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これからのこと

「ちなみにだけど、キラナはどのくらい強いんだ?」

確かに私も気になる!

「私?う〜ん、コスモスさんが一番強いとして・・どうだろう?」

「強さの参考になるか分からないが。私は、お互いに魔法ありでキラナに勝てたことは一度もない」

そんなに強いの?

「予想通りだな。心を読めるんだから、行動の予測も可能だろ?」

確かにそうだと、思う

「う、うん」

「さて、話はこれくらいにして。会議を開始するぞ。コスモス様と翔様、ついてきてくれ。キラナとヴァイス同席頼む」

なんか、本格的になってきたな。

「そういえば、トライアはどこに行ったんだ?」

「先に、会議室で準備をしてくれている」

会議室?そんな場所まであるらしい。

この宇宙船、外見以上の広さがあるようだ。


会議室は、2階の右の方にあった。

道中に3階への階段があった。やっぱり、かなり広い。

会議が終わった後、探索してみようかな。


「準備なら、完了しております。すぐにプロジェクターを起動しますか?」

「ああ!頼む」

プロジェクター、學校の講義でも、まだ使ったことがないな。

仕事についた後の会議というものを感じるにはいいかも。

まぁ、これから話す内容は仕事とは180度違うと思うけど。

「コスモス様と翔様は、そちらの席へ」

「トライア、かっこいいな!なんでもできて、用意周到って感じだな!」

うんうん。同意。

私も激しく頷く。

「もう!そんなに褒めないでください、翔様」

トライアが頬を赤らめて、喜んでいる。

「ははっ、ごめんごめん」


全員が席につき、会議が始まった。

「それで、今日の議題は何だ?」

あっ、まだオンのままなんだ。

「うるさいけど。こっちのほうが頭が回るんだよね。説明してあげる」

キラナの説明が始まった。

説明を簡潔にまとめると、自分ではオンオフの切り替えは不可。他者によって、切り替えができる。その権限は、マリアナとキラナが持っている。

オフのときは、戦闘能力は低め。でも、戦えないわけではない。そして、IQは130程度?らしい。

いや、130って日本、いや、地球上でも中々な方だと。

オンのときは、戦闘能力はかなり高くなり。IQは。160くらいまで上がる。

後半の説明は、らしい、ということにしておこう。

あとは、見た通り、かなり性格が変わるということ。

まぁ、もっと簡潔に言えば、かなり変わった奴ということだ。

「その認識で間違いないよ」

また心を読んで。

「ごめんね」

「はぁ〜」

私はため息をつく。

まぁ、読まれてる事自体は、嫌ではない。

別に、やましいことは何もないし、キラナは可愛いし。

「えっ!」

キラナが照れだした。


「今日の議題は、目的の詳細をコスモス様と翔様に伝える」

うんうん、重要なことだ。

まあまあ大きめのスクリーンに映し出される。

これからのこと、と題名が。

私も、スライド制作は何回も経験した。

「まず、私達が倒すべき敵を教える。次のスライドに」

画面が切り替わる。

「私たちの敵は、宇宙中にいる。その中の3名は詳細まで掴めている」

画面に3人の写真が映し出される。その中の一枚だけ、不鮮明だけど。

「こいつらの内の一人カイン。カイン・ナイツフォードという奴が、これから向かう先にいる可能性が高い」

カイン・・いかにも敵っぽい名前だ。

「このカインというやつの詳細は?」

翔が机に肘をつきながら、質問をする。

今はいいけど、もし翔が就職した時に、こういう態度を取らないかは心配になる。

「それを今から説明しよう、翔様」

「彼は表向きでは、その星エヴァーレストの貴族だ。それも王に近しいくらいには。だが、裏では人身売買や臓器などを売ったりなどの犯罪行為に手を染めている」

なるほど。

地球でも、他の国では有り得そうなことだ。

「その王とカインは関係あるの?」

「それはまだ分からない。だが、怪しんでおくほうがいいと思う。じゃあ、大まかな作戦について話す」

本題中の本題。

私は、参加するのは初めてだ。やっぱり、最初は、3人の誰かに合わせたほうが。

「今回の作戦のリーダー、一番活発に動いてもらうのは、キラナとコスモス様だ。詳しいことは、到着後、順次伝える」

えっ!私?

まだ、能力の扱いも完璧じゃないのに。

「何だ。我の出番はないのか?」

不服そうな声だ。

「いや、ないのは最初だけだ。後々に沢山暴れる機会はある」

「なら、まぁ、いい!」

「他に質問はあるか?ないなら、今日の会議は終了だ。明日の会議からは、コスモス様とキラナだけ出席してくれ」


会議が終わった。

「はぁ〜、どうしよ?」

能力の使い方、どう学ぼう?

マリアナに聞く?

「自然と身についてくると思うよ。その腕輪の恩恵もあってね」

「そうなの?」

もう、後ろから声をかけられるのにも慣れた。

「じゃあ、私と実践して、試してみる?」

実践は何事に対しても、重要なことだ。

「わかった。対戦よろしく」

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