第47話 ビーマイベイベィ
六人(人間二人、獣人三人、世界的監督一人)を乗せながら馬車は道を行く。
「いやー、それにしても。」
ガタンガタン!
「揺れますねぇ。」
ガタンガタンガタン!
「揺れてるなぁ。」
ガタンガタンガタンガタン!
「五月蝿いくらいに鳴り響いてるぞ、馬車が。」
六人を乗せた馬車の中はもうガクンガクンのガタガタであった。
ミシェルはシュージンに質問する。
「おい、シュージン。大丈夫なんだろうな。凄い揺れているが、馬車がいきなり壊れたりしないだろうな?」
「平気平気。松島弟が作ったものだし。馬は帝国の軍馬だったやつを召喚獣マツゴロウさんで訓練したし、ただ道が悪いだけだろう。」
「さらっと新たな召喚獣を言ったよ、コイツ。」
「ああ、あの動物好きのお爺ちゃんも召喚獣だったんですね。」
トセが思い出したかのように言う。
「そうだ、マツゴロウさんは動物と心を通わせる能力を持つ召喚獣。ただし、成功率が八割。」
「残りの二割を引かないように祈ろう。トセとアバルも祈ってくれ。」
ミシェルの言葉を聞き、三人はそれぞれ胸の前で手を合わせた。
その様子を見てたシュージンは何かを考えた後、口を開く。
「それは・・・」
シュージンが言葉を続けようとしたその時、ガタンッ!馬車が揺れた。今日一番の揺れだ。
「バハマッ!」
シュージンは思い切り舌を噛んだ。
「シュージン先生!大丈夫ですか!?」
「センセ!」
「シュージン!無事か!?」
三人が声をかける。
「はひほうははへはい。」
「悲報母いない?」
「火の秘宝はハバナイスデイ?」
「トセ、アバル、無理矢理解読しようとするな、それにアバル、ハバナイスデイは無理があるだろう。多分、大丈夫なわけない。と言ったんだろう。」
「ひへふへいはい。」
「ケバブ食いたい?」
「イッツビーマイベイベィ?」
「多分、ミシェル正解。って言ったんだろう。そしてアバル、ビーマイベイベィは無理があるだろう。」
やたらと横文字を、ねじ込んでくるアバル。無理を承知でボケる並々ならぬ芸人魂を感じられる。
そして、ミシェルは気づく。
こんなやりとりを四人がしている間、世界のMATSUZAWA監督は黙々と絵を描いていたことを。
「この召喚獣、主人に対して冷たっ!?」
続く




