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異世界艦隊 ―軍艦好きな奴が異世界でゼロから艦隊を作ったら―  作者: 紫 和春
本編

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102海里目 さらなる軍拡

 無事にテラル島に戻ってきた連合艦隊空母機動部隊。

 俺は直後に事務仕事に励む。

 それは、今回の偵察行動で得られた情報を防衛連盟軍総合参謀本部に提供するためだ。

 とりあえず、データの写真を現像して、それを参謀本部のほうに送る手段を取ることにした。

 俺はおもむろに武器庫に向かった。

 それは写真をデータとして取り込むためのパソコンと、印刷するための家庭用プリンタを構築するためだ。

 パソコンに関してはいろいろあったが、この世界に来る前に使っていたパソコンを構築すればいいか。

 家庭用プリンタも有名企業のところを使えば問題はないだろう。

 あとは電源か。

 これもカセットボンベで稼働するタイプの発電機を構築すれば問題ないかな。

 その他必要そうなものを構築した。

 そんな感じで構築した新品のパソコンとプリンタ、発電機などを持って執務室に向かう。

 執務室の横に発電機を置き、机の上にパソコンとプリンタを設置する。

 おぉ、これだけでなんだか現代的な執務ができそうだ。

 早速データをパソコンに取り込む。

 そして取り込んだデータをプリンタのほうに流し、印刷する。

 必要そうなものをすべて印刷し、それを総合参謀本部のほうに送った。

 さて、次の作業に移るとしよう。

 それは連合艦隊の戦力拡大である。

 先の偵察行動でも分かった通り、クレイル連邦にはいまだ多数の艦艇が残っているのが現状だ。

 それに、モンタナ級のこともある。

 そのため、それらを撃破するために戦力を拡大する必要があるのだ。

 まずは戦力のバランスを考え直そうと思う。

 これまで作ってきた艦船は、戦艦が1、重巡洋艦が2、軽巡洋艦が4、駆逐艦が31、空母が1だ。

 どう見ても駆逐艦の比率が大きい。

 そのため、戦艦と巡洋艦の比率を大きめに取ろうと考えている。

 そこで、巡洋艦を合わせて5隻程度、戦艦を数隻作ろうと思う。


「そんなに作って大丈夫か?」

「何がです?」


 そんなことを考えている横で、トーラス補佐官が突っかかってくる。


「司令長官のことだから、また新しい船を作って戦力拡充を狙おうとしているんだろう?」

「いやー、ばれちゃいました?」

「顔にそう書いてある。あと机に広げている紙束だな」

「別に戦力を強くする分には問題はないでしょう?」

「人員の問題はどうするか考えているのか?」

「問題ありません。以前言った通り、先の海戦で、レイグル王国、ランスエル公国、ヤーピン皇国に救助者や戦傷者が居ましたからね」

「まだその考えを引っ張っていたのか?」


 トーラス補佐官は頭を抱えてしまう。


「ですが、艦艇が沈んだ以上余計な人員を持て余すこともしたくはないでしょう?」

「確かにそうだが…」

「大丈夫です、なんとかなりますって」

「その自信は一体どこからくるのだか…」


 早速俺はさっき挙げた3ヶ国に対して、書簡を送る。

 その内容は、余った兵員を連合艦隊に預けてもらえないかというものだ。期間はこの戦争が終結するまで。その間、兵員の扱いは連合艦隊の隊員に準ずるというものである。

 その他細かい条件は今後の展望ということにした。

 さぁ、次は艦船の建造だ。

 書簡が返ってきてからにしようとも考えたが、とりあえず建造をするだけしておこうと考えた。

 早速建造に入る。

 まずは巡洋艦を作ろう。

 最初に作るのは、球磨型の続きだ。

 現在球磨型は2番艦の「多摩」まで建造している。

 そのため、残りの「北上」「大井」「木曾」を作るのだ。

 まぁ、これらの建造も、コピペでいけるんだけどな。

 1日1隻ペースで建造し、球磨型軽巡洋艦は完成した。

 次に作るのは、青葉型重巡洋艦だ。

 これは「龍驤」の船体を作った時に、同じような構造をしているため、比較的簡単にできる。

 問題となるのは船体内部と上部構造物が違うくらいか。

 これは休憩をはさみつつ、およそ1週間程度で完成した。

 船体や主砲は改装時のものを採用している。

 主砲は新規に製造したものを搭載した。

 こうして1番艦である「青葉」が完成となる。

