俺の知ってる学校じゃない!
人化の術も成功して家に帰った俺達は、コクリルじーさんの手作り夜ご飯を食べていた
食べ物とかはいたって普通なんだな....そういやこの二人こんな森の中で暮らしてるけど、学校とかはないのだろうか?それにこの二人は種族も違うみたいだけど血はつながっているのかな?.....何もかもが新し過ぎて疑問がやまないよ.....
「そういや、飛強は学校とかどうするんだ?」
お、こっちから質問使用と思ってたけどちょうどいいや
「どうするんだって言われてもなー……」
この世界のことも知っておきたいからな~…もしかしたらこのまま戻れないかもだしっていうかたぶん戻れないし......やっぱいったほうが良いのかな~
「こいよ~そっちのほうが俺楽しいしよ~」
「そうじゃな、自分の身を守るためにもいった方がいいかもなしれんのう」
ん?自分の身を守るため?ああ、魔獣や魔人に襲われたときの対処を学ぶためってことか
「それに、将来も安定するしのう」
まぁ、行ってないよりは安定しますよね~
「うん、行ってみることにするかな」
「よっしゃ!じゃあ明日から一緒に行こうぜ!」
あ、明日から!?大丈夫なのか?色々手続きとか無いのか?
俺はそんな不安を抱えたまま眠りに着いた
朝、俺はロウに叩き起こされて起きた
「おっ前遅すぎなんだよ!起きんの!」
「う、うるせぇーなぁ!しかたねぇだろ!」
今、俺達は森のなかで全速力で走りながら会話している状態だ
ここから、学校のある町まではかなり遠いらしく学校が始まる2時間前....学校は8時半から始まるから、6時には出ないと行けないのだが...さっきもロウがいった通り俺が寝坊したせいで7時出発となってしまったのだ......し、しかたないだろう!起きれないものは起きれないのだから!
しばらく走っていると人の声がかすかにだが聞こえてきた
「よし!もう森を抜けるぞ!」
「森抜けたら!.....ハァ.....少し!歩こうぜ!」
俺は息が切れて、途絶え途絶えにそう言った
「お、オッケー!」
ロウも少し疲れた感じでそう言った
森を抜けるとそこには、きれいな家々が建ち並ぶ町があった。町といってもビルや電線ばかりが張り巡らされている東京のような町ではなく、もっとなんと言うかよく、アニメなどで見るファンタジーな感じ?の町である
俺は膝に手をあて、息を整えた
竜人族だからなのか分からないけど、こっちの世界に来てから体力や運動能力が上がった気がするな。つってもさすがに疲れたけど
「良し、あともうちょっとだ!行くぜ」
ロウがそう言ってまた歩き出した
「あ、ああ」
俺はロウにそう言ってガクガクの膝をも一度動かした
俺は歩きながら回りの風景を見渡した.....そんな俺のことを色々な人が見ていることも知らずに
回りに電信柱や電線が全くないってことは、この世界には電気の概念が無いってことかな?それだったらオームの法則とか電流の計算もないってことだよな~めっちゃ良いじゃん!でも色々不自由になるだろうけどね。あ、でもこの世界には魔法があるのか.....電気より絶対魔法の方が便利じゃん...つか、魔法あれば電気も出せるじゃん!
「ついたぞ、良かったギリギリだぜ....」
俺がそんなことを考えていたらいつの間にかついていたらしい
あれ、でもこれって....
門の横の看板には、『対魔獣人戦争訓練学校』とかかれていた
え、あの、学校って.....
「良し、いくぞ~」
「ま、まじか.....」
「ん?なんか言ったか?」
「いや、なんでも...ない」
しまった....学校と言うものを俺の常識でかんがえてしまっていた....そりゃそうだよな..戦争してる国なんだから兵士を作るための学校の方が常識なのだろう....それでコクリルじーさんは将来が安定するっていったのか!いやいや安定なんてしないだろ!むしろ生命の安定すら危うい職業じゃねーかよ!
「ほら、突っ立ってないでいくぞ!」
「え!あ、いや、ちょっ」
ロウは俺の着物を掴んで無理やりひっぱって学校へと入っていった