第二章 ゲーム開始
現実逃避だぜヤッター! 今日は一気に投稿するぜ!! いえーい!! 試験勉強?? ナニソレオイシイノ今は忘れさせてくれーーー!!
第二章 ゲーム開始
──パズル・フロンティア。それは、ブロック崩し系の未開の地、開拓を目標とした、パズルゲームである──
〜『パズル・フロンティア』のルール〜
崖や川沿いなど、一部の箇所はパズルパネルが仕込まれており、そのパズルをクリアするとブロック崩しができます。
ブロックを崩して連鎖を起こし、雪崩を引き起こしたりしてブロックを手に入れましょう。
ブロックは、すべての連鎖が終わったあと自動で手持ちに入ります。
(⚠連鎖が終わるまでは近づかないで下さい。巻き込まれてしまい、激痛を伴うおそれがあります)
手に入れたブロックは自分で好きなように配置、またはクラフトすることができます。
(クラフト:自分で思い描いたものを作り出すギミック)
クラフトするには、手に入れたブロックをレシピ通りに配置し、表示されたパズルを解くことで出来ます。
(⚠レシピ本は、本ゲーム攻略本を参照下さい)
数多のブロックを、パズルで操作し、理想の世界を作り上げましょう!
〜VRゲームとは〜
意識をゲーム内の電脳世界に没入させ、まるで、ゲームの中にいるようなアクションを味わえる新感覚のバーチャルゲームのこと。
もちろん、バーチャル世界で行動しているだけなので、空腹を満たすことはできない、はずだが。
プレイするには、『ハード』と呼ばれる、VRゴーグル、ヘッドホンなどが必要である。
なお、このゲームは、外の音が聞こえるように、なっていた。
・・・ ーーー ・・・ ・・・ ーーー ・・・
「魔物って、本当にいるとして、どうやって戦うのよ?」
ミカは用心深く問う。だが、アルトにその声は届かない。言ってから、「あ」と気がついたが、その時には翔子が話しかけていた。
「魔物と戦うにはどうすればいいの?」
翔子が問いかける。アルトはようやく反応した。
「ごめんね、答えは教えられないんだ。でもヒントなら教えられるよ。これは何をやるゲームだった?」
そう聞かれて、翔子は「う〜んと……」と、考え始め。
「あっそうだ、ブロック崩しで開拓するんだったよね! そっかそれを利用して戦うんだね! それにしても、本当に大変だね、不便じゃない?」
翔子は心配そうにアルトの顔を覗き込む。アルトは軽く笑ってこう言った。
「あははっ、僕はそういうふうに作られているんだ、不便でもなんでもないよ。答えを教えられないのは残念だけどね」
アルトの表情は、NPCというのもあってか、どこか乾いていた。なのに、どこか、人間味を感じた。
ミカは不可思議に思いながらも、翔子が特に気にしていないので気にしないことにした。
「ふ〜ん。まぁ、いいや、魔物ってどこにいるのってあぁ、答えは言えないんだっけ……じゃあ、魔物のいる場所のヒント頂戴!」
次から次へと答えを聞こうとする翔子に対して、アルトは少し苦笑する。
……やはり、感情がある気がする。気のせい、なのだろうか。
「そうだなぁ……、まぁ、とりあえず開拓してみたらわかるかもね?」
そうい言ったあとに、アルトの姿は量子化するように消えた。
「あれ!? アルト!? ……消えちゃったよ……ま、いっか! ミカ、あの子のアドバイス通りに開拓してみよ!」
ミカもその様子を見てため息をつく。アルトがどこかへ行った理由がわかるからだ。あの様子では、矢継ぎ早に質問されてしまうだろう。
「はぁ……、まぁいいわよ。さすがに閉じ込められたまんまじゃ学校に行けないし」
渋々ついていくのは、翔子が危なっかしいからであった……。
・・・ ーーー ・・・ ・・・ ーーー ・・・
一方、夏木家で。
晩ご飯ができ、麻婆豆腐のいい匂いが漂う中。
「翔子〜? 飯食わねぇのか〜??」
階下で、賑やかな会話をしている中、翔子がいつまで経っても部屋から降りてこなかった。
(あいつまだゲームしてるのか? 外の音は聞こえるようになってるし、普段ならとっくに下に降りてきてるはずなんだけどな……?)
翔子の兄、夏木優太は、不審に思って二階にある妹の部屋へ向かう。
「翔子〜? 飯だぞ〜? ……おい、聞いてんのか?」
優太は妹の肩を揺さぶる。……反応がない。
あたりに不穏な空気が漂う。優太は焦って、大声を出した。
「おい、翔子! 聞こえるか!? 翔子!!」
翔子の様子がおかしい。このゲームは、外の音が聞こえるようになっている。なのに、何の反応もない。
「なぁ! 返事ぐらいしてくれ! 翔子!!」
脂汗が、こめかみを伝って垂れてくる。春の温かさが嫌に熱く、優太の心臓が、バクバクと音を立てる。
自分では何もできないと悟った優太は、まっさきに両親に助けを求めに階下へと向かっていった。
もう1話投稿するぜ! もう我慢できん! 小説投稿してやるぅぅ! (!?)