反乱−6 セラvsヴェルム
セラはヴェルムの周囲。床、壁の上を走り回っていた。
ヴェルムは落ち着いた表情を浮かべながらも、「確かに早いね〜。まずはシンプルにいこう・・『ボンバー』」
そう唱えると、どこからともなく丸型の爆弾を取り出し、投げつける
「爆弾?!はっ、『ガストウィンド』」
ガストウィンドは、正面に強力な突風を発生させる。風属性の基礎魔法の一つである。
ヴェルムが飛ばした爆弾は、突風に弾かれ、エントランスの隅の方へ吹き飛ばされていった。
「流石にこの程度じゃ、陽動くらいにしかならないか〜」
「あまりセラを見くびらないほうがいいよ。カイン様のメイドの中では一番強いんだからね」
そう言い、セラがフンッと鼻を鳴らす。
「それ、自分で言っちゃうかな〜。まぁ〜自分から見ても、雑魚・・とは今のところ断言はできそうにないかな〜!じゃあ、これはどうかな?『サーチ・ボンバー』」
『ボンバー』と全く同じ形状の爆弾を取り出したが。なぜか、セラのいる場所とはズレた方向へと投げつけた。
「んっ?どこに向かって投げてるの?あなたの方が雑魚・・」
余裕ぶって言おうとした時だった。
「ふ〜ん。横を見てみたら〜」
「えっ?!」
唐突な言葉に、急いでセラが左右を見渡すと。
変なところに投げられたはずの爆弾が、セラの方へ一直線で向かってきていた。
「(弾く・・いや、間に合わない!)キャッ!」
という悲鳴とともに、ドガーンという爆発音が響き渡る。
「おい!コスモス、カイン。助けに行くぞ」
ヴァイスが剣に手をかけ、走り出そうとする。
「う、うん」
ちょうど、作戦も共有できたしね。
でも、ヴァイスが走り出そうとしたのをカインが止めた。
確かに、今行けば、危ないかもしれないけど。流石に助けに行くしか・・
「僕のメイドを舐めてもらったら困るな。あの程度の攻撃じゃ、セラを倒すことは出来ない」
爆発の煙が晴れだし、セラの姿が見えてきた。
「ハァハァ。何とか間に合った」
セラは、風のバリアのようなものを身に纏い防いでいたようだ。
「ほら、言ったとおりだったろ。もういいぞ、セラ!こっちに戻ってきてくれ」
「は、は〜い。カイン様」
軽く息切れをしながらも、素早く私達のところへ戻ってきた。
「セラ、今度は後ろにいるあいつらの相手をしてくれ」
「はいはい。まぁ、さっきの仕事よりかは簡単そうですね。任されました、カイン様」
まず、私はヴァイスと一緒に攻撃に徹する。
カインは重力魔法を活かして、ヴェルムの攻撃を防御してくれるみたい。だから、私達は防御魔法は使う必要はないってことらしい。
「『フライ』そして、『ヒートレーザー』」
「『ダークソード』」
二人で、ヴェルムに防御不可能なレベルの猛攻撃を仕掛ける。
「凄まじいね〜。『ボンバーラッシュ』」
再び爆弾が嵐のように襲ってきたが。
今度は私とヴァイスの二人。いとも簡単に押し返しはじめた。
「フンッ、その程度で我らに勝てると思ったのか?」
「いいや〜、思ってなかったよ〜。まだ作戦はあるしね〜『ドッペルゲンガー』」




