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道草

 


 ───トンッタ トンッ



 そんな軽やかな音を鳴らしながら建物から建物へ跳躍を繰り返す、学校への最短な道(?)を駆け抜けて行く。


 一応、下の様子に注意を払いながら、速度を落とすこと無く跳び駆け抜ける、この上からの観察がそれなりに今後の世界を生き抜く為に役立つ事を願いながら。


  同時に気になった事を走りながらでも整理出来る範囲で情報を整えておく


 短角を備えた緑色の小人、ゴブリン、基本は外に出てる人間を追い掛け回し、家や建物に入る事で追い掛けられなくなる、数秒はドア前で立ち止まる、または叩くなどの暴行を働くが、侵入する気が端からないのか直ぐに諦める。 体格の問題もあるのか力は弱め。 脅威にならない、とは断言出来ない、そんな印象だな。



「でも、たまに色違いみたいのがいるのが気掛かりだな。」


 緑色の肌ではなく、赤色の肌を持つ個体をちらほら確認出来る、肌感だがアレは普通のゴブリンよりも数段強そうだ、それに___



 チラリと視線を向けた先には、住宅のドアに手を掛け、ドアノブをガチャガチャと鳴らし悪辣に笑う赤ゴブリンの様子を見る。



「__中のヤツらの恐怖心を感じ取ってんのか、中々狡猾そうで。」


 ありゃぁドアの開け方が分からないとかじゃなく、開けた後の攻撃を警戒してるから開けないのか。

 んま、包丁でも突き出されたらたまったもんじゃないてか? しらんけど。


 または、敵の住処に入り込んで痛い目でもあった経験が細胞レベルに染み付いてるとか? (ある)いはそうゆう’’ルール,,か。 どれも無さそうで有り得そうな、でも推測の域を出ないな、どれも。



「にしても、ヤツら高い建物には入ろうとしねぇんだよなぁ? なんでだろ?」


 高所恐怖症? 陣地に入れない? んー、なにがなんだか、現状含めてサッパリだな…


 ...高所恐怖症説でも押しとくか。



 種類は目に見える範囲だと、ゴブリン、コボルト、オークの三種類


 各種類の色違いや明らかに体格大きい者、武器違いに奇妙な(もや)を纏うヤツ、バラエティが多いんだか、少ねぇんだか。


 ま、現状整理出来るほどの情報はねぇな。



 そんな事を内心呟きながら学校を目視出来る建物の屋上でフェンスに腰を掛ける。


「おじゃましますよー、っと。」


 足をぷらぷらとさせながら妹様の姿を探す、見える所に居てくれると安心出来るんだがな〜、ちなみに発見出来るかどうかは心配していない、うちの妹様は’’目立つ,,からね。



 んな事を思ってると──



 お、妹様発見!


 おー、部活などで残ってた生徒に呼び掛けて椅子や机で防壁作っとるやん、流妹様。 行動が速い。こんな異常事態への対処も完璧だな? 屋上に避難しようとしてる所を見ると、ヘリでの救援も視野に入れてるのか、…まぁ、そりゃそうか、そこら中に鳴り響く銃声を聴く限り、警察さんが銃を解禁しても尚、劣勢。んや? どうゆう原理か知らんが見たところ、銃弾が命中しても威嚇にしかなってないな。 ゴブリンですらよろけて終わり? どうなってんだ…マジで。


 んじゃあ尚更(なおさら)警察官にあの人数を避難誘導してもらう訳にはいかないな、犠牲が少なからず出る、どころの話じゃなくなっちまうもんな、割と高い確率で足手まとい抱えて全滅、が良くての見えるシナリオだもん。 最悪どの設定のモンスターかは知らんけど…楽に死ねたら幸福。そんな部類の話しだろうしな。


 それを考えたら立て篭もり、中から原始的な長物に刃物を巻き付けた即興の槍でイモリ戦法、そんで救援待つ、或いはその体勢を少しでも長く持続させる事が最善策か、うちの学校は’’小中高一貫学校,,だし、人数は全門交代制で埋めれる位には余裕あるしな、危なくなるのは甘く見て1週間、位か? んまぁすぐどうこうなるような事態はさそうだ。


 ____なら、もう少し道草を食っても大丈夫か。



 大分放置プレイをカマした謎に問い掛けてみよう



「そこの所、どう思う?」


 《……1.3% 現状 神宮寺 愛華 に及ぶ危機の確率です。 それを踏まえてこの道草には大きな利益を得られると愚考します。》


 ………普通に喋れるのは’’想定外,,





 ▼▲▼▲▼




「ンじゃ一応自己紹介させてもらうよ。」


 初めて喋ったにも関わらず俺の妹様の事を知ってるなら、知ってるだろうけど。

 プライバシーはどこ行った! 迷子だよ、プライバシーさん!


神宮寺(じんぐうじ) 白夜(しろや)、よろしくね謎の声さん?」


 《是。》


 ()???


