表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/77

第39話 問題が山積みですね

「解決策を考えてあげましょうよ!」

セミウルゴスに焼きそばの恩があるトセが提案シュージンとミシェルに提案するが、ミシェルが反論する。

「解決策と言っても、セミウルゴスに問題がありすぎだろ。」

「う、たしかに、記憶喪失に幻獣王の使命、離ればなれになった仲間に、海の家の経営。問題が山積みですね。」

「海の家は畳んでいい。それに一番の問題は蝉が人語を喋って二足歩行していること。」

どうしたものか、と悩んでいると、腕組みをして考えていたシュージンが口を開く。

「恐らくだが、幻獣王の使命については心当たりがある。」

「本当ですかミン!」

「流石先生!」

「ああ、今の時代に王が求めるものは大体決まっている。」

ふふふ、と不敵な笑みを浮かべるシュージン。その鼻につく態度のせいでミシェルは声を大きくする。

「シュージン!勿体振らず早く言え!」

「ミシェルとトセには言ったと思うが、今、国や軍が求めるものは強力な召喚獣だ。」

「あ!そう言えば言ってましたね!」

「ああ、強力な召喚獣と優れた召喚術師はどの国も戦力として欲しがっているからな。幻獣王も多分そうなんじゃないか?」

シュージンは推理を続ける。

「さっき俺がセルフメディケーション松下清太郎を戻した時の反応も召喚獣についてまるで知らない風でなかった。」

「そういえば!召喚獣を始めて見た反応じゃなかったですよね。」

「私も始めて召喚獣を見た時は取り乱したな。」

シュージンの推理に納得する二人、セミウルゴスの方を向き、声を揃えて蝉に問う。

「「どうなんだ(ですか)!」」

「ボクの使命・・・召喚獣・・・。」

セミウルゴスは目を閉じて思い出そうとする。が、

「ダメミン、思い出せないミン。」

はぁぁ、と項垂れるミシェルとトセ。

「でも、確かに召喚獣に対して重要な何かがあったはずだミン。そして、召喚獣はどこかで見たことがあるはずだミン・・・でもそれがいつ、どこの事だか思い出せないミン。」

結局、肝心な事は思い出せず終いなセミウルゴス。トセは悲しく優しい声で慰める。

「そうですか・・・いつか思い出せるといいですね・・・」

トセに頭を撫でられセミウルゴスはミンミン泣いた。


ーーー

セミウルゴスも泣き止むと外は完全に夜になってしまった。

「もうすっかり夜だな。」

「メディ松も回収出来たし帰るぞ。」

「はい。セミウルゴスさん、焼きそばありがとうございました。」

「こちらこそ、ボクのために色々考えてくれてありがとうミン。」

「じゃあな、仲間が見つかるといいな。」

トセとミシェルがセミウルゴスに別れの声をかける。

すると、セミウルゴスはシュージンに近づき声を掛ける。

「シュージンさん。ボクの使命について考えてくれてありがとうミン。」

「いや、こちらこそ感謝する、何はともあれ俺の召喚獣を匿ってくれて助かったよ。」

手を差し出すシュージン。

(虫嫌いのシュージンが蝉に握手を求めてる!?)

ガシッと、蝉と人間の力強い握手がされる。

(したぁぁ!)

「うーん。」

目眩を起こし膝をつくシュージン。

「ダメだったあ!?」

「いや、でも初めて会った時は泡を吹いて倒れていましたよ。」

「ああ、確かに。」

ミシェルはデカイ蝉を見て卒倒したシュージンを思い出し目の前の光景と比べる。

「では、シュージンの虫嫌いも少しは改善されたのか。」

とミシェルがシュージンの成長を思っていると、どこからか来た小さな蛾がシュージンの方にひらひらと飛んでくる。

「キャッ!蛾ぁ〜。助けてミシェルぅ!助けて、インセクトハンター外伝すごいよミシェルさん!」

「前言撤回。女々しさの権化。」


ーーー

ミシェルが蛾を退治して、冷静になったシュージン達は山小屋を出る。

具合が悪く外で待機していたアバルとともに一行は集落に戻ろうとする。

「バイバイミーン!」

セミウルゴスは四人が見えなくなるまで手を振っていた。


続く





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