 そしてこれをコピペしたものを「衣笠」とした。

 これで巡洋艦は合計5隻建造したことになる。

 さぁ、次は戦艦の建造だ。

 まずは長門型戦艦2番艦である「陸奥」を建造する。

 正直いってこれもコピペだ。

 さっきからコピペばっかりだな。

 しかし、さすがは戦艦。

 その膨大な質量に見合う、莫大な魔力が必要になる。

 こうして丸一日をかけて「陸奥」を建造した。

 そしてついに、この艦を建造する。


「ついに来たか、大和型」


 そう、旧日本海軍最大にして最後の戦艦、「大和」を建造する。

 テラル島にある船台は、この船体に合わせて作っているのだ。

 早速建造を始める。

 ここは基本に戻って、慎重に行おう。

 まずは竜骨(キール)を設置する。

 今回「大和」の竜骨(キール)は二重になっているため、注意が必要だ。

 そしてそれに合わせて、肋材を張り巡らせていく。

 こうして船体を作っていく。

 しかし長門型を越える船体を作っていると、なんだが感覚が麻痺してくる。

 こんな巨大な(くろがね)の城を作っていることに、一つの喜びすら感じてくるのだ。

 こうして船体の建造に、約1週間もの時間を要した。

 この後はテラル島にいる面々で、簡単な進水式を行う。

 そのあとは、上部構造物の建造だ。

 特に主砲の建造は注意を払う。

 まずは主砲の開発をするため、主砲の射撃試験場に46cm砲を建造した。

 そして射線上に艦艇がいないことを確認して射撃試験を行う。

 射撃するたびに、体の中から響くような圧力がのしかかる。

 こうして、主砲の射撃試験は終了した。

 結果から言えば、成功である。

 これを主砲として、「大和」に搭載する。

 こうして「大和」の上部構造物の建造も集中して1週間程で完成した。

 そして、ここに「大和」が竣工する。


「ついに…、完成した…」


 この異世界で、「大和」が完成したのだ。これは誇ってもいいものである。

 あとは細かい艤装を施して、最終的な完成だ。

 そして、これもコピペして「武蔵」を建造する。

 こうして、戦艦は「陸奥」「大和」「武蔵」を建造して終了である。

 最終的に戦艦は3隻、巡洋艦は5隻増えたことになる。

 まぁ、これだけあれば戦力の偏りはおさまっただろう。

 そのタイミングで、3ヶ国から最終的な返事がくる。

 3ヶ国とも、兵士の一部を連合艦隊に預けることに賛成だった。

 その数は、新たに建造した艦の人員を賄えるほどの数である。

 早速連合艦隊に来てもらうように要請した。

 さて、そのタイミングで次期作戦案のほうが決定したようだ。

 すぐに俺は総合参謀本部に向かう。


「さて、来てもらってすぐで悪いが、次の作戦概要について説明する」


 地図を広げた会議室で、グライディン少将が話す。


「まず前段作戦として、東方戦闘海域の安全を確保する。これは先の海戦で達成したと見ているため、これは作戦として省略する。よって最初の目標は、敵最大の軍港を強襲、これを撃破することになる」


 グライディン少将は地図上の駒を動かす。


「次に、この軍港を拠点として陸上に上陸、前進を開始する。その際に、カケルの言った作戦…切り札というべきものかな。それが前線を押し上げる」


 また駒を動かす。


「そして首都に到着すると同時にこれを包囲。降伏するまでの籠城戦だ」


 大体の作戦はこのようだ。


「今回の作戦名は『丘陵の嵐』作戦である。何か質問はあるかね?」

「前線の押し上げは、連合艦隊が主導で大丈夫ですか」

「うむ、それで構わない。しかし前線を走る連合陸軍部隊がついてこれるような速度で頼む」

「分かりました」

「作戦の開始は1ヶ月後、それまで十分に戦力として戦えるように準備しておいてくれ」

「了解」


 こうして「丘陵の嵐」作戦は実行に移されようとしていた。

本作を読んでいただきありがとうございます。もしよろしければ下にある評価ポイントを入れてくれると助かります。

また、感想やレビューを書いてもらえると作者の励みになります。

次回も読んでいってください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] いよいよ大戦になってきましたね 早く次が読みたいです。
[一言] 興味深い作品ですね またゆっくり読ませて頂きます!
2020/09/08 12:47 退会済み
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