反乱−5
「来るぞ!」
ヴァイスが私に警戒するようにそう言った。
まぁ、私に魔法(闇のような特殊魔法を除き)は通用しないんだけどね
「この魔法から!『バースト』」
ヴェルムが私達の方へ手をかざした瞬間・・
ドガーンという音と共に爆発のような衝撃が私達を襲った。
「くっ!『ヘルフレア』」
ヴァイスはうろたえながらも、ヴェルムがいる方向へ再び黒い炎を飛ばす。
でも、また避けられるかもしれないよ・・なら、この魔法で!
建物の一部を壊すことにはなるかもしれないけど
「避けられるかな?『メテリクス』!」
空間の裂け目を一つ開き、超小型の岩をマシンガンのように連続で発射させる大技。
これなら!
「へぇ〜、見かけによらず、かなり強いね!でも、部下たちには通用しても、自分には効かないよ。『ボンバーラッシュ』!」
ヴェルムがそう唱え、再び手をかざし、丸い爆弾の形をした魔法弾を連射してきた。
「打ち消すつもり?でも、ただの爆弾じゃ、私の空間魔法には敵わ・・」
「後ろには気をつけた方がいいぞ!」
ヴァイスがヴェルムの背後をとり、斬りかかる。
「おっと。『スピードアッ・・」
「何度もその魔法が通じるわけがないだろう。『ハイドオブシャドウ』」
再び高速移動を開始したが、それを上回るスピードでヴァイスは後ろを取る。
「コスモス、覚えておけ。この高速移動魔法の欠点!それは・・決めた位置に移動するまでは止まることが不可能なことだ」
・・オッケー!
とりあえず、カウンターが狙われやすい技だということは分かった。
「流石に無理か・・でも、これはどうかな?至近距離からの〜!『バースト』!」
「ちっ!『ダークシー・・」
ヴァイスが魔法を唱えようとした瞬間・・。
後ろに気配がする。それも、2人。
私が振り返ろうとした次の瞬間、男の声で魔法を唱えるのが聞こえた。
「『リフレクト』!」
そう唱えると、ヴェルムは後ろの壁へと吹き飛ばされていった。
「今度は、誰だ・・って、何だ。カインか〜」
カイン!?
・・って、少し驚いちゃったけど。確かに、今使ったのは、重力操作系の魔法だったし
「フッ。とりあえず、助けられたな。カイン・・だったか」
それと・・誰だ?
多分、カインのメイドなのかな
「ああ。詳しい話は・・する必要はなさそうだな。セラ、倒す必要はない。少しの間だけ、あいつの相手、できるか?」
「はいは〜い、カイン様。でも、そのかわり・・」
やる気なさそうなメイドだな。
でも、前線にいるってことは、強いんだろうな。
「大丈夫、ちゃんと分かってる。僕とお出かけでしょ?」
「じゃあ。行ってきます!」
なんか、少しだけ雰囲気変わった?・・なんて考えていたら。
「セラについてこられるかな?『アクセラー』」
「セラの特技は、高速移動。スピードアップの3倍くらいのね。あとは、簡単な属性魔法が少々くらいだが」
「ああ・・彼女の詠唱した魔法名で分かった。確かに前線向きだな」
「そうだろう、今の内に作戦に入るぞ。セラのためにも30秒で話し終える。それに、あの魔法兵たちがいつ黒炎を突破できるか分からないからな」
セラの魔法のことも気にはなるけど・・とりあえず、作戦ね。
『アクセラー』についての説明は次回です。多分・・
まぁ、魔法名から、なんとなくは想像つくかもしれませんが




