反乱−4
城の敷地内・・
コスモスが前に立ち、魔法弾を防ぎながら、着実に二人で敵を減らしている最中だった。
城の警備の兵士なら、この炎の剣を一振するだけで、ちょうど殺さない程度の傷を与えることができるし。その上、気絶させることもできるからまだいいけど・・
「う〜ん、城の内部の敵には空間魔法を使ったほうが良いかな?この炎の剣が通用するとは限らないし・・」
でも、空間魔法でも威力の加減をしないと、城の一部を倒壊させてしまうかもしれないな〜
「そうだな・・それにしても、生死を問わないのであれば、もっと早く済んだとは思うんだがな」
「でも、流石に下っ端を皆殺しにするのは可哀想じゃない?王のやっている事とは無関係だろうし」
まぁ、王本人となれば妥協はしないけど・・
「この程度の敵なら、我も殺さないようにはできるが・・そうだな。言わないでおこうとは思っていたが、一つだけ忠告しておく。我が見てきた敵のレベルになれば、そんな事は言ってはいられない。それだけは・・」
ヴァイスは少し低めの声色で、そう伝えてきた。
「うん、分かってる。ちゃんと肝に銘じておくよ。(何かこんなこと、キラナにも言われたな)」
戦闘を続けて、3分後・・
「この場は、こいつで最後だったみたいだな。中に入るぞ」
ヴァイスが倒した兵士を隅の方にのけながら、そう話す。
「うん。じゃあ、先に扉開けておくね」
そう伝え、扉に向かった。そして、開けた瞬間だった
「誰〜?もしかして、王が言ってた人達の仲間かな〜?ということは・・全員やられちゃったの?」と、のんびりとした口調で聞いてきた。
「そうだ!」
とりあえず、返事だけは適当に返しておく。
エントランスホールの2階に、他の兵士と装備が明らかに違う男が一人立っている。そして、その両横に入口近くにもいた魔法兵が2名ずつ。
「・・まずは相手の能力を確かめるぞ。魔力から見ても、弱くはないみたいだ。横にいる奴らも例外ではない。」
それは私も感じた。
あの男は、普通の兵士と比べたとしたら、少なくとも十倍は強いと思う。
4人の魔法兵も、魔力総量が底上げされている。いかにも、エリートって感じに。
「おっと・・戦う前に、2人に聞いていいかな?」
「何をだ!?」
ヴァイスが大声を上げると共に、横を見ると。剣を構え、戦闘準備を整えていた。
私も空間バリアだけは、貼っておこうかな。
「名前でも聞いておこうかなって・・。ちなみに、自分はヴェルム」
「・・私は、コスモス」
名前くらいなら名乗っても問題ないよね
「フンッ、我はヴァイス。これ以上言うことはない!『ヘルフレア』」
ヴァイスも名乗りはしたが。
名乗り終えると同時に、漆黒の炎をヴェルムへ向けて放った。
「おっと!『スピードアップ』」
黒い炎が燃え上がるが、ヴェルムの姿がない。それに、魔法兵も壁みたいなものを作り出し、炎を防いでいる。
「ちょっと。流石にいきなりすぎじゃない?」
ヴェルムの声がした方を向くと、2階の右の方へ移動していた。
使用したのは、多分、高速移動の魔法かな?
「早いな。だが、お前が使ったスピードアップ。その魔法は対処法が山程ある」
「そのくらい分かってるよ〜。君みたいな強いやつには、1回しか通用しないだろうしね。じゃあ、まずは少しだけ本気を出そうかな?」




