〜ブサイクと体育1〜
キーンーコーンカーンーコーン
「はぁ、やっと3時間目がおわった…」
「次は体育だぞ!全員着替えて校庭に集合〜」
ん、体育!?嘘だろ……。僕(雫)に冷や汗が焦る。そうだ、あの手がある。
「なんか体調悪いな〜。体育は見学でもすっkぎゃゃゃぁぁぁぁ!!!??」
「何すんだよ竜司!」
「何って体調悪いなら電気ショックで体調戻すんだろ?」
「いやいや、なんで電気ショック!?」
「え、だって体調悪い時は電気ショックすると復活するよってテレビでやってた。」
「それは呼吸止まってる時の話だろ?僕はいまちゃんと呼吸してるから!てか、逆に心臓止まるわ」
「そりゃ悪い。ついくせで。」
こいつ何人殺して来たんだろう…。僕はひそかに思ったけど、言うのはやめておこう。竜司に悪気はなさそうだからね。
こうして、電気ショックのおかげで??体育をサボれなかった僕は体力テストをやることになった。新学期入ると体力テストはするのはもはや定番だな。体力テストは一番嫌いだ。でも1つだけ良いことがある。女子と合同なのだ!これは僕にとってかなり重要だといえよう。何故なら女子の前だとほぼ100%イイトコ無しで終わるからだ。これはいい意味で、目立つことができるからね。
「最初は100メートル走やるぞ。」
うわぁ、100メートル走かー。僕の嫌いなやつだ。 (全部嫌いだけど)
竜司が僕に一緒に走らないかと提案してきた。竜司はスポーツ万能だが足は平均より少し早いレベルだ。頑張れば良い線いけるだろう。
「よーし、行くぞ! よーーい、、、ドン!!」
僕と竜司は同時にスタートした、
「よし、良いぞ!このままいけば………」
ヒュッ
突然足の感覚がなくなったかと思うと下に落ちてった。
ズッドーーン.
「なんで100メートル走に落とし穴があるんだよ!」
「は、先生言ってたじゃねーか。最初に100メートル走 (障害物有り)って。」と、言いつつも竜司は落とし穴を超えそのままゴール手前まで行ってる。
「くそ、聞いてねーぞ。卑怯な、」
やっとの思いで落とし穴から脱出に成功すると、竜司はゴールの前で止まっている。どうやら僕のために待っていてくれているようだ。
「ありがとう竜司。僕のために待ってくれて……?」
「遅いぞ、お前を待ってた。ほら、先に行け」
ドンッッ
おっと、あぶねぇ。押すなよ………え、?
竜司に押されたせいで僕はゴールテープを駆け抜けた。かと思うとゴールテープは強力すぎる粘着性のせいでゴールテープが体育着についたままだ。
「おい、どーするんだよ!はがれねーぞ」
「あぁ、まぁきにすんな (グルグルグル)」
「待て待て待て!なんでゴールテープを僕に巻いてるのやめろっておい!、、おい!??」
そして僕はミイラとなった。
後悔はしていない。何故なら僕は竜司に100メートル走勝ったのだから。