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変わらない変な朝と昼と崩壊の足音を響かせる訪れる夕暮れ

 


 拝啓、きっと地獄にいるだろう産みのクソ母親殿と種付けた方のクソ親父殿に私め不出来な息子こと白夜が告げさせて貰います。


 ____世界、多分滅びました。



 俺は視界に映る赤と緑が混ざったような皮膚をした醜悪な見た目をした怪物を光景に、俺は少しの現実逃避気味にそんな事を思うのであった。





 ▲▼▲▼▲



 朝、それは小鳥の囀りが____わずわらしく感じる頃、いつ見ても少しは休んではどうですかねぇ……と言いたくなるほど散々と輝く太陽が地を照らす時間。


 「fuckYou(ふぁっくゆー)…!」


 太陽に中指を立てる四徹目俺、……基本自業自得だな。



 「ふぁっ……! っと欠伸すると余計眠くなりますからな〜、やめときましょやめときやしょーっと。」



 欠伸を途中でなんとか噛み殺し、ゲーマーには欠かせない通話アプリでゲーム仲間たちに『そろそろ乙るよんまた夜に合流するでござるー』とチャットを入れ、朝食を作る為に階段を下りる。


 家のお父さんやお母さんは仕事でお忙しい為、基本的に家事は住まわせて貰ってる俺がやる事にしてる、これも親孝行親孝行、なんてね。


 冷蔵庫を開け昨日学校帰りに寄ったスーパーで買った特売の卵とベーコンを手に取り───ん…?ぁ。



 「よっとっと玄関警備隊白夜さんが来ましたよっと、ヨシッ、お母様お父様共に帰宅して無し!」


 確認しといてよかった〜危うくラピュタ見た影響でトーストにベーコンと目玉き乗せたヤツと簡単なサラダで済ませる所やったよ。

 あの人たち、基本一日一回は帰宅してくれるけど直ぐに会社だかどっかに行っちゃうもんな〜、昨日帰って来てないって事はとりま午前中には家に来るだろ、サンドイッチでも作ってテーブルに置いとこっと。


 皿に乗ってる飯は食わないけどおにぎりとか持ち運べるもんなら適当に持ってくしな、あの人たち。


 ささっと何種類か作ってYouTubeで見た紙で包むヤツをやって……


 「ほい、完成っとね。」



 さーて、朝食も出来たことやし、妹様を起こしに行きますかね〜時間も7時になる事だしね。


 階段を上り、俺の部屋の横にある妹様のドアを軽くノックをする。


 コンコン、雪だるま作ろう〜なんてね、やらんけど。


 昔やったら”あっちいって!”って言われて結構ショック受けたし、ね……ブラコンハートには妹のあっちいってはなかなか重い一撃だったな。


 んて、あの寝坊助さん起きて来ないな? ……入るか? 入るか……はぁ……


 「……オジャマシマース。」



 出来るだけ息をしないように、部屋に染み付いた匂いを嗅がないように(・・・・・・・)、俺は妹様の部屋に足を踏み入れ、抜き足差し足忍び足で歩く。


 ふっ……(おと)()し、(ある)くなんてな、慣れたもんさ。(変質者の五七五字余り……!)


 さーて、俺よ(けッ)ッッして目を開けるなよっ、今こそ無駄に鋭い視覚嗅覚を除いた五感を駆使し、妹様の状態を確認する……!!


 確・認・無・下・半・身・即・着ッッ!!


 「〜〜ッッ!!」


 一体全体ナニしてたな、なんて詮索はせぬが……お年頃ですしね…にしても、毎朝コレは心の臓に悪い……!


 おかげさまで寝てる人のパンツやらズボンやらを対象者を起こさずに着衣させる技術が身に付いてしまったぞ、



 ふぅと取り敢えず胸を撫で下ろし俺は妹様を数回揺らし────「そろそろ8時だぞ?」


 そう嘘の時間を教える、____結果。


 バッッと飛び起きる妹様、俺の最愛なる妹、


 ────神宮寺(じんぐうじ) 愛華(あいか)


 のお目覚めとなる。


 目を閉じながら俺はニッコリと微笑み、言う。



 「───おはよう、朝の7時10分のお知らせをします」


 「━━━━心の臓に悪い冗談はやめぬかお兄様。」




 ▽▽▽▼▼




 ____そんな、変わらぬ朝だったはず、なんだけどなぁ……


 あーら昼挟んで夕暮れ時になんて場面チェンジ?? と言いたくなる世紀末真っ青どころか真っ赤っ赤のモンスターパレード状態、ふっ……悪い冗談ですわ。



 視界に映る飛び掛ってきた野生のモンスター(多分ゴブリンとか言うやつ)の攻撃を避ける────



『グ、ギャギャ!?』


 な、なんだと!? かな? ふっ、使い道のない言語を何となく理解してしまったさすが俺っ今日もカワイイ。



 「なんて、一人で芸してても虚しいだけや〜なっと。」


 振り向きざまに明らかに錆びてる剣を振るって来るが、この距離なら──


 足でゴブリン(仮名)の振りかぶってる剣の柄を抑える。


 ───余裕で初動を殺せるんよな、しかもトロイし。



『ギャギッ!!?』


 「よっと。」


 振りかぶる剣を抑えてた足でゴブリンの持つ剣を弾き、クルクルと回ってこちらに来る剣を掴み取る。



 「んじゃ、貰うね。」


 次にゴブリンが声を発する前に俺は剣を振り抜き、その命脈を断つ

 ゴブリンの胴と首を亡き別れさせ、手に入れた鉄の剣を数回振るい微かに着いた血を振り落とす。





 《人類で初めての’’外界からの侵犯者,,を討伐を確認致しました。》


 ____《適正者の発見、これより生命進化システムの理を導入します。》



 あーね、そうゆう意味ね? ゴブリンは……俺が殺した。(情けない戦果を報告する天与の暴君)



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