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第11話 基礎修行

勇者さん達に修行の申し出をしてから、僕はお師匠様が魔法で作った空間で基礎魔力操作技術を勇者さんに教えてもらうことになった。

「まず第一にだが、今のお前の魔力量は日常生活すらも出来ないほどに少ない。基礎の技術をしっかり修めていないと生活出来ない。だから死ぬ気で頑張れ。」

勇者さんがそう言って修行を始めようとしたけれど、僕の頭の中にはある一つの疑問が頭に浮かんでいた。

「あの、質問なんですがなんで日常生活が出来ないほど少ないのに僕は動けているんですか?」

僕がそう言うと勇者さんは僕がそのことに気づいたことが驚いたのか、一瞬硬直したあと少し困ったように

「基礎技術を教えてから言おうと思っていたんだが気づいたのなら先に言っておくが」

勇者さんはそこで言葉を区切り、腰にかけていた剣を抜いて僕に見せてくる。

「これは聖剣と呼ばれる武器だ。世界にたった9つしかない武具『竜器』をもとに作られた、いわば『人造竜器』だ。お前が変わりなく過ごせているのはこの聖剣とお前の『竜器』が共鳴して魔力が活性化しているからだ。」

勇者さんはそう言いすぐ聖剣を腰にある鞘へと納めて、僕のすぐそばまで来る。僕は少しばかりの恐怖を抱きながらも必死に堪える。

「疑問も解消したところで修行に入っていくぞ。まず魔力を認識し、操作する間隔を掴むことからだ。」

勇者さんはそう言いながら僕の体に触れると僕は勇者さんが触れたところから魔力と呼ばれるのだろう力が流れてくるのが分かる。

「すごいな。もう認識し始めているのか。なら、次の段階だ。」

勇者さんがそう言った瞬間、僕の体は急激に熱くなり、力が溢れて感知出来なくなりつつある。

「しっかり魔力を扱えないとお前は動くことすら不可能なんだ。必死に頑張れ。大丈夫だ死にそうになってもソフィアが治してくれる。」

僕はその言葉に少し絶望を感じながらも魔力の流れを掴もうと奮闘するが荒れ狂う魔力を即座に掴むのはかなり無茶なことであり、しかも初心者の僕には神業のように感じられ、僕の視界は荒れ狂う魔力によって徐々に狭まっていく。そしてそのまま意識が薄れていき倒れそうになると

《今死なれても困るのでな。協力しよう。》

と、声が聞こえ誰の声かも分からずに意識が途絶えそうになると急に荒れ狂う魔力が収まり苦しさから解放された僕は深く呼吸をし、落ち着こうとしていると、

「死にそうになると生きようと体が足掻くから成功するだろうとはこんなにはやくいくとはな。俺の予想以上だ。」

勇者さんがそう独り言を言っているのを聞き、自分の体に意識を向けると、ただ体を流れるだけだった魔力が今までよりも数倍も効率よく体を流れているのを感じ、僕は嬉しくなった。

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