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詩集「くらしいの歌」

晴れの空はいつも優しい

作者: くらきしい

三階から見上げた空は案外広かった


抱えすぎた秘密を包み込む

僕一人くらい消してしまえそうな


優しい青


何も言えない僕は

いつしか何も言わない僕になる

嘘は嫌いだけれど

誰かを傷つけたくもないから


どこにでも居場所はあった

たぶん 求めさえすれば

勇気が無かったなんて言い訳で

僕が望んだ孤独


「かわいそう」や「えらいね」

そんな言葉が苦しくて


ただ 空には

正直な言葉を打ち明けられた

何も言えないのも

何も言わないのも

一方的で伝わらないのが良かった


優しい青だ


死ぬときは晴れた空の下で


そんな難しい願いを

顔色変えずに飲み込んだ


爽やかな風が心地よく

遠くに白い月が見えた


やはり、空は優しかった





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