魔脈
「ひ、飛波志強です...えーと竜人族です..よろしくお願いします..」
パチパチ
俺が自己紹介をしおえると拍手がとびかった
まぁ、あのあと色々あってロウが先生に事情を話したところ快くokを出してくれた
ちなみにこの世界では俺は17歳と言うことらしい....それと俺のことは記憶喪失と言うことで話を通してくれているみたいだ。そりゃ言えないよな
「じゃ、志強くんはロウの隣に座ってくれるかな?」
「あ、はい」
俺は少し足早に席に向かった
やっぱり知り合いが近くにいると安心する
「じゃあ、皆仲良くしてあげてね」
先生はそう言うと部屋から出ていってしまった
あの先生がこのクラスの担任なのか?たぶん女の人族かな?回りは色々な種族がいるけど人族は少ないみたいだな
「おい志強、外いくぞ!」
「え、外出んの?」
「当たり前だろ、教室のなかでどうやって訓練すんだよ」
あ、もう一日ずっと訓練ですか.......
俺達は教室をでて運動場と言うかコロシアム?みたいなところに来た。地面は芝生になっており、ねっころがったら気持ちが良さそうだ
「よし、じゃあ訓練すんぞ!」
「.....は?」
「は?じゃねーよ!訓練だ」
「いやいや、先生の説明とかは?」
「ない」
なるほど、自分で勝手にやれと....どんだけ手抜き教育なんだよ。それでも他のやつらは一生懸命訓練してんのな....すごいな
「ここは少しかわっててな、自分で自分流の戦い方を作るためにあえて戦い方を教えていないんだ。そうすることで敵に戦い方を読まれないようにするらしい」
するらしいって.....
「まぁでも、お前は魔脈の使い方すら知らないしな....そこら辺だけ教えてやるよ」
「お、おう」
ま、まみゃく?魔法のことか?うすうすっていうか分かってたけどやっぱ使えるんだ
「まず、自分の体の中に水のはいった器があるのを創造してみろ」
俺はそう言われてから頷いて集中した
「次にその器から少しだけ水をだして手にのせるイメージをするんだ」
俺は言われた通りにイメージをした....すると
ボワっ
俺の手の上に小さな炎がでてきた。その炎は確実に自分の手を燃やしているが不思議と熱さは感じられなかった
これが魔脈....
「ふーん...お前の魔脈は炎か」
つまり、氷や風とかの魔脈もあるのか
「ちなみに俺は氷だ、一応教えとくな」
そう言ってロウは手のひらに氷を出した
「ま、基本はこれだけだな」
「え、これだけ!?」
「おう、これを自分なりに工夫して使うんだ」
ふーん.....工夫ねー...武器まとわせたりとかできるのかな?
「あ、そうそう、つかい過ぎには注意な。魔脈は全部使うと疲労して気絶....最悪死ぬから」
ま、まぁこんなもんノーリスクで使えてたらチートだもんな....
「ま、そんなとこかな。今日はしばらく魔脈使いまくって魔脈になれることがお前の訓練だな」
いやいや使いすぎるなってさっきいってたじゃん....
「じゃ、俺は他のやつと訓練してくるから!じゃ」
「お、おう」
まだ聞きたいことがたくさんあるんだけど....まいいや