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ただの学生だったけど、空間魔法で銀河の命運背負ってます  作者: 空花 ハルル
自然に溢れた王政の国『エヴァーレスト』
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任務開始

剣を背中に背負い、ミニカバンも持ち、準備完了。

宇宙船の入口がウィーンと開き、キラナと外に出た。


下を見渡すと、大きな街が見える。城壁があり、その奥にお城がそびえ立っている。

見た目だけで言えば、まるで、ヨーロッパの都市みたいだ。

昔の中世?だっけ。それに似ている気がする。

「きれいな景色だよね」

「うん。そういえば、ここは山の上?」

山の中にしては、かすかに潮の香りがする。

「海があるのかな〜?」

どうだろう?

と思い目を凝らして、周囲を見渡してみると・・

「あっ!」

西側と正面の木々の間に薄っすらと青い波が視認できた。

「ねぇ、時間があったら、海も見にいかない?」

「そうだね。でも、本当に時間があったらね。私達の最初の目的は情報収集なわけだし」

「コスモスさんは真面目だな〜!」

まぁ、私自身も観光もしたいし・・何とかして時間は作ろうかな

「まぁね。とりあえず、行こう」


山を転ばないように慎重に降り、20分の時が経ち、ようやく町の入口についた。

ただ、門の入口に見張りが2人。

こういうのは、大体入るために何かイベントが起こると、私は思う。

「どうするの?何か通行証みたいなのが必要だったら」

「一回、行ってみて無理だったら。また、考えよう」

今は、キラナの言う通りにしよう。

私が下手な行動を起こすわけにはいかない。


とりあえず、2人で通れるか試してみる。

そして、見張りの横を通り過ぎようとしたときだった。

「そこの二人、悪いが荷物検査をさせてくれ。決まりだからな。こっちで行うから来てくれ」

やっぱり、止めが入った。

でも、荷物検査だけ済むらしいけど・・

受けても、本当に大丈夫だろうか。

「わかった。お願いしま〜す」

キラナが同意するなら、大丈夫だろう。


兵士たちに連れて行かれ、入口の近くにある部屋まで案内された。

そこで、ポケットに入っているもの、カバン、剣などの武器を全て出してほしいと言われた。

「今から目の前で検査する。そこで見ててくれ」

そういい、兵士が荷物を触り始めた。

別に何も隠してないしな。あと、やっぱり剣の持ち込みはオッケーなんだね。

2分後・・

「行ってくれても、大丈夫だ。見ていたのだが、お二人は別の星の住民だろう。ゆったりと過ごしていってくれ」

兵士はニッコリ笑って、そう言ってくれた。

優しい・・って認識でいいよね。

マリアナたちに、ああ言われると、この星の人を全員疑ってしまいそうになる。

「じゃあ、行こ!兵士さん、ありがとうね」

「あ!ちょっと待ってくれ!」

何か怪しいものでもあったのかな。

「何かあったのですか?」

「いや、荷物は大丈夫だ。この都市での注意事項がいくつかある。一つは、ゴミを道端に捨てるのは禁止だ。その代わり、他の星よりも多くのゴミ箱が設置されてある。そこはご安心してくれていい」

かなりクリーンな都市なんだ。いいことだと思う。

「そして、もう一つ。剣を抜くのは基本的に禁止だ。」

基本?っていうことは。

「基本的に?どういうこと?」

キラナが私より早めに聞いてくれた。心を呼んだんだろうけど。

「自己防衛目的なら、別に構わない。まぁ、治安はそんなに悪くないから、大丈夫だと思うが」

筋は通った注意事項ではある。

「以上だけど、ご質問はあるか?」

「ないよ。ありがとう」

キラナが笑顔で返事を返す。

「私も大丈夫」

「じゃあ、ごゆっくり」

兵士の見送りもありながら、門をくぐることができた。

ちゃんと意事項には、気をつけないと。


ふぅ、やっと、街に入れた。

「とりあえず、酒場を探しながら、街を歩こっ!」

「そうだね」

まぁ、酒場なんて、沢山・・はないにしても、何箇所かはあるはず。

「そういえば、その心を読む力は大丈夫なの?街の中で使ってたら、何か・・疲れそうだし」

「心配してくれてありがとう。でも、別に読む意志さえなければ大丈夫だから、何の問題もないよ」

そうなんだ。かなり便利に扱える能力だな

私のイメージでは、心が読めすぎてしまって、大変だと思ってたけど、そんなことはないみたいだ。

「それで、この国の情報。他にはある?キラナなら知ってると思って」

マリアナからは、ターゲットの話しかされなかったから。

「う〜ん。まず、王政ってことでしょ。それと・・分かんない?」

戻ったら、マリアナに聞いてみよう。何か歴史とかにもヒントがあるかもしれない。

そう考えていた時だった。

「二人って、外の星から来た人ですよね?」

男の人が話しかけてきた。

ナンパではないよね?私達、女の子2人だけど。

「うん!そうだけど」

「じゃあ、僕が案内してあげますよ。どこに行きたいんですか?」

案内?なら、この人に酒場の場所、聞こうかな。

「あ、あの。この街で一番人気の酒場って、どこですか?」

「酒場?ランチでもするのですか?わかりました。一番かどうかは分かりませんが、オススメはあります」


気をつけながらも、5分ぐらい町中を歩き、その男に付いて行くと。

「ここです」

「大きい!」

キラナの言う通り、建物の外見から見ても、2階まであるかなり大きなバーだ。

「二階は、宿になっているのですよ。泊まるなら、ここもオススメの一つです」

でも、泊まる必要はないよね。

夜になったら、宇宙船に戻れば、いいし。

「ありがとうございます」

「ちょうど、この場所に来たかったから、大丈夫です。それに、僕の仕事はガイド兼記者ですから。そして、今日はオフなんです」

私達が酒場に入ると、男は手を振り、2階部分へと行った。

それじゃあ、情報収集!っと

何から始めれば?

「まず、何か頼もうよ」

そうだね。

でも、金はあるの?

「これがあるよ。大体の宇宙の星々で使えるカード。スペースゴールドカードっていうんだよ。地球で言うところのクレジットってやつだよ」

そんな便利なものが。

「ちなみに誰名義?」

「マリアナさんのだけど。でも、違うんだよ。私有のもあるよ。ほら!」

確かに裏面にキラナって、書かれてある。

でも、カードを渡すってことは、マリアナはいくら持ってるんだろう。

「返すね、ありがとう」

「じゃあ。コスモスさんは席取っといて。私頼んでくる」

「わかった」

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