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ショッピングモールの住宅街

私は駅から直結のショッピングモールに来ていた

そこには専門店も沢山入っていた


地下や1階には専門店を経営する人たちの生活の場であった

2階以上から見られるのは整備された庭園だけで

お仕事をしているからかほとんど人の姿は見られない

たまに庭園を通る私服の人を見られるかどうかというところだった

2階には駅の改札が入っており、そこを抜けると新幹線は少し歩けばすぐ

地下鉄は斜め左の方にある階段を降りていくようだ

スーパーは2階、専門店街は2~6階だったか



通常ショッピングモールを入るとフロアが広がっているが

反対側に歩くとそこが2階であることが分かる面白い造りをしている


敷地面積は広いのだと分かった

地下駐車場もあるのだろうがそこまでは私は知らない

駅前とショッピングモール入り口には広い駐車場があった



私は歩いてきたのだっただろうか

電車ではないことは覚えていた



彼氏のご両親がそこで専門店を経営していた


スーパーで野菜を買ったあと

彼氏に誘われ住宅街(地下と1階)に連れて行ってもらった


ショッピングモールの入り口から入ったあと隠れているように細目に作られた通路を歩いて薄暗い階段を下りるとマンションのドアが並んでいた


ここは普通に買い物をしているとほとんど気付かないだろう


もし気付いても途中でお店とは違うと戻ったり

迷って入ってしまったが怖くなって戻るのがほとんどだ


私はそこでお手洗いを借りた


ショッピングモールのお手洗いはみんな使っているから住宅街のお手洗いを使うといい


と言われてショッピングモールからの行き方と裏道を聞いた



彼氏の家にお邪魔した


お母さまはご飯を作っていた

作る合間に私と話をしてくれた


キッチンは広くコンロは3つあって

大きなフライパンに沢山の鮭の切り身が並べられていた

これは鮭のムニエルだろう


この大きな鍋はスープだろうか

色としてはコンソメスープのような色をしている


ご飯は炊飯器で

あと一つのコンロでは何を作っていたのか忘れてしまった

炒め物だったか、きっと野菜は使っていると思われた



お母さまはだし巻きを作るのが苦手だそうだ


こんなに手際よく料理をされているのになんて私は思った



これから親戚が集まるそうだそのために


その前に私はここを離れないと

説明が面倒だと思ったのだろう



私は少しお話をしてから

お邪魔しました


とお母さまに伝えるとそこを離れた



彼氏は親戚に合うために住宅街に残る



私はどうやって専門店街に戻ってきたかよく覚えていない



少し歩いて見て回ると



お手洗いに行きたくなった



そのとき○○商店という看板を見つけた


ここは彼氏のご両親のやっている専門店だ

たまたまではあるが見つけたためお借りすることにした



このお手洗いはお金が掛かります



入ると最初にそう書いていた


でも、いくら掛かるかまでは書いていない


掛かったとして高くても500円くらいだろう


そんなことを考えていた



女性用は個室が3つあった

入って用を足し始めたときふとタイマーがスタートした


秒数に合わせて金額が増えていく

怖いと思いながらも催しているものは仕方がない


私は40秒くらいだっただろうか


気持ち的にはもう少しだけしたかったのだが


金額は12500円くらいまで上がっており


画面にもう止めてくださいというような抑制させる言葉が書かれていた



諦めて服を着て流すと、カードと時間と金額がかかれたレシートが一枚出てきた


手を洗うと精算機と書かれた機械を発見した

そこにカードを差し込んで利用分の清算をしている人がいた


使ったものは仕方ないかと皆払っていくが

私は詐欺じゃないかと思いながらも一度機械にカードを差し込んでみた


金額が画面に表示されている



左側に現金を入れるところ

その下にクレジットカードを入れるところがある


現金は5000円くらいしかないはずだ


クレジットカードは持ってはいるがこんな怖い機械に使いたくない



私はそう思い

見つけた取消ボタンをダメ元で押した



カードが戻ってきた


もし何かを言われたらクレジットカードを持っていなくて、現金を引き出してくるために一度止めたとでも言えばいい


このカードだけでは誰が使ったか分からないのだから


クレジットカードを使うと身元が分かってしまう

そんな怖さもあった



窓の下をみると湖の上にコンクリートで固められた通路が作られているような住宅街の庭があり、一人の男性がコンクリートで作られたアーチのなかを潜っていくのが見えた


住宅街で借りればお金は掛からない

だが、彼氏が教えてくれた行き方を私はもう覚えていなかった



私はそこから離れた



払うつもりは毛頭ない


別のお店でも借りてみようと少し歩く


通りかかった駅のお手洗いを少し離れているところに見つけたが

駅は入り口を入ってからでないと使えないようだ

駅の利用者向けである






営業終了後

私は彼氏と一緒にいた


彼氏は精算機から売り上げのレシートを出していた



今日の利用は53人で

そのうちの取消は8人

総売り上げは37万


取消8人か。

気付く人は気付くよね。

ま、そんなもんか。


そんなことを彼氏が言うのが聞こえてくる




私のお財布にはまだ使用した後のカードとレシートが入っている


その内の1人が私 なんてことは口が裂けても言えなかった



でも、彼氏の言い方は払っていないのが悪いというような言い方とは少し違った気がした






私はそこで寝返りをうって目が覚めた

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