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ただの学生だったけど、空間魔法で銀河の命運背負ってます  作者: 空花 ハルル
自然に溢れた王政の国『エヴァーレスト』
16/46

地球での日常?

学校が再び始まる。

私達は、いつもの学会室にワープして戻ってきた。

「フウ!懐かしの地球!」

「だな!」

翔と同時のタイミングでググッと背伸びをする。

「そういえば、何時?」

「7時!」

壁の時計もその時刻を示している。

少し、感覚がおかしくなってる気がする。

この感覚を例えるならば、海外に行って帰ってきた時の時差ボケみたいな・・そういうのに似ている。

「教室に行こ!」

元気のいい声。

何で、大丈夫なんだろう?

私の方が練れてないといけないのに

翔は時差ボケ?してないのかな

「翔は大丈夫?なんか頭がくらくらするとか」

「うーん、多分大丈夫だと思う。そんな感覚は・・少しあるけど。逆に、そう聞くってことは、コスモスは大丈夫なのか?」

やっぱり、翔も影響は受けている。

「大丈夫だと、思う」

少しづつ、くらくらする感覚もなくなってきている。

でも、これに慣れないと、空間移動テレポートは使いこなせない。

「何、真剣な顔して・・まぁ、授業まで時間はあるし、この部屋で休んでいこう。お茶を淹れるよ」

翔はそう言うと、部屋の隅の方に移動しだした。

「うん。ありがとう」

「あ、あと。コスモスもわかっていると思うけど、この冒険の話は皆にはしちゃ・・」

「分かってるよ。こんな話しちゃ、ただの頭のおかしい人だと、思われちゃうもんね」


30分ほど休憩し、私達の教室まで移動した。

いつも通りの教室。

まだ、時間は早いから人は少ないけど。

「はぁ〜」

席につき、窓の外を眺める。

みんなは今頃、作戦を開始してるのかな?

「やっほ~!何、黄昏れてるの?」

「うわっ!」

びっくりして、一瞬だけど、空間バリアを発動してしまった。

地球でもこの能力は使えるんだ。

でも、使えることが知られたら、かなりマズイ。

彼女の顔を見上げてみる。全身が固まり、驚いた表情をしている。

バレた?

「どうしたの?幽霊でも見たような顔して」

多分、この言い方からして、バレてはないみたい

「いや、びっくりしちゃったよ」

「逆に私がびっくりしちゃったよ。でも、驚かしちゃったなら、ごめん」

「いや、大丈夫だよ。少しボーッとしてただけ」

彼女の名前は桜。私の友達の一人。学校には週二程度しか顔を出していないが、成績は中々に優秀。

まぁ、私には敵わないけど。

「大丈夫?」

心配そうな顔をしてくれている。

「うん。大丈夫」

「なら、いいけど。あんまり会ってなかったけど。その間、何かのクラブとか入った?」

この学園には、確かにいくつもクラブがある。

でも、私は、翔もどこにも所属していない。

「まだ、だけど」

「そう?またまた聞くけど。私のクラブに入る気は?」

桜のクラブは、ゲーム関連だったはず。

確かにゲームは好きだけど・・

「その顔はないか〜。いいけど。その分、私達も参加しているのゲームフェスには来てくれてるし」

ゲームフェス。

様々なゲームの新作が公開される。

このイベントは主に上層と一般層向けに開催されているが。

唯一、このフェスだけ、貧困層も参加できる特別なものだ。

この世界の全人類共通の娯楽はゲームである。

「今年も、もうそんな時期だっけ?また、通ったの?」

「まぁね。私達にかかれば、余裕!」

桜たちのゲーム制作サークルは、かなり有名なサークルの一つ。

私も3作品はプレイしたことある。

正直言って、かなり面白い。

って、そんなことはどうでもよくて。

「今回も私が警備?」

「ごめんだけど、そう。それに、全国大会3位が警備してたら、何かあったとしても、ほぼ対処できるでしょ」

私は毎回、3位の実力を買われて、警備を任されている。

でも、今回は特にめんどくさい。

ただでさえ、宇宙でたくさん特訓で戦闘したりして、疲れているのに。

まぁ、断るのも申し訳ないし。

毎回、報酬は貰ってるし・・

「いいよ」

仕方なく了承してあげた。

「やった!」

桜がガッツポーズを決めた。

「仕方なくね・・」

「それじゃあ、5日後の午後にね」

そう言うと、駆け足で教室の外に行ってしまった。


・・あっ!先生が来た!


授業が始まり・・

1限、2限と時間が過ぎ去っていく。

そして、4限も終わった。本当につまらないと感じてしまう。

それもそうだろう。

あんなワクワクするような冒険をしたら、そうなるのも無理はない。

「コスモス!」

翔がこっちに駆け寄ってくる。

「学食にでも行くの?数日ぶりの地球飯」

「しぃー。こんな非日常な会話あんまりするもんじゃないと思うけど」

「そ、そうだね」

あぶないあぶない。

危うく、異常者認識されかける所だった。

「それと、バリアはあまり使うのはやめとくほうがいいと思うよ」

翔がヒソヒソと小声でそう言った。

「えっ!バレてた?」

私も小声で返事をする。

「一瞬だけど、魔力が漏れてたぞ。ヴァイスに特訓してもらって、魔力が可視化できる能力を身に着けてから」

「気をつける」

癖でやってしまうかもしれないけど。

なるべく、地球では使わないようにしよう。

「それより・・魔力が見えるの?」

「まぁ」

「教えて!」

見えるなら私も見えるようにしておきたい。

ゲームでも相手が魔法を発動するときは色が変わって見えることが多い。

その原理通りだとすれば、相手が魔法を発動するタイミングも図りやすいよね。

「いいよ。でも、それはまた宇宙船で教えることにするよ」

「そうだね」

その方が誰にも見られることもないし

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