小宇宙の星、酒場に伝言を
即興で書いたもの。エッセイかな、これ。
なろうは小宇宙、創造神はいるけど空の彼方。
ここには60万を越える星がある。130万以上の冒険者がここにいる。
それぞれの星にそれぞれの冒険、冒険者たちはいきたい星へ冒険を楽しむ。
星で冒険を提供しているのはギルドマスター、マスターが描く冒険に人々は集まる。
冒険者が冒険に思いを馳せたとき、みんながいくのはギルドの酒場。そこでなら、心の声がマスターに届くから。
マスターを賛美する冒険者たち、罵倒する冒険者たち。だけど多くの冒険者はなにも言わない、冒険を楽しんだら転移するだけ。
ああ、冒険って、素晴らしいよね。
だけどね。
人が来ない星はある。いつかは冒険者が来るかもしれない、黙々とマスターは冒険を描き続ける。
たまに見られる足跡と在籍だけが心を支え、酒場に冒険者が賑わうことを夢見て。
だれもいない星がある。静寂はエターナル、そこに過去の冒険はあるけれど、未来へ続くことはない。酒場に書かれた伝言は、ここにいたマスターに届くのだろうか。
冒険が終わっても、いつまでも賑わう酒場がある。そこは今でも冒険者が途切れることはない。すぐ近くに誰もいない星があっても、いくかどうかは冒険者次第。冒険を押し付けることは、だれにもできないから。
光を失った星がたくさん、かつては輝いていたとしても。
煌めく新たな星がいっぱい、これから輝こうとしている。
酒場は寂れ、酒場は盛る。
冒険者たちよ、気まぐれでいいから、立ち寄った時に伝言を一言でいい。冒険した思いをそこに書き残しておくれ。
マスターたちよ、気を落とさないでくれ。あなたに届くかもしれない赤い伝言のため、冒険の続きを描いておくれ。
冒険は始まり、冒険が終わる。
ここは小宇宙、今日もここでしかない星がある。
「面白い」「まあまあかな」って書かれた感想でも、作品を読んでくれたっ!と思うのよね。作者って、チョロインばかり?