーネが前。
ベルゼビュートが後ろ。
「……これが」
「俺の戦後か」
プーコが、小さく鳴いた。
(幸せだろ?)
マコトは、頷いた。
「……うん」
「幸せだ」
モフが、マコトの胸で眠る。
(もふぅ……しあわせ……)
マコトは、みんなを見た。
みんなが、ここにいる。
みんなが、笑っている。
それだけで
マコトは、幸せだった。
プーコは、相変わらずマイペースに寝ている。
モフは、相変わらずマコトの膝の上で丸くなっている。
二匹とも、何も変わらない。
だが、それがいい。
変わらない日常。
変わらない癒し。
それが、マコトにとって、一番の幸せだった。
答えは、ここにある。
マコトは、そう思った。
そして、優しく、微笑んだ。
ヒロイン編いかがでしたでしょうか。
実は、3章も考えてはあるのですが、別の新しい話も書きたいので、ここで一旦終わります。
いつか、またこの話しの続きでお会いする事もあるかも知れません。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
もしよろしければ、下の☆を押していただけると、とても励みになります