「…ま、いいや。ねぇ、幾つか質問いい?」


 《それが私の存在する意味ですから。》


 ふーん? 質問に答えることが存在意味ねぇ? 疑うのも馬鹿らしく成程の即答だったな。


 《その前に一つ、…疑問を幾つか纏めて解決出来る方法が御座います。》


 あくまでも下手に、中性的で機械なような無機質な女性の声が俺の脳内に響く。


 それに対し、もうこの段階でワクワクしだした俺は警戒を投げ捨て耳を傾ける。 ……脳内に響いてるんだから傾ける必要もないがな。


 《ステータス(能力表記)、能力表記と唱えて下さい。》


 ふぅん? 色々聞きいたい事が増えそうだが、それを言葉にもしないのにごちゃごちゃ考えてても時間がもったいないか。


「ステータス、能力表記。___……?」


 何も出ない、揶揄(からか)われたか?

 なんて、人の脳内に語り掛けれる超常存在がこの状況でんな事する意味ねぇか、なら言葉の順番?


 ……んや、違うか。思うのと言葉に発する、同時にか。

 最初に響いたステータスと言った時の言葉は少し二重に聞こえたもんな



ステータス(能力表記)


 そう唱えた俺の目の前に、黒字を光る白で区切った文字列が空中にずらりと現れた。



【戦歴ログ】────


 神宮寺 白夜 は ゴブリン を 討伐した! 強位(レベル)経験値 を 10 取得した! 


 強位(レベル) が 1に なった!


 これまでの 人生経験 が 【スキル】 と なった!


 神宮寺 白夜 は 生命進化 の 理 を 取得した!

 ステータスシステム が 開放されました! それに伴い 称号システム が 開放されました! 


 称号 【人類で初めて’’外界からの侵犯者,,を討伐せし者】 を 取得しました!

 称号 【人類で初めて’’ステータスの(ことわり),,を受けし者】 を 取得しました!

 称号 【人類で初めて’’スキル,,を取得した者】 を 取得しました!

 称号 【人類で初の’’ユニーク,,所持者(ホルダー)】 を 取得しました!

 称号 【適合者】 を取得しました!


 ……


 神宮寺 白夜 は ゴブリン を 討伐した! 強位(レベル)経験値 を 11 取得した! 称号と【スキル】と【ユニークスキル】の効果により 取得経験値が 220 となった!


 強位(レベル) が 1→4 へと上昇(up)した!


 神宮寺 白夜 は ゴブリン を 討伐した! 強位(レベル)経験値 を 9 取得した! 称号と【スキル】と【ユニークスキル】の効果により 取得経験値が 720 となった!


 強位(レベル) が 4→11 へと上昇(up)した!


 神宮寺 白夜 は ゴブリン・ソルジャー を 討伐した! 強位(レベル)経験値 を 14 取得した! 称号と【スキル】と【ユニークスキル】の効果により 取得経験値が 3,080 となった!


 強位(レベル) が 11→42 へと上昇(up)した!


 神宮寺 白夜 は ゴブリン・ナー・メイジ を 討伐した! 強位(レベル)経験値 を 13 取得した! 称号と【スキル】と【ユニークスキル】の効果により 取得経験値が 10,920 となった!


 強位(レベル) が 42→151 へと上昇(up)した!


 神宮寺 白夜 は コボルト を 討伐した! 強位(レベル)経験値 を 9 取得した! 称号と【スキル】と【ユニークスキル】の効果により 取得経験値が 27,180 となった!


 強位(レベル) が 151→423 へと上昇(up)した!


 神宮寺 白夜 は コボルト を 討伐した! 強位(レベル)経験値 を 8 取得した! 称号と【スキル】と【ユニークスキル】の効果により 取得経験値が 67,680 となった!


 強位(レベル) が 423→1100 へと上昇(up)した!


 神宮寺 白夜 は コボルト を 討伐した! 強位(レベル)経験値 を 8 取得した! 称号と【スキル】と【ユニークスキル】の効果により 取得経験値が 176,000 となった!


 強位(レベル) が 1100→2860 へと上昇(up)した!


 神宮寺 白夜 は コボルト を 討伐した! 強位(レベル)経験値 を 10 取得した! 称号と【スキル】と【ユニークスキル】の効果により 取得経験値が 572,000 となった!


 強位(レベル) が 2860→8580 へと上昇(up)した!


 神宮寺 白夜 は リトル・オーク を 討伐した! 強位(レベル)経験値 を 20 取得した! 称号と【スキル】と【ユニークスキル】の効果により 取得経験値が 3,432,000 となった!


 強位(レベル) が 8580→42900 へと上昇(up)した!



