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第一話 運命の子その名はアルス5 -興味本位-

独特の表現と文章構成になっています

王と別れたアルスは黒服に身を包み城下町にいた。腰には剣を携えている。

「先手必勝だ、今日この夜に奴らを倒す。じぶんがしたことにしっかりおとしまえはつける。」

「折れない信念、ぶれない覚悟」そのことばと思いを糧にアルスが踏み出したそのとき

「おまちなさいアルス!」

振り向くとそこにはトールギスがいた。どうやら彼にはアルスがこうすることがわかっていたようだ

「こんなことだろうとおもいましたよ」

「連れ戻しに来たのか・・・とめないでくれトールギス」

「止めませんよ、どうせ聞かないでしょう?」

トールギスは半場呆れながら言う

「だったらなんで・・・」

アルスがそう言った時、トールギスは今の自分と同じ黒服に着替えだした

「お供します。さすがにひとりじゃ無理がある」

その雄姿にアルスは少し照れ

「・・・ありがとう、毎度世話になる」


二人は夜の闇を駆け抜ける




ピルッコ・ジャスティスは家元の用事からの帰り道だった。すっかり夜だ。町に人はおらずフクロウが鳴いている。するとお付きと共に馬に乗っていたピルッコは夜の闇に隠れ怪しくうごめく影をみつけた。

「あれは・・・」

ピルッコにはその影に見覚えがあった




アルスとトールギスは物陰に隠れ作戦を考えていた。しかし強行突破以外に今のところ妙案はない

すると

「やあ」

ふいに後ろから声をかけられた二人は敵かと思い素早く振り向いた

しかしそこには昨日あった眼鏡の少年がいた

「やっぱり君たちか、ぼくの堪はあたったね」

「ピルッコ・・・どうしてここに」

ピルッコはアルスたちを見つけ屋敷に帰ったあとこっそり抜け出してきたようだ。今頃ピルッコの屋敷では大騒ぎだろう。

「来ちゃいけないよ危険なんだ、早く家にかえるんだ」

「ビゼルガントを倒しに行くんでしょう?」

図星だった

しかしトールギスはピルッコが自分たちと同じ黒服に身をまとっていることに気付いた

「その服・・・」

ふとつぶやいてしまった

しかしピルッコは笑いながら

「おもしろそうだとおもってね。僕も参加するよ」

二人はその言葉に驚いたそして必死で乗り気なピルッコを説得する

「だめだよ、君貴族だろう?そんな真似させられないよ」

「そうですよ、すごく危険なんです。ここはお引き取り下さい」

「君たちも貴族じゃないか、立場は同じだよ。それにきけんなことも重々承知さ」

二人はお互いの顔を見合わせる そんな二人にピルッコは言う

「でも僕は戦いには参加しないよ、知恵を授けサポートをするだけさ」

ふたりはなくなくピルッコの参加を了承した




リード・バーンは放浪詩人である。

詩を民衆相手に読み聞かせお金をもらって日々を生活している。

しかし、それだけでは収入が足りないため、自筆の物語を作って売り出したり、王宮や町の噂などの隠れた問題を調べ報告したり記事にして売り出したりと今で言う記者のような仕事をしている。性格は人に媚びを売ったりごまをすったりするところなどから察しはつくだろう。そして彼はアルスと同じ15歳である。


彼は今日この夜、町中で噂になっていたごろつきの集団が貴族の館を襲うという情報を聞きつけ噂の町に来ていた。


--路地

「あぁやっぱり全然いやしなねえ、みんなちんぴらがこわいんだな。」

彼は静まり返った町を見渡した

「にしても暗い暗い。暗いったらありゃしない、嵐の前の静けさってやつか?」

しかし次の瞬間彼の目に留まったのは夜の闇ではなく剣を持ち夜の闇と同じ黒服に身を包んだ三人組であった。

町を駆け抜ける三人組をみてリード・バーンは思った

「におうぞ~。これは事件のにおいだ」




ビゼルガントは自分たちのアジトで自分の部下たちと酒を酌み交わしていた。自分たちをさんざん差別し煙たがっていた貴族たちに報復するこの機会にビゼルガント一行は舞い上がっていた。テーブルには豪勢な料理が並べられ皆酒の酔いに身を任せているようだ。

「さー飲め飲め、今日は俺のおごりだしっかり腹ごしらえしてくれや」

「あぁありがとう兄貴!」

「あんたに一生ついてくぜ!」

「ウィ~もう飲めねえぜ、明日は大一番の勝負だってのによぉ」

「おいおい二日酔いなんてゆるさねえぜ、ちゃぁんとかんがえて飲めよ!」

ビゼルガントが冗談交じりに部下に言う。

「あ~、明日は二日酔いとも戦うことになりそうだぁなぁww」

「そうだ、そうにちげぇねえwww」



\\「「「「ワハハハハハハハハハハハ!!!」」」」//


皆がそのことに共感し一斉に笑う

しかしその笑いは窓の外を見たひとりの部下によってすぐに消えさる

「おい、なんだあれ」

窓を見ながらそう言う部下にビゼルガントを含め他の者も一斉に窓の外を見る

「あっ、あれは王宮の旗だ!」

「なにィ~!!!」

窓の外には灯るたいまつ。そして王宮の旗がいたるところに見える

すると窓の外から声がきこえてきた


「お前たちはすでに我々に包囲されている!速やかに出できて投降するべし!」


その言葉に一同激しく動揺する

「兄貴、囲まれたぜどうするんだ!」

「やばいよこの状況」

怯える皆にビゼルガントは一喝する

「てめぇらしのごのいうんじゃねぇ!!たとえ囲まれてても俺たちの力でどうにでもなる、とっとと武装しろ!!!」

その言葉に皆が武装を始める


これはピルッコ・ジャスティスが考えたビゼルガント一行を混乱させるための作戦である。

灯りとたいまつを無数に立て、さらに概要を説明し投降を促すことで、あたかも大勢の敵に囲まれたかのように錯覚させる。

皆が中で動揺している間にトールギスがそっとアジトに近づき、隙間から催眠ガスを入れ敵を眠らるという戦力差10対1という圧倒的不利をひっくり返すピルッコ必勝の作戦である。


ビゼルガントたちは武装を完了し、ずっと警戒態勢で窓の外に気を取られているている


その後ろから煙は放たれた



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