 ___【戦歴ログ・終了】

 ▼▼▼▼▼


 名前:神宮寺(じんぐうじ) 白夜(しろや)

 年齢:15

 性別:男

 種族:人種

 強位(レベル):42900

 第一職業(ジョブ):無職──Lv.100

 ────

 HP:100/100→42,900,000/42,900,000

 MP:1000/1000→600,600,000/600,600,000

 気量:800/800→480,480,000/480,480,000

 ────

 腕力:70 →30,030,000

 頑強:30 →12,870,000

 器用:90 →38,610,000

 俊敏:80 →34,320,000

 知力:60 →20,592,000

 魔力:500→300,300,000

 気力:400→240,240,000

 運:55 →14,157,000

 ──【パッシブスキル一覧】

【居合いLv.1】【受け流しLv.1】【足技Lv.1】【移動技法Lv.1】【抜刀斬りLv.1】【刀技Lv.1】【打技Lv.1】【身体制御Lv.1】


 ──【アクティブスキル一覧】

【魔性の者Lv.1】【異質な才能Lv.1】【虚弱体質Lv.1-】【斬打突・耐性Lv.1】【火傷耐性Lv.1】【身体精神・苦痛耐性Lv.1】【飢餓耐性Lv.1】【消化器官(強)強化Lv.1】【エネルギー貯蓄体質Lv.1】【エネルギー効率強化Lv.1】【再生能力(強)強化Lv.1】【刀術Lv.1】【武術Lv.1】【身体制御能力向上Lv.1】【床上手の才Lv.1】【床上手Lv.1】【絶倫Lv.1】【体力回復のコツLv.1】【呼吸法Lv.1】【料理術Lv.1】【身体作りのコツLv.1】【看病Lv.1】【手当Lv.1】【高速思考Lv.1】


 ──【ユニークスキル】

【天魔の性】【暴食】【天災】【魔■候補】


 ──【称号一覧】

【人類で初めて’’外界からの侵犯者,,を討伐せし者】

【人類で初めて’’ステータスの(ことわり),,を受けし者】

【人類で初めて’’スキル,,を取得した者】

【人類で初の’’ユニーク,,所持者(ホルダー)

【適正者】


 ────

 SP(スキルポイント):100→8,580,100(Lv.1上昇時に初期ポイントと同じ数値取得出来る。)

 SP(ステータスポイント):100→8,580,100(Lv.1上昇時に初期ポイントと同じ数値取得出来る。)

 ────


 ▲▲▲▲▲



 ズラァァァ...とでも効果音の付きそうな文字列を眺め、ポツリと一言


「はぇ〜バカの考えた最強のステータス」


 いや、まぁこの数値が’’普通,,なんて可能性もあるけど、称号欄を見るに異世界出身だそうですし、この(もろ)に見覚えのあるステータスさん、俺の知ってるステータスさんじゃ基本レベル99や999で終わりですからね...ゲームと異世界の数値一緒にするなと言われましたらそれまでですしおすし。


 そもそもゴブリンやコボルト倒した位じゃ俺の常識じゃこんなレベルあがりませんからね!普通なんだな!異世界じゃ!勝ったなゼハハッ!(過信、軽率)


 途中から貰える経験値爆上がりしたのも無傷で連続キルボーナスとかだろ!()


 《”お前の弱点だ”とでもツッコミをご所望ですか。》


「異世界産の知識サポートさんじゃないのかよチクショウッ! 」


 《一応現地の知識は粗方インプットしましたので。》


 あら優秀! てか貴方様何処から生えましたの?? ワタクシめのステータスにこんな便利サポートのスキル見当たりませんでしたが!?


 《お褒め頂き恐悦至極、ナチュラルに脳内での会話を出来ることはスルーなのですね。 それとその質問には【称号】【適正者】だとお答え致します。》


 脳内会話ははぇー天ぷら天麩羅で済ませませますからね...

 てか予想外の所に答えは有ったな。


 あー、て事はアレか、他の称号にも隠し効果があるって事か、最近はゲームに夢中で小説系は読んでなかったけど、チラッとそんな種類の小説もみたな。


 ふーん、てこはアレか。


 雑っと強位(レベル)×初期値×称号(多分10倍)×【異質な才能(多分コレで2倍)】した馬鹿が居るってことだな?


 《半分、正解でございます》


 ありゃ、結構自信あったのに。


 《そんな馬鹿みたいな計算方法になる成長性を持っているのは貴方様だけで御座います。》


 急にお口悪うなりまはいましたけど、実はレベルアップ報告遮ったの怒ってらっしゃいます???




 ▲▼☆△▽





 人の温もりは好きだ。


  肌と肌を重ねる瞬間、手のひら、冷たくともそれが心地良い肌。


 快楽も好きだ、何も考えなくていい。


 ただ与えるそれに変わる顔が、反応が、とにかく好きだ。


 人間はそれなりに苦手だ、思いも、感情も、喋るのも、そんなに好きじゃない…


 普通もあまり分からない、…理解は出来る、でもどうしてもそれを前提に動くことが…出来ない。


 食事は好きだ。


 口に運び、咀嚼し、飲み込む、命を喰らう行為、幼い頃からこれは必要な事だった、義務、それは嫌いな筈なのにこの義務だけは好きだ。


 家族は苦手だ。




 何処まで愛しても、大丈夫なのか…わからない。




                今も尚幼い化け物

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